古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

ぬるい毒    本谷有希子

2018-09-06 11:03:07 | 本谷有希子
新潮文庫   2011年


全体的に「重く」感じた。熊田という女の思い込みか


、ハメたり、ハメられたり、あまり気持ちの良いもの


ではない。


心理劇といえて、そこには生きる決意があるわけだが、


「恥」という人間の持つ弱さをかきむしるところが、


なんか痛かった。


熊田という女は結局、一発逆転はできなかった、と


ボクは見た。結局、おとしめられ、狂ってしまい、


精神病院か何かにはいってしまった、と。


向伊という男は、ホントに計算ずくで恐い男である。


それが魅力ある男とは、ボクにはとても思えんがね。


それは、ボクがおじさんだからかねえ。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 役にたたない日々    佐... | トップ | ヒヨコの猫またぎ    群... »
最新の画像もっと見る

本谷有希子」カテゴリの最新記事