河出文庫 1959年
後半も後半で、喫煙者であることが分かり、それを読んで
気持ち悪くなってしまって、読むのを諦めていたが、大分
経ったので、読んでみようかな、と手に取ると、タバコの
ことはなにも書いてないし、すんなり読了。
ちょっと読みづらいまでいかないけど、すんなり読めない
感じのところもまた、ときに、文章の重さ、というものに
繋がっていると思う。
決して、軽くないわ、と言う感じ。歌手をされていて、
藤田嗣治、ジャコメッティ、マルセル・マルソーなどと交流
があった。えっ、そんなに古い人なのか、と思ったが、戦後
すぐくらいの人で、その感覚の新しさにびっくりする。今と、
時代感覚で言ったら、もっと進んでいるかも。モガってやつだな、
と思った。ホントに才能のある人なんだろうなあ、と思う。
そうじゃなきゃ、世界で通用しないもの。
エライ日本人、それも、女性がいたものだなあ、と感心しきりであ
った。
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