古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

冬の夢   フィッツジェラルド

2024-04-10 10:17:17 | 小説の紹介
飯島淳秀・訳  角川文庫 1922年

フィッツジェラルド、26歳のときの作。

早熟な作家といえるだろう。フィッツジェ

ラルドの短編は160篇ぐらいらしいが、

邦訳されたのは昭和55年時点で、15,6

篇だったらしい。その後、村上春樹氏によって

けっこう発掘された感はある。アーネスト・

ヘミングウェイ氏に言わせると、フィッツジェ

ラルドの短編の書き方は、売春行為だそうだ。

褒めているのか、いや、褒めてはいないか。で

も、そういうことを言っていたそうだ。

この短編だが、デクスターという少年がキャディ

をやっているところから始まり、恋をし、激しく

燃え上がるが、うまくいかず、その相手というのが

浮気性の女で、チャーミングらしいが、デクスタ

ーは他の女と婚約する、そのあと、また、ジュディ

が現れて、結婚するも、一か月で破綻。その

7年後、因果応報でジュディは、ダンナにえらい目に

あわされ、若さと美貌を失っていることを知る。

ある種の喪失感が重大なテーマになっていると

思われる。

(読了日 2024年2・13(火)17:08)







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