古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

ハマボウフウの花や風     椎名誠

2020-04-13 20:20:25 | 小説の紹介
文春文庫    1991年

「倉庫作業員」や「皿洗い」はいってみれば、プロレタリアート

ともいうべき労働小説であると思うのだが、椎名節も影を潜め

実にマジメに小説しているのだった。

「倉庫~」は山田洋次監督によって「息子」という映画になり、

「三羽のアヒル」は自身監督によって映画化されたという。

どれも大なり小なり私小説という形をとっているらしい。

うーん、なんだプロレタリアートもこんな風な切り口にすれば

読み物としておもしろくなるんだ、と納得した。

しみじみと人はそれぞれ人生というものを生きているのだなあ

、と思ったのだった......合掌。













コメント
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