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映画と渓流釣り

桂川 上流域編






上流域を探る取り掛かりは桂川公園の駐車場に車を止めるか、小倉橋下の空きスペースに車を寄せてから通らずの滝上流へ用水路沿いを歩いて入渓します。





すぐに大池橋の放流地点、深みのある淵が点在する分かりやすい釣り場です。高低差も出てきますので急流に怖さを感じたら護岸の鉄梯子を利用して上流に向かいましょう。






川幅も狭くなってきますが、開けた釣り場が続くので7mの竿が十分振れます。護岸された右岸を水路のように流れる深い溝にも大型の虹鱒がいることがありますので気が抜けません。








平瀬が暫く続いたドン詰まりに大きな淵が現れます。春には左岸の桜の古木が美しく咲き写真映えする景色です。魚が溜まっていれば一時間くらい粘っても良いくらいの釣果があると思います。






この淵から上流はゴルジュになっていて右岸に高巻くしかありません。かつて釣り人が多かった頃は明確な踏み跡がありましたので迷うことありませんでしたが、今現在は笹薮になっており知る人ぞ知る藪道です。上流の取水提から続く用水路まで上がり水路脇を歩くとゴルジュの上に出ることができます。左岸に渡れば道路まで退渓することもできます。






取水提の下も魚が溜まっているので楽しめますが、足場が悪いので気を付けてください。堤は壊れかけた魚道の上を歩いて越えることができます。


ここから上流は東桂から続いていた両岸の護岸が終わり、自然河川での釣りを楽しむことができます。ただし開けていた谷が狭まり木々も川に被るようになるので、長竿は不便になります。6m以下の竿が使いやすいでしょう。岩も比較的大きくなり、瀬と淵が交互に現れる典型的な渓流となります。それなりの遡行技術は必要ですが、通らずや悪場があるわけでもなく安全な遡行ができると思います。深くて大きな淵を過ぎると瀬続きの渓相となりますが侮ってはいけません。





昔からここの瀬には結構魚が付いていて、小さな虹鱒が大半ですが20〜30尾くらいの爆釣も何度か経験してます。上流の寿堰堤から放出された水が止まった後の減水時になど遭遇できれば楽しいひと時になるでしょう。





瀬が終了した先にまた深い大淵が現れ、右岸からの障害物などもあり若干釣り辛いポイントではありますが、大物が釣れる実績ある場所です。この淵を右にカーブすると正面に大きな煙突が見えるかもしれません。富士吉田市の焼却場の煙突です。ここから上流はとうとう富士吉田になるわけです。





右岸から沢が合流する所に大きな滝と淵が現れ行く手を塞ぎます。ポイントが大きすぎて、6mの竿では探り切れないでしょう。以前はこの淵に入退渓するための道が左岸についていたのですが、今は下降地点の所有者が道を塞いでしまいました。今、退渓出来る場所を探しているところですが、現状、下って左岸の杉林を上り荒れ果てた田畑跡地を藪漕ぎするしかないでしょう。





2023年現在、この滝は右岸からの崖崩れで入渓しない方がよろしいかと思います。




こんな風に川は塞がってしまっている状態です。


滝の上流は一層細流になりますが、寿堰堤下までにも魚は棲息します。





溶岩がそのまま固まったような粗い岩肌の石が多いので転がらないよう気を付けましょう。釣れる魚は殆どが虹鱒ですが、小さな滝の落ち込みには上流から落ちてきた大物が必ずいますので細糸だと勝負になりません。ここは右岸に退避して寿堰堤のプールまで歩きます。







堰堤のプールは広いので竿釣りでは全域をカバーすることはできません。ルアーに分があります。竿で探れるのは流れ込みとその延長線上の一部です。上流の深山橋周辺や支流の宮川に放流された大量の虹鱒が大型化しているので、手軽に大虹鱒とのやり取りを楽しみたいなら挑戦しやすいポイントです。複数人での竿出しは無理なので、先行者がいないことが肝心です。





プールへの流れ込みの上流も深い淵になっており魚が溜まっているポイントですが、右岸からは足場が悪く頭上に木も被るため面倒ではありますが大回りして左岸から川縁に降りた方がストレスのない釣りができるでしょう。

ここから深山橋までの間は魅力的なポイントが多いのに、護岸された川幅いっぱいに強い流れが続くため川を遡上できません。味気ないけど護岸上から糸を垂らしての釣りになります。大物が掛かると抜き上げられないので面白味もありませんから、深山橋まで歩き飛ばしてもいいかもしれません。







深山橋の下は淵になっていて、魚が溜まっていれば釣り堀状態になります。昔は左岸から川に降りるロープが設置されてましたが、今は右岸の岸を行けるところまで行って竿を出すような状態です。

深山橋から宮川合流までは遡行できません。ぐるりと大回りして合流点まで辿り着いても桂川本流は暴流帯になりいくばくも釣りにはなりません。暴流帯の上流も直線的でポイントの少ない魅力ない釣り場になります。無理して入渓するほどもなく、しばらくすると忍野漁協との境を迎えることになります。
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