映画と渓流釣り

物忘れしないための処方箋

ノッティングヒルの恋人 これは好きな映画

2013-02-21 16:06:53 | 旧作映画、TVドラマ
 この十五年のうちに観たアメリカ映画で一番好きな映画が、「ノッティングヒル」です。
「プリティ・ウーマン」のジュリア・ロバーツより、垂れ目の書店主に恋するハリウッド女優アナを演じた彼女が好きです。CS放送を録画していたのを思い出して、つい、昨夜観てしまいました。ラストシーンではまたまた嬉し涙でグズグズでございます。「ローマの休日」をベースにしたような物語は、日本人大好きなのではないでしょうか?
 いつか日本ぽくリメイクしないかしらと思っているのですが、どうでしょう。ある皇室の内親王が市井の職人さんと恋に落ちて...なんて。夢があり幸福感溢れるラストシーンを用意してくれる、透明感満載な大人のラブストーリーが観たいです。オジサンちょっと疲れているのかな?


結子さんとクマのテッド

2013-02-12 11:35:28 | 新作映画
 いつの間にか今年も二月中旬。「東京家族」とのタイミングがつかず、このままではいけません。終ってしまいます。

 さて、結子さんの「ストロベリーナイト」で今年の映画は始まりました。
原作はそのどれも殆どが面白い誉田哲也の刑事モノですし、TVドラマも大変よく出来ておりましたので期待して観に行きました。ああ、それなのに。何でこんなふうになってしまうのでしょう?原作もTVも、同じ刑事でありながら属する班が違うだけなのにいがみ合う様が描かれます。高村薫のマークスの山に類似した横糸ですけれど、然も有りなんと納得できるのは世の習いだということでしょうか。観る方はここにリアリティを感じているし、人間ドラマとしての深みが生まれるのです。それがどうしてそうなっちゃうのか、巨悪(今回は警察不祥事を隠蔽しようとする刑事部長)に立向うために皆仲良しこよしになってしまうのです。ワンピースじゃないんだから昨日の敵は今日の友みたいなのは勘弁して欲しいものです。も一つ言わせてもらうならば、姫川とヤクザのからみが酷すぎます。あんな説得力ない脚本なら語らない方がよっぽど良いものになった筈です。

 奥様と夫婦50割引で観た「テッド」も期待していただけに残念でした。
改めて誓います。アメリカ映画には期待いたしません!ちょこっとだけでも期待したわたくしがいけないのです。発想は極めてユニークであっただけに、男と男の友情が描かれるといった古典的なシュチエーションは大化けできるだけの要素てんこ盛りであったのです。主人公とテッドのダメダメ友情物語で貫き通せば良かったのに。主人公の彼女が余りに良い女(結婚したくなるような)であるがため、観ている我々の気持ちがテッドに絞りきれませんでした。テッドが引きちぎれて魂を失ってしまっても、あんなに素敵な彼女が帰ってきてくれたんだからいいんじゃないの?って主人公の哀しみに同情し切れませんでした。もう一息で佳作と言われるような作品になれたのに。残念でした。