映画と渓流釣り

物忘れしないための処方箋

食べる事の幸せ バベットの晩餐会

2016-10-25 11:46:12 | 旧作映画、TVドラマ


秋が深まると温かい食べ物が恋しくなる。
食材の熟れどきなんだろうけど、作る人の想いが一層伝わる気がする。

食欲の秋 この季節に紹介する映画、「バベットの晩餐会」は美味しい温かみが伝わる佳品。




老姉妹は寒村で亡き父(牧師)が残した教会をひっそり守りながら生きている。父の法要の為、村人を招き晩餐会を計画している折、家政婦のバベットに宝くじが当たる。バベットは姉妹に晩餐会の料理をさせてくれと申し出る。当日、見た事もない食材で誂えた料理は、いがみ合っていた村人の心を和ませ、一時の幸せをもたらす。バベットはパリの有名なシェフだった事が明かされる。雇い主の姉妹は宝くじが当たり働く必要無くなった彼女との別れを覚悟するのだが、なんとバベットが言うには、食材費で宝くじのお金は使い切ったので今まで通りここに置いて欲しい...と。

至福のあと味を堪能。

わたくしも料理を供するのが大好きなので、作る人頂く人の呼吸を敏感に感じてしまう。
食材の長所を活かそうと包丁を入れ、人を想って火加減に気を配る。その先にある笑顔を夢想しながら塩を振り、頬張る口元が幸せでありますようにと盛り付けに工夫する。
「美味しい」のひと言が聴けたなら、心が繋がった瞬間。







クラッシックコンサート見聞

2016-10-16 16:33:11 | お遊び

オーケストラを生で聴くなんて、途轍もなく古え過ぎて思い出せないよ~。
初めて聴いたのは小学生の時、群馬交響楽団が僻地の学校慰問で来た時だ。
音の大きさにビックリした事だけが記憶にある。
もう一つ有名なのを高いお金払って聴いたけど、ロックの方が良かったと後悔。



今日は一緒に働く部下がヴィオラを弾くとの事で、名古屋市民管弦楽団のコンサートにやってきた。結構広いホールがほぼ満席となり、盛況だった。良い悪いも上手い下手も全く分からないけど、気持ちが良いのだけは正直な気持ち。ゆったりと流れる調べに心と耳が癒される。



セットリスト(クラッシックでもそう言うのかな)は写真の通り。
アンコール2曲合わせても一曲も知りませんでした。無粋で申し訳け御座らぬ。
なんか北欧の作曲家らしく、晩秋を想わせる物憂い気怠さが艶っぽく印象的。
機会をつくってまた出掛けましょう。