思い出すのは遠い記憶。
ドリブルされたバスケットボールが低い音をたてて、動き回るシューズがキュッキュッと鳴るあの体育館。
中学高校と続けた部活にあまり良い思い出はありませんが、夏の蒸せる暑さと汗は鮮明な記憶として存在しています。
青春は学校の部活動とかなり親和性がありますね。
今月は夏休みと部活動をテーマに三本の映画を紹介します。
皆んな知ってるところから。
「ウォーターボーイズ」
踊る振付けもチョイスされた音楽も可愛い
アルタミラの代名詞の様な青春映画です。
馬鹿馬鹿しいかもしれないけど、一生懸命何かをやり遂げようとする若い力は観ていて共感出来るし、清々しいですね。ほんの少しだけ主人公達が成長してゆく過程を見守ってあげられるのも上手な作劇です。
あんな夏をあんな友達と過ごせたら、それは忘れ得ぬ想い出の宝物になるはずです。中年になって酒酌み交わし語れたら、どんなにか楽しい事でしょう。羨ましいくらいキラキラした夏でした。
「がんばっていきまっしょい」
オールが油の様な水を切る重量感が伝わります
これもアルタミラ。順番からすれば上記作品より古い作製年度かもしれません。
田中麗奈が初々しかったなぁ。ボート好きな女子が同志を募り夏の海に漕ぎ出す画は美しかった。
舞台が地方(四国の松山だったと思う)だからか、過ぎ去った過去のお話として描かれたからなのか、ノスタルジックな作風でした。田中麗奈はその田舎感と言うのでしょうか、時代感にぴったりはまっていました。矢口や周防が撮ればもっと軽妙な楽しさが醸し出されたでしょうが、これはこれで良かったのかなと今は感じています。
「チルソクの夏」
一瞬を走る姿はいつも美しい
ここに紹介する映画では一番地味でしょうか。題名のチルソクとはハングルで七夕の事だそうです。若い方にはピンとこないかもしれませんが、1970年代日本と韓国は近くて遠い国でした。経済的にも心情的にも今以上の隔たりがあったのです。舞台となっている下関と釜山なんて、今日日帰りできる距離なのに、あの頃は年に一度陸上大会の交流だけが唯一逢える機会だったのです。この辺りの時代背景を肌で知っているわたくし世代なら説明不要ですね。
上野樹里、主役ではありませんが溌剌と輝いています。
ドリブルされたバスケットボールが低い音をたてて、動き回るシューズがキュッキュッと鳴るあの体育館。
中学高校と続けた部活にあまり良い思い出はありませんが、夏の蒸せる暑さと汗は鮮明な記憶として存在しています。
青春は学校の部活動とかなり親和性がありますね。
今月は夏休みと部活動をテーマに三本の映画を紹介します。
皆んな知ってるところから。
「ウォーターボーイズ」
踊る振付けもチョイスされた音楽も可愛い
アルタミラの代名詞の様な青春映画です。
馬鹿馬鹿しいかもしれないけど、一生懸命何かをやり遂げようとする若い力は観ていて共感出来るし、清々しいですね。ほんの少しだけ主人公達が成長してゆく過程を見守ってあげられるのも上手な作劇です。
あんな夏をあんな友達と過ごせたら、それは忘れ得ぬ想い出の宝物になるはずです。中年になって酒酌み交わし語れたら、どんなにか楽しい事でしょう。羨ましいくらいキラキラした夏でした。
「がんばっていきまっしょい」
オールが油の様な水を切る重量感が伝わります
これもアルタミラ。順番からすれば上記作品より古い作製年度かもしれません。
田中麗奈が初々しかったなぁ。ボート好きな女子が同志を募り夏の海に漕ぎ出す画は美しかった。
舞台が地方(四国の松山だったと思う)だからか、過ぎ去った過去のお話として描かれたからなのか、ノスタルジックな作風でした。田中麗奈はその田舎感と言うのでしょうか、時代感にぴったりはまっていました。矢口や周防が撮ればもっと軽妙な楽しさが醸し出されたでしょうが、これはこれで良かったのかなと今は感じています。
「チルソクの夏」
一瞬を走る姿はいつも美しい
ここに紹介する映画では一番地味でしょうか。題名のチルソクとはハングルで七夕の事だそうです。若い方にはピンとこないかもしれませんが、1970年代日本と韓国は近くて遠い国でした。経済的にも心情的にも今以上の隔たりがあったのです。舞台となっている下関と釜山なんて、今日日帰りできる距離なのに、あの頃は年に一度陸上大会の交流だけが唯一逢える機会だったのです。この辺りの時代背景を肌で知っているわたくし世代なら説明不要ですね。
上野樹里、主役ではありませんが溌剌と輝いています。