映画と渓流釣り

物忘れしないための処方箋

夏休みと部活の青春

2016-07-20 19:49:00 | 旧作映画、TVドラマ
思い出すのは遠い記憶。

ドリブルされたバスケットボールが低い音をたてて、動き回るシューズがキュッキュッと鳴るあの体育館。
中学高校と続けた部活にあまり良い思い出はありませんが、夏の蒸せる暑さと汗は鮮明な記憶として存在しています。
青春は学校の部活動とかなり親和性がありますね。
今月は夏休みと部活動をテーマに三本の映画を紹介します。

皆んな知ってるところから。
「ウォーターボーイズ」
踊る振付けもチョイスされた音楽も可愛い

アルタミラの代名詞の様な青春映画です。
馬鹿馬鹿しいかもしれないけど、一生懸命何かをやり遂げようとする若い力は観ていて共感出来るし、清々しいですね。ほんの少しだけ主人公達が成長してゆく過程を見守ってあげられるのも上手な作劇です。
あんな夏をあんな友達と過ごせたら、それは忘れ得ぬ想い出の宝物になるはずです。中年になって酒酌み交わし語れたら、どんなにか楽しい事でしょう。羨ましいくらいキラキラした夏でした。


「がんばっていきまっしょい」
オールが油の様な水を切る重量感が伝わります

これもアルタミラ。順番からすれば上記作品より古い作製年度かもしれません。
田中麗奈が初々しかったなぁ。ボート好きな女子が同志を募り夏の海に漕ぎ出す画は美しかった。
舞台が地方(四国の松山だったと思う)だからか、過ぎ去った過去のお話として描かれたからなのか、ノスタルジックな作風でした。田中麗奈はその田舎感と言うのでしょうか、時代感にぴったりはまっていました。矢口や周防が撮ればもっと軽妙な楽しさが醸し出されたでしょうが、これはこれで良かったのかなと今は感じています。


「チルソクの夏」
一瞬を走る姿はいつも美しい

ここに紹介する映画では一番地味でしょうか。題名のチルソクとはハングルで七夕の事だそうです。若い方にはピンとこないかもしれませんが、1970年代日本と韓国は近くて遠い国でした。経済的にも心情的にも今以上の隔たりがあったのです。舞台となっている下関と釜山なんて、今日日帰りできる距離なのに、あの頃は年に一度陸上大会の交流だけが唯一逢える機会だったのです。この辺りの時代背景を肌で知っているわたくし世代なら説明不要ですね。
上野樹里、主役ではありませんが溌剌と輝いています。






熱中症にもめげず

2016-07-19 09:54:53 | 釣り

夏の三連休、中日 桂川でお魚釣り。
自分は大丈夫だと、なめてかかっていた熱中症にパックリはまりました。

連休中日だし、人のいそうも無い蒼竜狭に入渓したのですが、先行者有り。上流からと思い入渓点を探すも道に迷いかなり汗をかきました。しかし、渓に降りれば涼しいもので、気が付けば起きてから一切水分をとっておりませんでした。
蒼竜狭はかなりの渇水と、先行者が他にもいた為渋いアタリしかなく早々に撤退します。

場所を東桂の上流に移し、滑床の瀬で遊んでいると、竿抜けポイントだったのか美しい山女魚が頻繁に針掛かりしました。10時を過ぎると太陽の光が強く肌を焼く様になりますが、両岸とも護岸されて木陰を作る木もないため始終炎天に晒されていました。腕は赤く陽に焼け、体内に熱を蓄積させたのでしょうね。
昼に西桂との境となる堰堤で竿を仕舞い車に戻った頃から体調が変化し、スポーツドリンクをガブ飲みしてもふらつきと体の熱っぽさは引かず、家に帰るにも高速道路は大渋滞で動くわけにもいかず、夜の8時まで車で寝ていました。クーラーかけても狭い車中は辛かった。



黒川虫を咥え込んだジャジャ馬

見事な太っ腹。夏山女魚の貫禄

東桂と西桂を分ける取水堰堤


良い教訓になりました。と言うほどのことではないにせよ、先週からダウン気味だった事、道に迷いかなり汗をかいた事、水分の摂取を怠った事、直射日光のもと長時間釣りした事が熱中症の原因です。後から思えばそういう事でした。
翌日まで熱は続き、その後も怠さは治りません。熱中症怖いですね。







最悪な独立記念日

2016-07-18 08:48:24 | 新作映画
やられました。

ここまで酷い映画はそうそうつくれません。

20年前の独立記念日がすこぶる良かった訳じゃ無いけど、

大統領の演説はいかにもアメリカらしくて、

ある種のカタルシスがありました。

それなのに続編はこの有様。

欧州がバラバラになろうとしている今日この頃、

イラク戦争以降世界的なテロが散発する日常で、

良くもヌケヌケと

「あの戦い以来世界はひとつになった」 よく言うよ。

この世界を、こんなにも混沌とさせたアメリカ人、お前が言うな!

エメリッヒ、また途轍も無い汚点を残したな。と、

ハリウッドはエンターテイメントでも信じられなくなりました。





こころ落ち込む2連発

2016-07-05 21:10:57 | 新作映画
葛城事件とクリーピー

どっちも救い難いな。



葛城事件は全くノーマーク。
珍しく邦画を奥様が観るとおっしゃるので、それならとご一緒したまで。
分かるけど決して寄り添えない。そんな映画。
誰一人感情移入できない登場人物ばかり。
中でも田中麗奈演じる押し掛け女房は皆目ダメだったな。

口直し、したい。そう切に思った。




クリーピー(どんな意味だろう)はちょっぴり期待していた。
前作の岸辺の旅が気に入ったから。
そして、ギリギリホラー(お化け👻していないホラー)なら真骨頂。
西島 香川 結子さん、観たい役者ばかりだし。
東出使ったのは失敗だったな。誰がキャスティングした?
隣人の隣人の方が㊙で怖かった。
伏線も良く分からないし登場人物に必然性ないし。

損した訳じゃないけど、心を清めたい。そう、切に感じた。