映画と渓流釣り

物忘れしないための処方箋

さよなら 顔見知りのあなたへ

2021-03-31 18:54:00 | 歳時記雑感

毎日決まった時間に同じ電車に乗っていると、顔馴染みの人ができる

コロナ騒動で常態化した早朝出勤だと顕著だ

かと言って氏素性も知らぬまま、よそ行き顔で挨拶するわけでもないけれど

今日まで朝5時27分発の5両目に乗っていた人達に  さようなら


明日から地元横浜の事務所に異動します

原田マハ著「キネマの神様」

2021-03-26 21:25:00 | お遊び

松竹100周年記念作品として山田洋次監督が手塩にかけた作品だが、コロナの影響で延期に次ぐ延期。松竹としては最低でも20億円くらいのヒット作にしたいだろうし、あわよくばそれ以上を望んでの機会見なんだろう。
当然映画は観ていないけど、キャスティングと粗筋からすればかなり原作とは違うようだ。
一足先に読んだ原作についてちょこっと触れておく。

著者の原田マハはこんなにベストセラー作家として有名になる前から結構好んで読んでいる作家だ。何処か淋しくて切ない話が多いけど、読後感が清々しく温かい涙を流しながら読める作品が多い。学芸員をされていたからアートに対する見識が高く、その手の題材が小説にもなっている。あまり絵画とかに詳しくないので、最近本屋大賞にノミネートされたり直木賞候補になってるアート題材の作品はちょっと苦手かな。

題名の通り映画好きの人々が登場しファンタジーのような日々を迎える作品だ。
映画そのものの愛も溢れているけど、映画館に対する愛情が迸り、配信もDVDレンタルも無かった時代に名画座の暗闇で青春を過ごしたわたくしたち世代にはたまらないお話しだ。片桐はいりの解説文によると原田マハも文芸坐でモギリのアルバイトをしていたそうだ。歳はわたくしより一つ下だから、きっとすれ違っていたんじゃなかろうか?
そんなことを思うとあのセピア色した40年前の思い出が俄に色付いてくる。

2021年 私的解禁日

2021-03-19 17:44:00 | 釣り



これだけ

二日間竿振って玉網に収まったのは

3月に爆釣じゃ後々楽しみが…なんてレベルの話じゃなくて

昨日も今日も温かくていい天気

日曜日に放流されて月曜日が解禁日

いくらなんでも釣りきられる訳なく

去年の夏から禁漁までは水位が高く

魚は沢山残っている筈なのに






反面、テントでの生活はすこぶる快適でしたよ

暖かなシュラフも買っちまいましたしね









さよならエヴァ そして14歳の少年少女達よ

2021-03-15 20:05:00 | 新作映画

シンジ君は大人になった。
ずっと14歳の少年のままで終わるのかと思っていたけど、少しひ弱で頼りない感じは残っていたが、ちゃんと大人の男になった。わたくしはそのことが一番嬉しかった気がするよ。
大人になって一緒に駆けだした女性は、レイでもアスカでもなかったことに戸惑いは覚えたけど、彼女たちは魂という形でシンジ君と一緒にいるのだろうと納得もしたんだ。

世界は何度も大量絶滅の危機を迎えようが生き続けようとする意志によって救われたのだし、神の手はその強い思いあってこそ差し伸べられるものなんだ。根っこにある感情が母や父に対する思慕であることに安堵した。結局、家族を含め愛する者のために人は生き続けられるのだという事。日付のない墓標が示す「私があなたと知り合えたことを 私があなたを愛したことを 死ぬまで死ぬまで誇りにしたいから」それが全てなんだ。

家の奥様に解説してもらいながら観ていた程度のエヴァ視聴者だったから、本当のところ前作のQは全く理解できなかったし面白くもなかった。それ故に完結編と謳われたこの作品にも懐疑的ではあったんだ。想像していたように難解で意味不明の言葉やエピソードが溢れていたけど、なんとなく肌感覚で理解というか腑に落ちたというか、温かいお湯に浸った気持ち良さ。そんな風に包まれた感覚で終劇を迎えられた。

四半世紀、庵野秀明もこれでやっとエヴァから解放されるんだなと気が付いた。
「シン・ゴジラ」同様「シン・ウルトラマン」も既成の枠を取り払うような作品にして欲しいと思っている。稀有なクリエーターとして独自の活躍を今後も期待したい。

エヴァも終わりか・・・ 
やっぱりちょっと淋しいね