力作はないけど、緩やかに感情移入できる作品が何作かある
期待し過ぎずしっかりと観ていこうと思う
当初観る予定はなかったのにプライムビデオで暇潰しに観たら面白かったので、急遽ラインナップした作品。今時専業主婦が世の中にどれほどいるものなのかは知らないけど、名作「逃げ恥」で描かれた主婦労働の対価と同じ目線を持っているところに惹かれる。この手の役を多部未華子は説得力持って演じられる。江口のりこやディーンフジオカとの対比も鮮やかで作り手のセンスを感じる
春ドラマの中ではいの一番に始まったから既に中盤に差し掛かっている。ステレオタイプな結末じゃなくて普遍的でありながらこの時代を代弁できるような作品になってもらいたい
「続・続・最後から二番目の恋」
わたくし、中井貴一と同い年なんです
だから岡田惠和の書く主人公たちの感覚が痛いほど感じ入ってしまうのです。岡田さんとうとう山田太一の領域に踏み込んだかな。正編は登場人物の全てが尖っていて、最後から二番目の恋なんて未だ先の話しに思たから、この続・続編こそ本当の最後から二番目の恋を描けるのではないかと思っている
定年退職を目前にした小泉今日子のキャリアウーマンの気持ちも分かるけど、嘱託で働く中井貴一の立ち位置に自分を重ねていちいち頷いてる
一番びっくりしたのは、中井貴一の娘役のお嬢さんが子供の頃の面影ガッツリ残していたこと
面白可笑しくそれでいて老いたことの寂寥感が滲み出るような大人のドラマに仕立て上げて欲しい
「天久鷹央の推理カルテ」
朝ドラが不評だった橋本環奈には、変わり者の医師役は合ってると思う。原作は読んでないけどアニメを観てたのでドラマの全体像は分かっている。原作者の作り出す物語があまり好きではないので期待はしないで観るけど、もしかしたら途中でリタイアしちゃうかもしれない
「波うららかに めおと日和」
芳根京子このシーズンも連投でプライムタイム主演なんだ。医者や弁護士が活躍する謎解きドラマばっかりの中、戦前の市井の夫婦愛を描くとは思い切った企画だと感心する。結婚するまで会わないどころか、結婚式にも現れない海軍士官の夫と天然の気がある世間知らずの妻がゆっくり寄り添ってゆく様を瑞々しく描いて欲しいと期待する
「キャスター」
今風の事件を題材に報道のあり方を見せたいのだろうけど、はっきり言ってありきたり過ぎるし深みもないから心動かない。毎日のニュースを作りあげる選択とスピード感を緊迫した演出で観せてくれたならと思う
興味は永野芽郁ちゃんがスキャンダルにめげずにやり切ってくれるかだけだ
「べらぼう」
序盤の主要キャストが退き、寂しさもあるけれどこれからが江戸のメディア王活躍編となるのだろう
花魁瀬川を演じた小芝風花に惚れた三カ月だった。叶うなら蔦重と夫婦になり、幸せなセカンドライフを生きて欲しかった
「あんぱん」
これぞ朝ドラの定番って言う序盤
安心して毎朝楽しめるのが良い
今田美桜はあの大きな瞳で頑張っている