映画と渓流釣り

物忘れしないための処方箋

永野芽郁が可愛い

2018-07-22 08:23:15 | 旧作映画、TVドラマ


毎日観ている「半分、青い」の主人公鈴愛を演じてる永野芽郁が好き。







還暦間近のおっさんだけど、本当に可愛い。

「俺物語」

馬鹿にしていたけど、凄く面白かった。
永野芽郁が可愛いので、CSで放映されていた作品をことごとく観た。
「ひるなかの流星」 芽郁を堪能するには良いけど、映画は退屈だった。
「帝一の国」映画は大変楽しめたが、芽郁があまり魅力的ではなかった。
「ミックス」去年の観賞時にも触れたが、芽郁の違った魅力が味わえる。

そして、芽郁の現在のところベストフィルムが「俺物語」。

原作は異色の少女漫画らしい。
貸してくれる人がいたので読みはじめてみた。
大体いつもそうだけど、漫画原作の映画化作品は予備知識を付けないで観る事にしている。あの「海街diary」も映画を観た後に原作を読んだ。
小説と違い、具体的なビジュアルをもつ漫画は、どうしても現実(実写)との違和感を感じずにはいられない。
下手な脚色や演出だとカット割りまで漫画のコマ割りと同じになってしまう。
原作至上主義の盲目的ファンにとってはそれで良いのかもしれないが、映像としての躍動感を期待していると映画化された意味が無くてうんざりさせられる。それは実写だけに言えることではなく、アニメでも同じことだ。単にキャラクターが同じ姿格好で動けばいいというものではない。

突き詰めると、結局、脚本(脚色)の良し悪しであることが分かる。

前述したとおり原作漫画は読みはじめたばかりなので、どんな工夫がなされているのか結論めいたことはここに記すことはできないが、驚くことに映画の結末は原作単行本初巻の半分で終わりだ。「主人公とヒロインが相思相愛(ラブラブ)でした」が映画の結末だから、単行本13巻の1/26の分量で2時間の映画が作られている。原作において付き合いはじめてからのエピソードを、映画版は相思相愛だと気付くまでに配置しているから単純に1/26だとは言えないけど、それにしてもこの脚本構成は飛びぬけて優れている。
こんなに原作の段取りを弄繰り回しても物語の起承転結がしっかりしていて、キャラクターが生き生き描かれていた事が凄い。まあそれだけで十分面白い脚本なのだが、原作の持つニュアンスを全く損なっていないことも特筆したい。

そんな脚本(脚色)を書いたのは、野木亜紀子だ。

そうだったのか!ノーマークだった。
もっと早く知っていれば、最初から気合入れて観たのに。
永野芽郁を観たくて適当にながら観をしたのだが、ヒロインの永野芽郁がめちゃくちゃ可愛いだけじゃなく、男の友情も主人公の熱いハートもガンガン伝わってくる気持ちの良い佳作になっている。ラストクレジットで野木亜紀子の名前を見たときに反省した。脚本家の才能と力量でこうも作品が輝くんだ。と。





すこ~し、残念。かなり、ガッカリ。

2018-07-21 09:38:38 | 新作映画



前作「バケモノの子」に不満を感じていたので、今度は期待していたのですが、一層酷くなってしまい夏の楽しみが取り上げられてしまったような侘しさです。

「時をかける少女」「サマーウォーズ」で魅せてくれたトキメキは何処にいっちゃったのかしら?
「おおかみ子どもの雨と雪」で描かれた瑞々しい家族の物語はもう観ることは出来ないのでしょうか?

98分が長く退屈に感じた映画は久し振りでした。
小さなお兄ちゃんと高校生の妹未来が時空を超えて、父と母そしてもっと遡り曾祖父母の青春まで疑似体験するお話しに絞れば良いのに、前半の雛人形や飼犬とのエピソードは面白くない割に尺が長く白けてしまいました。

わたくしも三人子供がおります。上のお姉ちゃんと弟は二つ違いですから、所謂赤ちゃん帰りする長子も見て参りました。わたくし自身も長子なのでくんちゃんほど酷くないにせよ生まれたての赤ちゃんにヤキモチ焼いたかもしれません。
そんな子供を描いたアニメ映画を知らないし、アニメに限らず映画ドラマ小説でもお目にかかった事はないです。とても目の付け所は冴えているのに、お兄ちゃんが五月蝿いだけのわがまま坊主に見えてしまっては感情移入できません。

東京駅で迷子になってから、未来とお兄ちゃんが翔ける時空の景色は細田守の作家性が色濃く出ていて楽しめました。曾祖父母の駆けっこのシーンは、涙ぐんでしまいました。
重ね重ね勿体無いつくりの作品で、プロデュースする側がもうちょい主導権を握ったコントロールができていれば良かっただろうにと悔やまれます。

声優も致命的な失敗だった事を記して置きます。


夏ドラマ序盤の感想

2018-07-17 06:00:53 | 旧作映画、TVドラマ
先週、観ようとしていた四本のドラマが初回を迎えた。

期待していた通り、「この世界の片隅に」は良質の作り方で続きが楽しみだ。心配していた松本穂香がスズさんになっていたのは嬉しい誤算。このまま丁寧に肉付けをしていけばこの夏一番のドラマになりそう。
不満といっては贅沢だが、あまりにも原作と映画版に忠実なため新鮮な感動は無い。映画ではおばあちゃんの家で見た少女は座敷童子のままぼやかしていたが、ドラマ版ではリンと固有名詞が出てきた。遊女のリンと繋がるのだろう。人攫いも本当のことなのか、子供にありがちな勘違いだったのか映画版は明確にしていないが、ドラマは誰にでも分かるように明確な設定になっている。この辺は不特定多数が視聴するドラマに合わせた演出であろうから気にはならない。
新婚初夜のシーンはアニメとか漫画では表現できない生生しさが描写されており、キュンとする良いシーンになっていた。勘違いしがちだけど、あの時代にだってドキドキする胸の高まりはあったのだ。むしろ今より純粋に焦がれる想いは強かったに違いない。
現代パートが今後どのように絡んでいくのか分からないが、主人公スズさんの老後なんかは見せないで欲しいと思う。
あの段々畑は良くぞ見つけてきました!と褒めたい。
アニメ映画で観た風景と一緒だ。あの畑とスズさんは切り離せない。竃とか縁側や防空壕の入り口なんかにもスズさんの気配は濃厚だけど、段々畑に違和感を感じさせたらこのドラマは失敗していた。
2回目のハイライト、まだ遠慮しながらのラブシーンで睦み会う夫婦が美しい。高台の畑から見える呉港に浮かぶ軍艦も、殺戮の兵器ではあるけど二人が寄り添う目線には日本が建造した世界一の船でしかない。世代が同じ隣人との気の置けない会話もこの畑で行われ、嫁ぎ先の北條家で息苦しい思いをしているスズさんの清涼剤でもある。
尾野真千子の小姑っぷりはアッパレだ。実家に帰ってきて実母に甘えるところなんか、いや~な小姑感で満ちている。スズさんにちくちく嫌味を言ってるだけじゃないところがそれらしい。ただの嫌味な小姑になっていないのが、好きあって一緒になった人と死に別れ長男は婚家に取られる苦しみをさりげなく滲みださせているからだろう。上手い女優だ。
スズさんを本気で応援したくなるドラマになっている。
それにしても現代パート本当に必要なのか?ほんの少しだけさわりが触れられたけど、本編を壊さなければいいけど。


拾い物としては「チア☆ダン」。王道のスポーツ少女ストーリーを衒いなくやるところに好感が持てる。土屋太鳳の熱苦しさも適度なので、応援しやすい。初回だけだろうけど、広瀬すずがOB役で登場したのもサプライズ。本当に王道の作り方。
主要キャストの8人が揃った。まだ二年生だから、最後の頂点までは色々なドラマが用意できそう。「ウォーターボーイ」は所詮同好会のお遊びだけど、こっちのチアダンスが目指しているのは頂点(本家本元の全米制覇)だから、仲間と過ごしたひと夏の想い出では終われないはず。ここを手を抜くことなく、メインに描ければ感動的な良作になると思う。
8人の女の子(+協力的なクラスメイト、下級生の子達、元チアリーダー部の面々)が躍動する姿が楽しみだし、キャラクターを掘り下げればドラマの奥行きも出ることだろう。2時間の映画ではできない技なので、上手く練ってほしい。脇を固める大人たちも上手く配置されており、安定感がある。金曜日の夜が楽しみだ。

「義母と娘のブルース」は綾瀬はるかをいかに堪能するかだが、チョット偏屈なキャリアウーマンを大真面目に演っているので今後に期待したい。娘目線のナレーションが思わせぶりで気になるところ。
2回目で物語が動き出した。
義母試験に合格した綾瀬はるかが同居することになり、娘との溝を埋めようとするが、ママの残像は大きく強い。下手な懐柔策やお涙頂戴演出だと辟易するところだが、森下佳子脚本は一直線に綾瀬はるかをぶつけてきた。営業の最終テクニック(技術ではないか?)の土下座を禁止されたが、娘(義理ではあるが)が可愛いく愛しいのだということに気付き、娘のためなら会社を辞めてもいいと行動に移す。
綾瀬はるかの無機質なキャリアウーマンが、一生懸命で偽りが無い愛情を注ごうとしているのが上手く演出されていたし、綾瀬はるかも上手く演じている。エンディング近くで夫役の竹野内豊が倒れる展開で、娘のナレーションが過去形だったことも理解できた。血のつながりが無い家族の物語になるのか、注目して観てみよう。

石原さとみの「高嶺の花」はややガッカリ。いつもの石原さとみを見ているようで、意外性がない。もっと深窓の令嬢然と描いて欲しかった。あんまり高嶺感が感じられないのは失敗だろう。
次、3回目次第でギブアップしようと考えている。
ヒロインが可愛くない。石原さとみは魅力的だけど、このドラマのヒロインじゃないな。「校閲ガール」のようなぶっ飛んだ役柄なら石原さとみらしいべらんめぇ口調の気風があっているのだけど、高嶺の花の人なんでしょ?妹役の芳根京子ほどお嬢様然としなくてもしゃべり方とかに気品は持たせてほしかった。とりあえず、もう一話付き合ってから判断しよう。

「透明なゆりかご」
「チア☆ダン」と被るので当初予定に入れてなかったのですが、録画して観ました。
清原果耶という未知数の素材をNHKがどのように料理するのか興味がある。初回は人物紹介と産婦人科病院の現状紹介に重きが置かれた。「コウノドリ」でかなり知らされているから、驚きは無い。そうなると、見習い看護師の清原果耶が成長する姿をじっくり見る事に集中してみよう。


永野芽郁は相変わらず可愛いけど、結婚相手に違和感があり少し気乗りがしない。
半同居する三人のおばさんも味が濃過ぎるのか馴染めないし、映画監督って・・・どうよ。
早く岐阜に帰った方が良いと思う。








ただ恐竜を体感したいのにね

2018-07-16 08:00:38 | 新作映画



やっぱりアメリカ人は分かっていないですね。

恐竜とは怖れ、神格化すべき存在なのに、人間が征服したり保護したりって何を勘違いしているのでしょうか。どうしてアメリカ人は人間が(自分達アメリカ人が)全ての頂点だと思いたがるのでしょう?国の成り立ちから今日までの短い歴史の中でさえ、成り上がったまま走り続けているから仕方ないのでしょうけれど。
逆に、わたくしども日本人には自然に対する畏怖が根強く、必要以上に怖れているのかもしれません。
まあ、そんな風土の違いや狩猟民族と農耕民族の差異が表れたのでしょう。根本的な問題なので致し方無いですね。
その部分はキリがありませんのでこれ以上は突っ込まないって事にしましょう。

前日にCS放送していたシリーズ1作目、ジュラシックパークの興奮が尾を引いているからチョット辛辣になりました。わたくしが観たいのは恐竜そのものなのです。パークを視察する博士達が初めてブラキオサウルスを見上げて呆然とするあのシーンに集約されています。単純に恐竜を堪能したいんです。その大きさや強さ、地球史上一番の生物に会いたいのです。
ジュラシックパークIIもTレックスをアメリカに運び込んで商売をするお話でしたが、檻に入った恐竜が全く魅力なかった事を製作者は忘れちゃったのでしょうか。
ましてや、勝手に蘇らせただけでも自然の摂理に対する冒涜なのに、火山の島から保護するって。恐竜の生命の逞しさに任せましょうよ。

恐竜とは関係ありませんが、火山弾の怖さも分かってませんでした。つい最近、御嶽山での悲劇をリアルな映像で見ているからでしょうか、信憑性に?印を付けたくなる映像でした。あんなにチャチなものを見せられても、箱庭の中で遊んでいるヴァーチャルゲームにしか感じられません。恐竜と一緒に逃げる人々が観たい訳ではありません。恐竜に追われ逃げ惑う人を観てその怖さを味わいたいのです。