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映画と渓流釣り

物忘れしないための処方箋

キネマ旬報ベストテン考

2019-02-07 20:28:32 | 映画ベストテン

漸くキネマ旬報ベストテンが発表された。
本来出版物なんだから、出版と同時に告知されるべきなんだろう。
先年までは選者が選んだ10位までが正月早々発表されていた。それに慣れていたので、待ち遠しかった。
2018年度の選出でびっくりしたことが二つ。

一つは、選者と読者が選んだ一等賞が邦画も洋画も同じだったこと。調べたわけじゃないからいい加減な話になっちゃうけど、これって結構珍しいんじゃないかな?
「万引き家族」はいつも通ぶった選出をしてくる選者にとっても外せなかったんだろう。パルム・ドールのお陰で大ヒットしたからメジャー作品みたいになったけど、本来はひっそり公開されて一部の人に評判になるような映画だからな。わたくしも一等賞にしたから文句の付け様がないけど、そうなってしまうとちょっぴり寂しい。(ほぼ毎年、選者のチョイスを皮肉っていたので・・・)あまり面白味は無いけど、まあ、順当な結果としてパチパチパチ。アカデミー外国語賞は対抗馬が強烈過ぎて難しそうだ。相対評価だから仕方が無い。
「スリービルボード」は観てないから何んとも言えない。家の奥様によると、まあまあの出来らしい。アカデミーも外れたし、日本の評論家もそれほど騒がなかったから意外といえば意外だった。

二つ目は、主演賞に安藤サクラと柄本佑夫婦が選出されたこと。これこそはキネ旬始まって以来じゃないかな。これまた調べもしないで言ってるけど。
安藤サクラは随分前から当確だったよね。子を持てなかった女の悲しさ悔しさみたいなものが、あの泣きの演技に凝縮されていたし、ケイト・ブランシェットだけじゃなく観た誰もが納得の演技だった。
柄本佑の受賞対象作品は一つも観てないし、二作品は存在さえ知らない。お父さんに似た粘っこい演技をするイメージしかない。亡くなったお母さんへの良い餞になることだろう。

さて、日本映画が豊作だった2018年、わたくしの選んだベストテンがキネ旬読者と選者にはどのように評価されたのか、興味本位で並べてみた。(読者選出は30位までしか発表されていないので、選外であってもゼロと言うことではない)

好きものどうし選出⇒キネ旬読者選出⇒キネ旬選者選出

①万引き家族⇒1位⇒1位
②ちはやふる結び⇒30位⇒50位
③寝ても覚めても⇒4位⇒4位
④カメラを止めるな⇒2位⇒17位
⑤今夜、ロマンス劇場で⇒25位⇒選外
⑥若おかみは小学生⇒選外⇒28位
⑦来る⇒17位⇒20位
⑧生きてるだけで、愛⇒23位⇒30位
⑨日日是好日⇒5位⇒9位
⑩SUNNY強い気持ち強い愛⇒選外⇒39位

①万引き家族 ③寝ても覚めても 
この二本は同じ価値を共有できた作品だったということ。
②ちはやふる結び ⑤今夜、ロマンス劇場で
大体こんな評価だと思っていたけど、②はやや評価が低すぎやしないかと思う。面白いのは⑤に読者はそれなりに食いついたが、選者は一点も入らなかったこと。
⑥若おかみは小学生 ⑨日日是好日
意外に思ったのは、⑥のような佳作に読者は票を投じていないこと。逆に⑨が読者も選者もベストテンに選出していることが、それ程のものかと感じてしまった。樹木希林へ対する賛辞の証の意が大きいと思う。
④カメラを止めるな⇒2位⇒17位
唯一噛み付くポイントを見つけたのがここ。
2018年映画界の最大トピックスと言える④の大ヒットは、SNS等の不特定第三者による宣伝活動が要因の一つでもあるが、肝心の映画そのものが面白かったからだ。読者は最大のリスペクトをもって2位に選出している。確かに王道の映画作品ではないし、技術的にも演出も演技もアラだらけだけど、この作品をベストテンに選出できないキネ旬選者とは、いったいどこの宇宙人だ!?映画に対する純粋な愛なんか無いのか!

偉そうなこと書いたが、読者にも選者にも評価されている作品をことごとく観てない。
瀬々敬久監督の「菊とギロチン」「友罪」、「その鳥はうたえる」の三作品は信頼しているブログでも評価が高かった。がんばって観ておけばよかったと後悔している。「孤狼の血」は原作が面白かったし、監督もキャストも一流だったけど単にあの手のドラマが嫌いなので敬遠した。同じ理由で「斬、」「止められるか、俺たちを」も。全くノーマークだったのが「鈴木家の嘘」。必ずこういう映画はあるから仕方が無い。CS放送された時にはチェックして観てみる。




2018力の限りBest10

2018-12-31 23:45:44 | 映画ベストテン


2018年は充実した年だったと思います。
映画館通いは不思議なもので、間が空くと足を運び辛くなりますが、面白い映画を観ると次々に新しい作品が気になってしまい、結果またあの暗がりの椅子に座ってしまいます。
年間目標本数を超えることができた2018年はわたくしにとって、映画当たり年だったということですね。
それでは力を振り絞って、楽しませてくれた作品を紹介しましょう。(偉そうに書いてますけど、二十数本しか観てませんので毎年のごとく洋邦取り混ぜてのBest10です)

⑩「若おかみは小学生」
ふざけてBest10に入れたわけじゃないですよ。
メインターゲットは題名の通り小学生(それも低学年)です。父母を交通事故で亡くした女の子が、あの世に行くことができない子供の幽霊や鬼の子に励まされながら温泉旅館の若女将として成長してゆく物語です。人の気持ちを思いやる心がどれだけ大切なのかを感じてもらえるように作られてもいます。その丁寧な作りは、大人の心もしっかり掴んだということなのです。

⑨「ボヘミアンラプソディ」
わたくしその世代ですが、クイーンがそれ程好きなわけじゃありません。
それでもやっぱり初期の頃からビッグバンドになるまでの70年代のクイーンには、洋楽かぶれしていたニキビ面の自分が投影されてしまいます。ラスト20分のライブエイドは本物の感動がありましたし、フレディを筆頭に4人のバンドメンバーと彼らを取り巻く時代感も上手く演出されていました。

⑧「今夜ロマンス劇場で」
多分、今観るとBest10に入るような作品じゃないのかもしれません。
それでも、好きという気持ちには嘘がつけずランクインです。日本版「ローマの休日」みたいな映画を誰かに作ってもらいたいと常々思っていたので、所々粗が目立ちはしますがファンタジーとして気持ちよく泣けたことに感謝してます。綾瀬はるかのツンデレお姫さまを堪能するにもうってつけの映画です。

⑦「アリー/スター誕生」
何度もリメイクされている鉄板のコンテンツです。
ショウビズ界を描いたアメリカ映画の傑作は多いけど、ほろ苦さをラストにもってくると日本人には受け入れやすいですね。強引にハッピーエンドを押し付けられるより説得力ありますもん。ガガ様なんで心配してましたが、一番良い出来のスター誕生になりました。

⑥「シェイプオブウォーター」
日本公開作品名をもう少し考えればいいのになと感じました。
怪物と人間の女性の間に芽生える愛する気持ちが悲しいほどに伝わってくるのだから、映画とは不思議な娯楽ですね。絵画や音楽では無理だし、小説でもかなり難しいだろうと思います。監督の異形(マイノリティ)へ対する優しい愛着があるからこそゲテモノ映画にならず、普遍の恋愛ドラマに成り得たのだろうと思います。

⑤「カメラを止めるな」
今年一番のトピックスはこの映画が大ヒットした事です。
SNS無くしてはこの現象はありえなかったけど、大金をかけなくとも面白いものを作れば人は喜んでくれるし、ちゃんとお金を払ってくれることが証明されましたね。日本映画だけの問題ではありませんが、有名作家の小説や人気の漫画原作を安易に脚色してそれらしい役者で装飾した映画に毒された我々も、自ら審美眼を磨かねばいけません。

④「寝ても覚めても」
とらえどころの無い、不思議な恋愛を描いた映画でした。
瓜二つの顔を持った、全く違う男を愛してしまった女の心の彷徨いを描いているようにも思えますが、観客の心の重心はひと所に留まるわけではありません。結局主人公の女と同じように彷徨ってしまうのです。それでいて、染み入るように体の奥底が温まるような本当に不思議な恋愛映画なのです。

③「グレイテストショーマン」
ハリウッドがまたミュージカルに本腰を入れてるのでしょうか?そうだとしたら嬉しいな。
明るく楽しいミュージカルではありません。フェリーニの世界観にフォッシーが振り付けしたダークな味わいが魅力的な作品ですが、肌に合わない人は楽しめないかもしれません。踊りも歌もハリウッド謹製だから文句のつけようがありませんし、物語の背景はわたくし好みですし大いに楽しめたミュージカルでした。

②「ちはやふる 結び」
2016年公開の「上の句・下の句」の完結編が「結び」となりました。
競技カルタ部の面々も2年の年月を経て成長しています。最上級生になり後輩もできて、学園ドラマならではの輝きも加わりカルタ名人との絡みまであるのに、物語に蛇足感も中だるみもありません。カルタ一枚に伸びる手のスピードが映画全体のリズムを作っていて、とてもスリリングな完結編となりました。広瀬すずをはじめ、若手の役者が熱気あふれる演技でこの映画を盛り上げていたのも忘れ難く、素晴らしい青春映画になりました。

①「万引き家族」
パルムドールは今までブレる事無く小さな家族の普遍的な生活を追い続けた事へのご褒美です。
是枝監督にとって、この作品がベストではないと思います。しかし、都会のビルの谷間に埋もれてしまうように生きている小さな家族を、寓話的ではあってもリアルに描いたその視点に賞賛の拍手を送りたいと思います。是枝作品を愛し、ずっと観続けてきてよかったとしみじみ思っています。樹木希林を失ったことは不安材料でもありますが、リリーフランキーや安藤サクラのような心強い味方もいますので、休む事無く走り続けて欲しいと思います。応援してます。


次点
「来る」怖さのエンターテイメントを楽しみました。
「マンマミーア ヒアウィーゴー」何を置いてもABBAの音楽でしょ。
「ハンソロ」そんなに悪くありませんでしたよ。

監督
小泉徳宏「ちはやふる 結び」
三部作の仕上げをこれ以上無い青春映画に昇華させた手腕とこれからの期待を込めて。
脚本
上田慎一郎「カメラを止めるな」
誰でも一つ二つは思いつくアイデアを上手く絡め、エンターテイメントに仕上げた構成力に。
女優
安藤サクラ「万引き家族」
子を持てなかった女の寂しさ悔しさみたいなものが否応なく画面から迸るその演技力と説得力。半端ない。
趣里「生きてるだけで愛」
演技なのか素なのか分からないほどの力強い叫びにも似た姿は未知数であるけど可能性を感じる。
男優
東出昌大「寝ても覚めても」
演技が上手いわけではないけど、存在感がどんどん増しているように思う。地道に階段を登って欲しいと。
凄かった人
樹木希林「万引き家族」「日日是好日」
様々な映画で出会ってきたが、最期まで映画女優だった。謹んで哀悼を。


来る年も素敵な映画に出逢えますように。
皆さんにも、良い年が訪れますよう。





キネ旬読者ベストテンだけは信じられたのに

2018-02-22 21:01:39 | 映画ベストテン
年々キネ旬選者の感性に幻滅を覚えながらも、毎年決算号だけは欠かさず買っていたのは、読者が選ぶベストテンに映画好きな良識を感じていたからだ。
それもこれも、今回のジャニーズ組織票によって穢されてしまった。
組織票が悪いなんて子供じみたことは言わないけど、キネ旬ではやめてくれ。
映画が好きな人が楽しみにしている唯一の雑誌なので、その領域を侵害しないで欲しい。

2位に入った「忍びの国」を観てみた。
酷すぎる。30分でリタイア。ここまでつまらない映画も珍しい。
面白いなら、ジャニーズだろうがAKBだろうが一向に構わない。
でも、いくらなんでもあれほど酷いものが票を集めたとなれば、キネ旬の存在価値にも影響するだろう。今後も続くなら、もう二度とキネ旬は買わない。

組織票に参加した人、その罪を理解して欲しい。
どっかのどうでもいい人気投票でやってくれ。お願いだ。
映画好きなオヂチャンからのお願いだ。










地味~な、キネ旬ベストテン

2018-01-27 04:10:18 | 映画ベストテン
去年のベストテン発表されて暫く経ちました。
なんだかなぁ、です。最近毎年そんなこと言ってます。
それにしても、輪をかけて地味な作品ばかりでした。
邦画は10本中4本、洋画は3本観てますが、ほとんど一般の人知らない作品ばかりじゃないですか。毎年毎年思うのですが、ベストテン選者は映画評論家や所謂文化人って奴等(その言い方が既に喧嘩腰?)なんでしょ?それならもっと良いものを声高に宣伝して欲しいですね。そのための存在なんですよね、そうですよね。終わってから、「えっ観てないの、ダメだなぁ~。アンアテナ低いんじゃないの」的にベストテン出されてもな。
一等賞の作品は多分面白いだろうと思います。観てません。いつか機会さえあれば必ず観ます。石井監督だし。主役の池松が嫌いなので避けてました。
2番はあまり期待してません。観てません。前々作の長岡花火は良かったけど、前作の野のなななのかは詰まらなかったからですが、多分に選者は大林の遺作だと思って票を入れてるでしょう。新藤監督の時のそうでしたが、偉大な監督に対して失礼ですよね。転校生や時をかける少女の瑞々しさにそっぽ向いたくせに。3と4は観ました。わたくしの感覚としても異存はありませんが、地味っす。「おじさん、映画観るの好きなんだぁ!何おススメェ?」と聞かれたとしましょう、女子大生とかにさ、妄想だけどさ。答えられません。あゝ荒野?幼な子われらに生まれ?そんな映画いつやってたのよと聞いてもくれないぞきっと。菅田将暉は女の子皆んな知っているのにね。映画は誰も知らない。テレビドラマは観るのに映画は観ない。観ないんじゃなくて知らないんだと思うんです。もっと良識のある(そうなんだろ)映画評論家とか文化人とかが(もう良いですか、しつこいですか)・・・
5と10は観ようと思いましたが、黒沢清のクリーピーがダメだったのでめげました。心が女であれば女だとわたくしは思いますが、ゴツイ手で編み物されるのはちょっと感情移入出来そうもないとめげました。機会があれば観ようと思います。6、7観てません。すみません、キネ旬星取表で見たくらいの記憶しかありません。殆どの日本人は知らないと思います。
8と9は観ました。このベストテンで一番認知度が高い可能性がある作品が三度目の殺人でしょうか。クラクラしちゃいます。現実です。2016年が豊作で、内容も興行的にも成功した年のベストテンが理想ですけど、今回の結果が邦画のみならず映画全般における現実なんでしょう。洋画だって、地味ですよ。一般的に知らない作品ばかりですもん。(大して観てないお前が悪いと言われると反論はしますけど、説得力がありませんよね。わたくしが悪いんです)
うちの奥様なんか、よっぽど偉いです。年間50本以上観てます。アニメ特撮アメコミに比重は偏ってますが、観ることが一番の力であり説得力です。


全然関係ありませんが、新垣結衣、ミックスでブルーリボン主演女優受賞だそうです。このノリが必要なことってありますよね。なんでも玄人受けするケレン味ばかりじゃ息苦しいったらありゃしません。






2017それでもBEST10

2018-01-04 14:58:54 | 映画ベストテン
2017年。殆んど良いことがなかったけれど、映画だけはいつもの年より沢山(つっても、20本)観ました。ただ、残念なことに2016年ほどの豊作とはならず、このBEST10もいつもの様に変則的です。お許しを。

今回はカウントダウンで。

⑩ ミックス
そうです、ただただ新垣結衣が見たかっただけですよ。
そう言うことがあっても、個人的にはベストテンなんです。

⑨ ブレードランナー2049
こう言っては何ですが、これも個人的には前作(元ネタ)よりも面白かったような気がします。湿りっ気が無くなり、温度が下がった分観やすい映画になったのかもしれません。

⑧ 新感染
韓国映画ですが、何処と無く無国籍で日本映画のようでもあります。
父娘の物語だからでしょうか、結構感情移入して観ておりました。

⑦ 勝手にふるえてろ
女流監督の狭い世界観を題材にした映画なので、本来はそれ程関心しないのですが、松岡茉優の達者ぶりを堪能することで楽しめました。五本に一本くらいは主役でやってもらいたい女優です。

⑥ 幼な子われらに生まれ
題名があまりにもですが、原作重松清で脚本が荒井晴彦じゃあしょうがないか。
これも女流監督の描く小さな世界ですが、奥行きのある題材でした。

⑤ ドリーム
邦題が酷過ぎてかなり損をしていると思います。
わたくしの生まれた頃には、あのNASAでさえ偏見と差別があったことに驚きです。

④ ダンケルク
戦争映画なのに詩情溢れる映像は流石ノーラン監督の力量なんですね。
陸海空のお話が時間軸と共にひとつへ集約されて行く構成も見事でした。

③ ララランド
シェルブールの雨傘を観た後だから一層感じてしまう類似性。
男と女の哀しい別れと後日談が余韻を与えてくれました。そして何しろダンスシーンが素晴らしかったです。オープニングのシーンだけでももう一度映画館で観たいなぁ。

② 三度目の殺人
是枝監督は物語に重点が置かれると輝きを失ってしまうきらいがありますが、この作品はミステリーの要素もあったためか結構作り物の部分も楽しむことができました。役所広司の独り舞台になって、福山雅治や広瀬すずの魅力が半減したかもしれません。それだけ力量の差を感じました。

① あゝ荒野
実は映画館鑑賞ではなく、CSの六話完全版を観て一位にしてしまいました。
それだけ圧倒的に熱をもった映画でありました。昭和の遺産、寺山修司が原作だそうです。だから前時代の匂いが充満しているのでしょう。今時ボクシングに命を削り、友情をかけて殴り合う映画が存在することが奇跡です。正しく体を張って演じた、菅田将暉とヤン・イクチュンに敬意を表します。

こうしてみると、奥様と観た作品が7本もあります。
なんか仲良しさんですね。
今年も頑張りましょう。

個人賞も(邦画だけだけど)

監督 三島有紀子ー幼な子われらに生まれ
この題材は女性監督だからこそ、原作脚本の昭和親父を黙らせることが出来たんだろうな。そんな風に思わせてくれる力強い演出でした。

脚本 港岳彦 岸善幸ー あゝ荒野
あの長尺を飽きる事なく引っ張って行く物語と熱さは、キャラクターの描き方が半端なく面白かったという事です。

男優 菅田将暉とヤン・イクチュンーあゝ荒野 役所広司ー三度目の殺人
三人とも本当に良い仕事ぶりでした。菅田将暉はレイジングブルで肉体改造したデニーロよりかっこよかった。ヤン・イクチュンは息もできないのヤクザなお兄ちゃんとは同一人物とは思えません。日本にこんな役者いますかね?役所広司には格の違いをみせてもらいました。

女優 松岡美優ー勝手にふるえてろ
やっと主演女優としても認知してもらえました。いくら上手でもやっぱり主役をやらないとね。癖のある脇役も沢山やってもらいたいけど、たまにはメインで堪能させて欲しいものです。

がんばった人 広瀬すず
去年、主役も脇も全力でした。
本当に楽しみな映画女優になりそうです。
今年も期待してます。