一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

映画『由宇子の天秤』……代表作を次々と更新していく瀧内公美の新たな代表作……

2021年12月05日 | 映画
 

※ネタバレしています。

本作『由宇子の天秤』を見たいと思った第一の理由は、
瀧内公美の主演作であったから。
瀧内公美は大好きな女優で、
彼女の主演作は必ず見るようにしているのだ。

女優・瀧内公美とは、
『日本で一番悪い奴ら』(2016年)という作品で出逢った。
婦人警官・廣田敏子を演じていたのだが、
出演シーンは少ないものの、私に鮮烈な印象を残した。(レビューはコチラから)
なので、
彼女の主演作『彼女の人生は間違いじゃない』(2017年)は、
わざわざ福岡のKBCシネマまで見に行った。
そして、このブログに、次のように記した。

映画『日本で一番悪い奴ら』を見たとき、
出演シーンは少ないものの、
婦人警官を演じていた女優が強く印象に残った。
〈誰だろう?〉
と思って、公式サイトを見たのだが、
彼女の写真はおろか、名前すら載ってはいなかった。
そこで、独自に調査し、
婦人警官・廣田敏子を演じていたのが、
瀧内公美という名の女優であることを突き止めた。
気になった女優は、写真付きで紹介するのが当ブログの流儀なので、
この『日本で一番悪い奴ら』という映画での、
婦人警官の制服姿の瀧内公美の写真を探したのだが、なかなか見つからず、
ようやく探し出したのが、この写真だった。



私と同じように彼女が気になった人が多かったのだろう、
「日本で一番悪い奴ら 婦人警官」
というキーワード検索(或は画像検索)で、
ブログ「一日の王」のレビュー(の写真)へたどり着く人が思いの外多かった。

(中略)
なによりも瀧内公美の演技が素晴らしかった。
『日本で一番悪い奴ら』を鑑賞したときの「彼女をもっと見たい」という思いが、
この『彼女の人生は間違いじゃない』で満たされた……と言っても過言ではない。
こう言っては何だが、脱ぎっぷりも見事だったし、
その辺にいる顔の売れた若手女優など足元にも及ばないような覚悟が感じられ、
瀧内公美という女優の代表作になるであろう作品だなと思った。
いや、代表作と言うにはまだ早すぎるのかもしれない。
代表作となる作品は、まだまだ先にあるような気もする。
『彼女の人生は間違いじゃない』という作品は、
瀧内公美という女優にとっての、
日本を代表する女優になるためのターニングポイントとなる作品であった……
と、後に語られるような気がした。

(全文はコチラから)

その後、
『ここは退屈迎えに来て』(2018年)
『21世紀の女の子』「Mirror」(2019年)
を経て、
柄本佑とのW主演作『火口のふたり』に至る。
荒井晴彦が監督・脚本を手がけた『火口のふたり』は、稀に見る傑作で、
そのレビューで、私は、瀧内公美を次のように論じている。

それにしても、瀧内公美の肉体が美しい。
そして、艶めかしい。



瀧内公美の魅力は、
その演技力もさることながら、
この肉体にも宿っているような気がする。
『日本で一番悪い奴ら』でも、
『彼女の人生は間違いじゃない』でも、
そして本作『火口のふたり』でも、
瀧内公美の言葉には肉体が感じられ、
肉体には言葉が感じられた。
これほど言葉と肉体が一体となった女優は、めったに存在しない。



この魅力は、TVではなかなか表現しえない類いのものである。
稀有な“映画女優”として、これからもその存在感を示し続けてもらいたい。



『彼女の人生は間違いじゃない』のレビューで、私は、

瀧内公美という女優の代表作になるであろう作品だなと思った。
いや、代表作と言うにはまだ早すぎるのかもしれない。
代表作となる作品は、まだまだ先にあるような気もする。


と期待を述べたが、
不安定な職業ゆえに不安にも思っていた。
そんな私の杞憂を、本作で彼女は軽々とクリアしてみせた。
すでに『彼女の人生は間違いじゃない』は初期の代表作になっており、
『火口のふたり』は、新たな代表作になった。
これからも瀧内公美という女優は、次々に新たな代表作を生み出していくに違いない。



『火口のふたり』で、瀧内公美は、
第93回キネマ旬報ベスト・テンで主演女優賞を受賞。



『日本で一番悪い奴ら』(2016年)から僅か数年で、
瀧内公美は日本を代表する女優に昇りつめた。
彼女の次なる主演作は、『裏アカ』(2021年4月2日公開)であった。
そのレビューで、私は瀧内公美を次のように論じた。

主人公の伊藤真知子を演じた瀧内公美。


青山のアパレルショップの店長で、仕事に生きがいを感じているのだが、
自分の意見は採用されず、
年下のカリスマ店員・新堂さやか(SUMIRE)に仕事を取られ、
ストレスが溜まる日々を過ごしている。
さやかは実名アカウントでショップの宣伝をしており、フォロー数も多い。



真知子も、真知子なりに精一杯お店の洋服を宣伝しているが、
同じような写真をアップしても、返ってくる反応はイマイチ。
そしてフォロワー数はさやかよりもかなり少ない。
そこで、裏アカウントを作り、胸元の際どい写真を投稿してみると、
多くの反応があり、フォロワー数も急激に伸びる。
表の世界では決して得られない反応に快感を覚えた真知子の投稿はどんどん過激になり、
(フォロワーとの)セックス映像もアップするようになる。
このように裏アカの沼にはまり込んでしまう30代の女性を、
瀧内公美は、(こう言っては何だが)実に誠実に、丁寧に演じていた。



本作『裏アカ』でもまた、『火口のふたり』と同様、
瀧内公美の言葉には肉体が感じられ、肉体には言葉が感じられ、
彼女の言葉と肉体が一体になっているのを感じた。
肉体派女優と言われた過去の女優たちとは違い、
瀧内公美の肉体は薄く、透明感があり、エロティシズムもあまり感じられないのだが、
肉体派女優たちよりも強く瞼に残り、肉体の残像が消えない。



今年(2021年)は、9月に公開予定の主演作『由宇子の天秤』も控えているので、
すごく楽しみ。


そう、私は、『由宇子の天秤』を、首を長くして待っていたのだ。
今年(2021年)の9月17日公開であったが、
佐賀(シアターシエマ)では、約2ヶ月遅れの11月19日から(12月16日まで)上映が始まった。
で、先日、やっと見ることができたのだった。



3年前に起きた女子高生いじめ自殺事件の真相を追う由宇子(瀧内公美)は、


ドキュメンタリーディレクターとして、世に問うべき問題に光を当てることに信念を持ち、
製作サイドと衝突することもいとわずに活動をしている。


その一方で、父が経営する学習塾を手伝い、
父親の政志(光石研)と二人三脚で幸せに生きてきた。
そんな時、父から思いもよらぬ“衝撃の事実”を聞かされる。


大切なものを守りたい、しかし それは同時に自分の「正義」を揺るがすことになる。
果たして、“正しさ”とは何なのか?
常に真実を明らかにしたいという信念に突き動かされてきた由宇子は、
究極の選択を迫られる。
ドキュメンタリーディレクターとしての自分と、
一人の人間としての自分。
その狭間で激しく揺れ動き、迷い苦しみながらも、
ドキュメンタリーを世に送り出すべく突き進む由宇子。
彼女を最後に待ち受けていたものとは……




上映時間が2時間半超え(153分)ということで、
前期高齢者としては(様々な意味で)ちょっと恐れていた部分もあったのだが、(笑)
まったくの杞憂であった。
いかにもインディペンデントといった作りの映画でありながら、
商業映画としてのエンターテインメント性も持ち合わせており、
瀧内公美の美しさに魅せられ、
ストーリー展開にハラハラさせられ、
あっと言う間にエンドロールを迎えた……といった感覚であった。


主人公の木下由宇子が制作しているドキュメンタリーは、
3年前に起きた女子高校生自殺事件なのだが、
女子高校生は生前、いじめ被害を訴えていたが、
学校側は「女子高生が教員と交際している(目撃情報がある)」という理由から、
逆に、女子高生に退学勧告をする。
その翌日、女子高生が自殺したことから、
メディアがこぞって食いつき、報道合戦がエスカレートし、
女子高生と、その家族、
交際を噂される教師と、その家族にまで、
誹謗中傷や憶測が様々なメディア上を飛び交うようになる。
その結果、交際を噂された教師も、
「(交際の主張は)学校側がいじめの隠蔽を図るためのねつ造であり、女子生徒と交際したことはなく、報道や学校の主張は事実無根。死をもって抗議する」
という遺書を残し自殺する。
由宇子は女子高生の遺族に取材をする中で、事件報道のあり方に問題を感じ、
それを問う内容を盛り込もうとするが、
テレビ局側から、
「身内批判をして誰が得をするんだ?」
と却下され、再構成を命じられる。


一方、由宇子の父が経営する学習塾では、
父子家庭の女子生徒の萌(めい)が教室で嘔吐し、萌を自宅に送り届ける際に、
由宇子は、萌が妊娠している事実と、萌の相手の男性が由宇子の父であることを知らされる。


萌は由宇子に、
「友達にも学校にもお父さんにも、誰にもバレたくない。助けて」
と懇願する。
塾に戻り、父親を詰問すると、萌と関係した事実を認める。


由宇子は、自分の仕事、自身の信条、萌の今後、世間の目など、それぞれを天秤にかけ、
結果、父の不祥事が明るみに出た場合の影響を考え、萌の処置を内密に済ませようと動く。
由宇子は萌に、ホテルでひそかに医師の検査を受けさせるが、
「子宮外妊娠」で早く精密検査・手術しなければ母体が危うい可能性を伝えられる。
由宇子の父は、萌の命を第一に考え、萌の父に事情を話すと主張したが、
由宇子は二週間後に迫る番組オンエアまで待ってほしいと頼み込む……


加害者家族を取材してドキュメンタリー番組にしているディレクターが、
自分自身も加害者の家族になってしまったらどうするか……
常に「真実を明らかにしたい」という信念に突き動かされてきた由宇子は、
究極の選択に迫られる。
そして、本作のキャッチコピーにもなっている「正しさとは何なのか?」という問いが、
見る者にも迫り来る。
由宇子の心の天秤は、揺れに揺れ、
バランスを保とうと必死になるが、
追い打ちをかけるように、
これまで真実と思っていたものに、疑念が生じる事態となる。


学習塾の男子生徒から、萌と関係があったことや、
萌はウリ(売春や援助交際)をやっていたことを知らされ、
「あいつ信じるなよ。すぐ嘘つくから」
と忠告される。
萌のお腹の子は由宇子の父ではない可能性が出てきたのだ。

さらに、
自殺した教員の姉に呼び出された由宇子は、その姉から、
「自分のシーンをカットしてほしい」
と言われた上、
弟が女子高生をレイプしている動画を見せ、
「弟の遺書は自分が捏造した」
と、これまでの証言を覆す真実を伝えられる。


もうグシャグシャなのである。(笑)
学習塾の男子生徒は本当の事を言っているのか?
萌の言葉が本当なのか?
もし男子生徒の証言が真実だとしても、
由宇子の父親が萌にした行為は赦されるものではない。
“伝える仕事”に携わっている人間として、正義の側に立とうとするも、
崇高な正義は瓦解し、真実も見つからない。
いやはや、すごい設定の中に主人公を突き落としたものだ。
脚本も担当した春本雄二郎監督は語る。


この映画を構想するきっかけになったのは、ある小学校で起きたいじめ自殺事件でした。その事件では加害少年の父親と、同姓同名の人がネットリンチを受けていたんです。加害者本人に対してではなく、その家族に非難の矛先が向き、さらに同じ名前の全く無関係な人までリンチされてしまう。これだけバッシングが過激化する時代って恐ろしいと思ったんです。そんな時、加害者家族を取材してドキュメンタリー番組にしているディレクターが、自分自身も加害者の家族になってしまったらどうするだろうか、と想像したんです。

ドキュメントする側の人間が「自分がやっていることは正しい、世の為になっている」と考えていたとしたら、自分が加害者家族になることによって、その正義も揺るがされてしまいます。その時、ディレクターは自分の闇に対してカメラを向けることができるのか。そういった物語の構造自体が興味深いと思ったんです。
(「CINEMORE」インタビューより)


正義を貫くか、
打算、妥協し、世の習いに流されるか……
由宇子は、ハリウッド映画の主人公のようには単純ではないし、(コラコラ)
心は激しく揺れ動き、迷い苦しむ。
そして、最後に決断し、実行した先に、衝撃的な結末が待っている。
このラストの長回しのワンシーン・ワンショットは圧巻で、
瀧内公美の演技も見事。
これほどの難役に瀧内公美は果敢に挑み、攻め落としている。
『彼女の人生は間違いじゃない』(2017年)
『火口のふたり』(2019年)
『由宇子の天秤』(2021年)
と、代表作を次々に更新していく女優は(久しく)見たことがなく、
瀧内公美という女優と同時代に生きている(生きさせてもらっている)ことに、
歓びを感じたし、感謝する気持ちが湧き上がった。



瀧内公美については、もうこのくらいにして、(笑)
次に、
自殺した教員の姉・矢野志帆を演じた和田光沙について触れたいと思う。


第6回 「一日の王」映画賞・日本映画(2019年公開作品)ベストテンで、
作品賞、監督賞、最優秀主演女優賞を獲得したのは『岬の兄妹』であったが、
その最優秀主演女優賞を受賞したのが和田光沙であった。(コチラを参照)
『岬の兄妹』を、私は、
……『万引き家族』がメルヘンに思えてくるほどの傑作……
とのサブタイトルを付して絶賛したのだが、
和田光沙についても、次のように礼賛している。

映画『岬の兄妹』では、真理子を演じた和田光沙の演技が秀逸であった。


【和田光沙】(わだ みさ)
1983年12月30日生まれ、東京都出身。
『靴が浜温泉コンパニオン控室』(2008/緒方明監督)でデビュー。
映画を中心に、定期的に舞台にも出演。
代表作に,
『あんこまん』(2014/中村祐太郎監督)MOOSIC LAB 2014で審査員特別賞を受賞
『なりゆきな魂、』(2017/瀬々敬久監督)
『菊とギロチン』(2018/瀬々敬久監督)
『止められるか、俺たちを』(2018/白石和彌監督)
『ハード・コア』(2018/山下敦弘監督)
などがある。


こうしてプロフィールを見ると、
良い監督の良い作品に多く出演していることが判る。


真理子はすごく人物造形から悩んで、ドキュメンタリー映画の『ちづる』を参考にしたり、実際にボランティアで障がい者施設を取材させていただいたりして固めていったんですけど、この難役を演じ切れる人がいるかなと。それでオーディションをしたんですけど、和田さんがすごくよかった。真理子になにより求めたのは生きる力。和田さんは一切悲壮感がなくて、逆に躍動感にあふれていた。それで和田さんで行こうと決めました。実際、その通りで、真理子を体現してくれたと思います。

片山慎三監督がこう語るように、
和田光沙の躍動感あふれる演技が、この映画を美しくも力強いものにしている。



来年(2020年)1月に発表する「一日の王」映画賞の、
最優秀主演女優賞の有力候補であることは間違いない。



有力候補を通り越して、結局、最優秀主演女優賞を受賞するのであるが、
あの演技は、2年経った今も忘れることができない。
本作『由宇子の天秤』では、主演ではないので、出演シーンは少ないが、
少ない中でも、見る者に鮮烈な印象を残す。
特に、ラスト近くで由宇子に真実を告白するシーンは素晴らしく、
スクリーンに、和田光沙と瀧内公美が一緒に映し出されていることが奇跡に思え、
深く感動させられた。



実は、『岬の兄妹』で、和田光沙と共にW主演していた松浦祐也も、
本作『由宇子の天秤』に、自殺した女子高生の父親・長谷部仁の役で出演しており、
傑作『岬の兄妹』でW主演していた二人を、再び同じ作品で見ることができ、
極私的に嬉しかったし、感動させられた。



本作『由宇子の天秤』には、
瀧内公美、和田光沙に次いで、もう一人、感心した女優がいて、
それは、学習塾で由宇子の父と関係をもち、妊娠する女子高生・小畑萌を演じた河合優実。


『サマーフィルムにのって』(2021年)に出演しているのを見たばかりであるが、
『サマーフィルムにのって』とは真逆ともいえる役柄で、
とても同じ人物には見えなかった。


それほど河合優実の演技が優れていたということであり、
河合優実という若い女優の新しい才能に驚かされたし、魅了された。




今後も、
『偽りのないhappy end』(2021年12月17日、松尾大輔監督)
『愛なのに』(2022年2月25日予定、城定秀夫監督)
『ちょっと思い出しただけ』(2022年予定、松居大悟監督)
などの出演作が控えており、
河合優実からも目が離せなくなりそうだ。



自殺した教師の母・矢野登志子を演じた丘みつ子。
スクリーンでは久しぶりに見たような気がするが、
若い頃はそれほど演技が上手い女優とは思わなかったが、
年輪を重ねた丘みつ子の演技は秀逸で、感心させられた。
老いた女性を演じられる映画女優は少なく、
これからオファーが絶えることはないような気がする。



「鑑賞する映画は出演している女優で決める主義」の私のレビューでは、
いつも男優についてはおざなりになってしまうのだが、(笑)
今回も、
由宇子の父・木下政志を演じた光石研、


萌の父・小畑哲也を演じた梅田誠弘、


富山宏紀を演じた川瀬陽太、


小林医師を演じた池田良など演技が、


本作を傑作へと押し上げていた……とだけ書いておこう。(コラコラ)



本作の登場人物は、
主人公を含め、誰もが多面的で、
単純な性格の者は一人もいなくて、
正義感が強そうな人も、(木下由宇子)
打算で生きているような人も、(富山宏紀)
弱そうに見える人も、(小畑萌、矢野志帆)
真面目そうな人も、(木下政志)
悪人に見える人も、(小畑哲也)
まったく逆な面を持っており、一筋縄ではいかない人ばかりで、
誰が真実を語っているのか、
誰が嘘をついているのか、
最後まで判らないようになっている。
胸をざわつかされたまま、映画は突然終わる。
余韻は強烈で、(映画を見た者にも)ずっと動揺が続く。
なんとも傍迷惑な作品であった。(褒め言葉です)



主人公の由宇子(瀧内公美)がドキュメンタリーディレクターということもあって、
本作もドキュメンタリータッチで描かれている箇所が少なからずあり、
手持ちカメラを多用した映像に加え、音楽もなく、
足音や衣擦れや街の喧噪など、生活音で音楽の役割を果たさせていたのが印象深かった。
春本雄二郎監督のこれからの作品にも注目したい。

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