一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

天山・花情報 ……待ちに待ったあの花この花、もう咲いてます……

2012年09月13日 | 天山・彦岳
私が最も多く登っている山は天山であるが、
一年を通して天山に最も多く登っている月は、
おそらく9月であろう。
昨年の9月は4回、
一昨年の9月は6回、
天山に登っている。
なぜ9月に数多く登っているかというと、
やはり秋の花が咲き始める時期だからだ。
9月の天山の山野草は、
一日一日変化する。
行く度に、
新しい発見がある。
それまで見なかった花が咲いていたり、
咲いていた花が花期を終えていたりもしている。
ワクワクするし、
感動がある。

今日も迷わず天山へ。(笑)
「晴れ」の予報であったが、雲が多い。


上宮の池の傍のキバナアキギリの群生地に行ってみてビックリ。
きれいに刈りとられているではないか!


端っこに僅かに残っていたキバナアキギリを撮る。


登り始めると、
シラヤマギクや、


ヤマジノギクや、


ヤクシソウなどが見られた。


ヒメアザミや、


アキチョウジは、ぐんと数を増していた。


サイヨウシャジンもまだまだ元気。
普通はこんなに細長い筒状なのだが、


たまにこんな丸っこいカワイイ花も見かける。


あめ山への道は、草に覆われている。


お陰で登山靴もズボンもビッショリ。


この道にはノダケが多かった。


あめ山山頂もススキに覆われていた。


天山へ向かう。
ときおり青空も顔を出すが、ガスっていることが多かった。


天山山頂に到着。
このアングルで山頂を撮ることは稀だが、
この手前の岩に、
「天山 県立自然公園」って彫られているって、知ってました?
表面が凸凹しているのに、よく彫ったな~と感心する。


さて、稜線歩き。
今年は、マツムシソウが殊の外多いような気がする。






キュウシュウコゴメグサも目立って多く感じる。


それとは対照的に、アキノキリンソウがひっそり咲いていた。


イタドリは相変わらず群生している。


いろんな色があるので、面白い。


ツルリンドウも登山道脇にたくさん咲いている。


そしてタンナトリカブト。


数箇所で開花を確認できた。


もうすぐこの花が主役になる。


そしてウメバチソウも目立たない場所でひっそり咲いていた。
嬉しい。


蕾もあったので、しばらく楽しめそうだ。


本日の天山北壁。
相変わらず険しい岩肌。


このあと、秘密の散歩道へ。
オタカラコウが咲き始めていた。


名の由来は、
根茎の香りが龍脳香(宝香)に似て、メタカラコウより花が大きく多いから。
別説として、葉がフキやツワブキの葉に似ていて、ツワブキを別名「タカラコ」と呼び、頭の一字に、雄(お)や雌(め)をつけたという説もある。
そう珍しい花ではなが、私にとっては「お宝」の花である。


ノイバラがまだ咲いていた。
この花を見ると、夏の北アルプス(チングルマ)を思い出す。


ツリフネソウは過剰なほど咲き乱れていた。


そんな中、白花のツリフネソウが、いつもの場所に咲いていた。


毎年、同じ場所に咲くので、逢うのが本当に楽しみ。
美しい。


私の好きなシロバナサクラタデは、グンと数を増していた。


この花の前に来ると、撮る枚数が増える。


それほど魅力的ということだ。


シギンカラマツも群生している。
あまりにも多いので、有難味に欠ける。(贅沢な)


メハジキや、


カワミドリも元気。


ヤマハッカが多くなってきた。


思いがけない場所で、ツルニンジンに出逢った。
メッチャ嬉しい。


そして、ビックリするような場所で、アケボノソウにも出逢った。


本日は、驚きの連続である。


最後は、レイジンソウ。


もうすっかり咲き揃っていた。
蕾も多いので、しばらくは楽しめるだろう。


秋の花が咲き揃いつつある天山。
しばらく天山詣でが続きそうである。(笑)

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