ここ数年の私の山行日数は、
2011年は70日、
2012年は69日、
2013年は70日、
2014年は71日、
2015年は69日、
2016年は74日、
と、推移しており、
そして、今年、
2017年は72日であった。
昨年より2日減ったが、
例年(70日前後)よりは多く、まずまずの山行日数ではなかったかと思う。
昨年あたりから遠くの山へ行くことが少なくなり、
ホームマウンテンである天山や、
作礼山、八幡岳、鬼ノ鼻山など、家から近い山を主体とした山歩きに変わってきた。
これは、私が60歳を過ぎ、
人生の残り時間というものを意識するようになったということも影響していると思う。
私は、登山以外にも、したいことがたくさんある。
映画鑑賞、読書はもちろんのこと、
コンサートにも行きたいし、スポーツ観戦もしたい。
家族との時間も大切にしたい。
片道3時間も4時間もかけて遠くの山へ行くその時間(往復6~8時間)が、
モッタイナイと思えてきたのだ。
そんな時間があったら映画を何本も見ることができるし、
長編小説だって一冊読破できる。
時間をもっと有効利用したいと思っているからだ。
それに、
山岳会に所属していた時代を含め九州内の主だった山はほとんど登っているし、
もともと、「○○百名山」の類にはまったく興味がなく、
近場の山だけで十分に満足を得られるようになってきたことも大きい。
ということで、
今年も、例年同様、
72日の山行をリストアップし、
特に印象に残った山行ベスト10を選んでみたい。
【2017年山行記録】
(1)1月7日「鷹取山」登り初め
(2)1月11日「天山」霜柱、氷、展望
(3)1月21日「天山」雪山、霧氷
(4)1月25日「金立山」雪山
(5) 1月29日「両子山・牛尾山」蝋梅、紅梅、フキノトウ
(6)2月1日「天山」ツクシショウジョウバカマ(蕾)、オオキツネノカミソリの葉
(7)2月5日「天山」調査登山【ブログ未記載】
(8)2月7日「天山」マンサク(咲き始め)
(9)2月12日「天山」(岸川ルート)雪山、氷瀑
(10)2月19日「天山」御来光、マンサク、ツクシショウジョウバカマ
(11)2月22日「鬼ノ鼻山」シュンラン(蕾)、アセビ(蕾)
(12)2月26日「天山」マンサク、ツクシショウジョウバカマ
(13)3月1日「登吾留山」セリバオウレン
(14)3月5「八幡岳」ホソバナコバイモ(蕾)、ユリワサビ、フキノトウ
(15)3月8日「登吾留山」バイカイカリソウ、アマナ
(16)3月11日「天山」調査登山【ブログ未記載】
(17)3月12日「黒髪山」ヘラシダ、リボンゴケ、サイゴクホングウシダ
(18)3月19日「天山」ホソバナコバイモ(蕾)、ツクシショウジョウバカマ
(19)3月22日「天山」ホソバナコバイモ、コチャルメルソウ
(20)3月26日「鬼ノ鼻山」センボンヤリ、アセビ、ヒサカキ
(21)3月29日「作礼山」ツクシショウジョウバカマ、フキノトウ、ハクモクレン
(22)4月5日「天山」フラサバソウ、マンサク、白レンゲ
(23)4月9日「平尾台」オキナグサ、ホタルカズラ、ヒトリシズカ
(24)4月12日「鬼ノ鼻山」シュンラン
(25)4月16日「天山」ナガバノスミレサイシン、ホソバナコバイモ
(26)4月19日「作礼山」シュンラン、フデリンドウ
(27)4月23日「天山」(海抜0メートルから)ミツバツツジ、ヒトリシズカ
(28)4月29日「天山」シャクナゲ、ミツバツツジ、ヒトリシズカ
(29)5月3日「天山」フデリンドウ、シャクナゲ、ヒトリシズカ
(30)5月7日「石鎚山」(海抜0メートルから)アケボノツツジ、ユキモチソウ
(31)5月8日「石鎚山」(海抜0メートルから)アケボノツツジ
(32)5月17「登吾留山」シライトソウ、サイハイラン
(33)5月21日「天山」ミヤマキリシマ、フタリシズカ、キンラン
(34)5月24日「黒髪山系」チョウセンニワフジ、クロカミラン
(35)5月28日「八幡岳」モミジウリノキ、ヤマボウシ、イチヤクソウ(蕾)
(36)6月3日「樫原湿原」トキソウ、キンラン、ハッチョウトンボ
(37)6月4日「涌蓋山」ミヤマキリシマ、キスミレ、マイヅルソウ、イワカガミ
(38)6月11日「天山」アソノコギリソウ、マルバノイチヤクソウ(蕾)
(39)6月14日「天山」(岸川ルート)ミヤマキリシマ、オカトラノオ
(40)6月18日「天山・彦岳」ヤマトキソウ
(41)6月24日「登吾留山」ウメガサソウ
(42)6月28日「天山」マルバノイチヤクソウ、ヤマトキソウ
(43)7月3日「南アルプス(北岳・仙丈ケ岳)」①雪渓、ニリンソウ、バイケイソウ
(44)7月4日「南アルプス(北岳・仙丈ケ岳)」②ハクサンイチゲ、イワウメ
(45)7月5日「南アルプス(北岳・仙丈ケ岳)」③キタダケソウ、チョウノスケソウ
(46)7月6日「南アルプス(北岳・仙丈ケ岳)」④雷鳥、ミネズオウ、オヤマノエンドウ
(47)7月7日「南アルプス(北岳・仙丈ケ岳)」⑤御来光、クリンソウ
(48)7月16日「天山」キュウシュウコゴメグサ、ヤマサギソウ、カキラン
(49)7月26日「天山」マツムシソウ、シギンカラマツ、ホソバシュロソウ
(50)7月30日「登吾留山」キキョウ、ノヒメユリ、カワラナデシコ
(51)8月2日「登吾留山」調査登山【ブログ未記載】
(52)8月6日「背振山系」ナツエビネ、オニコナスビ、オオキツネノカミソリ
(53)8月13日「天山」マツムシソウ、オオキツネノカミソリ、ミヤマウズラ(蕾)
(54)8月20日「天山」ウメバチソウ(蕾)、ホソバノヤマハハコ(蕾)
(55)8月27日「天山」ツルリンドウ、ホソバノヤマハハコ、カワミドリ
(56)8月30日「天山」シュスラン、ミヤマウズラ、ガガイモ、ノダケ
(57)9月6日「天山」ツルニンジン、ツクシミカエリソウ、シロバナサクラタデ
(58)9月13日「登吾留山」ナツエビネ
(59)9月18日「天山」レイジンソウ、アケボノソウ、ウメバチソウ
(60)9月23日「天山」タンナトリカブト、センブリ、ムラサキセンブリ
(61)10月1日「八幡岳」タヌキマメ、ナンバンギセル、シロバナアキギリ
(62)10月12日「天山」リンドウ、ツリガネニンジン、ナギナタコウジュ
(63)10月11日「作礼山」ナメラダイモンジソウ、キッコウハグマ
(64)10月25日「天山」リンドウ、ムラサキセンブリ、キッコウハグマ
(65)11月5日「雲仙普賢岳・国見岳・妙見岳」紅葉
(66)11月12日「天山」御来光、リンドウ
(67)11月15日「作礼山・897ピーク」紅葉
(68)11月25日「金立山」紅葉
(69)11月16日「黒髪山系」紅葉、ヒノキバヤドリギ、ツクバネガシ
(70)12月3日「犬山岳・猪熊山」来年、再来年の干支の山。御来光
(71)12月13日「天山」雪山、プチ氷瀑
(72)12月23日「犬山岳・鬼ノ鼻山」(海抜0メートルから)
【今年、強く印象に残った山行ベスト10】
(順位ではありません・日付順)
(赤文字をクリックすると記事が読めます)
①近くの山で体験する雪山、霧氷
1月21日「天山」
霧氷なんて、遠くて標高の高い山へ行かなければ体験できないようなイメージがあるが、
条件さえ整えば、家から近い標高1000mちょっとの天山でも見ることができるのだ。
自宅から登山口まで30分で霧氷を見ることができるなんて、なんという贅沢。
②オキナグサ、ホタルカズラ、ヒトリシズカ、そしてシロバナタンポポの大群落
4月9日「平尾台」
アキさんと、ヤスさんと、3人で行った平尾台。
咲き始めの春の花をたくさん見ることができて幸せだった。
③海抜0メートルから登る「天山」
4月23日「天山」
「石鎚山」に登るための訓練も兼ねて、久しぶりに有明海から歩いてみた。
ミツバツツジやヒトリシズカにも逢えて、楽しかった。
④海抜0メートルから登る「石鎚山」
5月7日「石鎚山」
5月8日「石鎚山」
四国最高峰の山にも海抜0メートルから登りたいと思っていたので、
実際に歩くことができて幸せだった。
アケボノツツジはもちろんのこと、
ユキモチソウ、ムラサキエンレイソウ、ワチガイソウなどにも逢うことができた。
⑤ミヤマキリシマ、キスミレ、マイヅルソウ、イワカガミ、バイカイカリソウ
6月4日「涌蓋山」
6月の初旬は、毎年、くじゅうでミヤマキリシマ観賞登山をしているが、
今年はミヤマキリシマの開花が遅れているにもかかわらず、
6月4日(日)はくじゅうの山開きなので、 登山者だけは多そうな気配だった。
そこで選択したのが、静かな山歩きが楽しめる「涌蓋山」。
今回は、「八丁原」登山口から登り、
一目山、みそこぶし山、女岳を経て涌蓋山に至るルートで、
ミヤマキリシマだけでなく、たくさんの花を楽しむことができた。
⑥キタダケソウ、チョウノスケソウ、ハクサンイチゲ、オヤマノエンドウ、他
7月3日「南アルプス(北岳・仙丈ケ岳)」①大樺沢から白根御池小屋まで
7月4日「南アルプス(北岳・仙丈ケ岳)」②草すべりを経て北岳山頂へ
7月5日「南アルプス(北岳・仙丈ケ岳)」③キタダケソウの群生地へ
7月5日「南アルプス(北岳・仙丈ケ岳)」④富士山、そして青空の大雪渓
7月6日「南アルプス(北岳・仙丈ケ岳)」⑤雷鳥と花と大展望の仙丈ケ岳
7月6日「南アルプス(北岳・仙丈ケ岳)」⑥大仙丈ケ岳と山小屋への美しい道
7月7日「南アルプス(北岳・仙丈ケ岳)」⑦馬ノ背ヒュッテから北沢峠へ
2年ぶりの南アルプス。
キタダケソウなどの高山植物だけでなく、
雪渓の美しさを楽しみ、
ライチョウの親子に微笑み、
御来光の荘厳さに感動した5日間であった。
⑦ナツエビネ、オニコナスビ、オオキツネノカミソリ
8月6日「背振山系」
最近は、「珍花ハンター」が増えて、
何十回、何百回と同じ山に登って花を発見するのではなく、
ネットで珍しい花の情報を得て、その珍しい花だけを探しに行く人が多い。
だから、「珍花ハンター」達のブログやYAMAPなどを見ても、
新しい発見はない。
誰かが発見した同じ場所、誰かが発見した同じ花を掲載しているだけだ。
本人たちは“発見”したつもりでいるが、
他の人が発見した花を“確認”しに行っているに過ぎない。
単なる確認作業を見せられてもワクワクするわけがない。
ワクワクするのは、
ホームマウンテンを決めて、同じ山に何十回、何百回と登っている人のレポだ。
その人たちのレポには、正真正銘の“発見”がある。
その数少ないワクワクさせられるブログやYAMAPを運営しているのが、風来坊さんだ。
その風来坊さんのブログで、昨年、
背振山系の「バリエーションハイキング」でナツエビネを発見した記事を読んだ。
背振山系にはすでに知られているナツエビネの咲く場所が数箇所あるが、
それらとは違う、風来坊さんだけが知る“秘密の花園”であった。
その風来坊さんから案内して頂いた今夏の「バリエーションハイキング」は、
楽しく、感動的なものであった。
〈私も天山に何百回と登り、いろんな“発見”をしなければ……〉
と決意を新たにしたことであった。
⑧紅葉
11月5日「雲仙普賢岳・国見岳・妙見岳」
どの山も何年か周期で色鮮やかな紅葉が見られるものだが、
今年は、雲仙の紅葉が一際美しかった。
ロープウェイも利用し、いろんな角度から紅葉を楽しむことができた。
⑨海抜0メートルから登る「犬山岳・鬼ノ鼻山」
12月23日「犬山岳・鬼ノ鼻山」
来年の干支の山「犬山岳」に、海抜0メートルから登りたいと思い、
ついでに、かねてより海抜0メートルから登りたいと思っていた「鬼ノ鼻山」にも登った、
記念すべきロングウォーク。
〈私は歩くことが好きなのだ~〉
と再確認できた歩き旅であった。
⑩大和撫子ならぬ“山となでしこ”との出逢い
6月26日「南谷真鈴」(「エクスプローラーズ・グランドスラム 七大陸最高峰・北極点・南極点到達」を世界最年少の20歳112日で達成)
7月6日~7日「斎藤しのぶ」(南アルプスの馬の背ヒュッテの管理人)
10月8日「小林千穂」(山岳ライター)
11月19日「中江有里」(くじゅうを舞台にした映画で主演した)
新田次郎は『縦走路』という小説の中で、
「女流登山家に美人なし」
と、とんでもないことを書いているが、(笑)
昔はそれが常識だったのだろうか?(コラコラ)
今は、山に登る女性は、美しい人が多いし、
山に関わる仕事をしている人も、素敵な女性が多い。
年老いている私は、人生の残り時間が少ないので、(笑)
〈逢いたい人には逢っておこう!〉
と決意した。
で、今年は福岡や南アルプスまで、逢いたい人に逢いに行ってきた。
皆さん、とても美しく、素敵な方ばかりであった。
今年は、この他にも、
記憶に残る出逢いや山行がたくさんあった。
今年も素晴らしい一年であった。
来年も素晴らしい一年でありますように……
そして、みなさんにとっても幸せいっぱいの一年でありますように……
来年、また、
どこかの山で、
そして、このブログ「一日の王」で、
お会いしましょう