一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

南アルプスひとり旅(北岳・仙丈ケ岳)③ ……キタダケソウの群生地へ……

2017年07月11日 | 南アルプス(北岳・仙丈ケ岳)単独行


7月5日(水)part1

台風は夜にうちに通り過ぎ、雨は止み、風も収まった。
梅雨なので、雨は覚悟していたが、
台風は想定外であった。
これも貴重な経験。

今日は、キタダケソウに逢いに行く。

【キタダケソウ】(北岳草 Callianthemum hondoense)
キンポウゲ科キタダケソウ属の多年草。高山植物。
南アルプス北岳の固有種で、高山帯の草地に生育する。
花茎の高さは10-20cmで、先端に直径約2cmの白い花をつける。
花期は雪解けの6月中旬から7月上旬と他の高山植物よりも早く、
登山最盛期には姿を消してしまう。
1931年(昭和6年)7月17日に、
千葉高等園芸研究科生の清水基夫が北岳山頂直下で新種のこの植物を採取し、
後にキタダケソウと名付けられた。


春の訪れが早かった年は、6月で花期を終えることもあるキタダケソウ。
今年(2017年)は残雪が多く、
7月上旬まで咲いているという情報を得ていたので、逢えるのを楽しみにしていた。
7月下旬や8月上旬に、北岳肩ノ小屋の花壇で、
雪を被せて花期を遅らせたキタダケソウを見て喜んでいる人もいるが、
私は自然に咲いているキタダケソウが見たかった。
事前に調べ、キタダケソウの群生地の場所は把握していた。
その場所は、関西からやってきた三人組の得ていた情報とも一致していた。

関西からやって来た三人組は、
朝食を弁当にしてもらっていたので、一足先に出発し、
私は山小屋で朝食を摂ってから遅れて歩き出した。


ガスってはいるが、
雨や風がないので、昨日よりも随分と楽だ。


少し急ぎ足で登って行く。


北岳山頂(3193m)に到着。
昨日に続き、二度目の登頂。
ここで、関西の三人組に追いついた。


ここからキタダケソウの群生地まで一緒に行動する。


ガスってはいるが、
時折、青空も見え、天気が回復していくことが予見された。


水滴をつけたハクサンイチゲが殊の外美しい。


ねっ。


ハハコヨモギや、


イワベンケイを多く見かける。


おっ、ミヤマオダマキだ。


いいね~


キタダケソウの群生地が近くなってきた。


ワクワクしてくる。


「あった~」
関西からやってきた三人組の一人が叫ぶ。
駆けつけ、確認する私。
「ホントだ~」


ズーム。
第一“キタダケソウ”発見。


「こっちにもあるよ」


「ここにも咲いている~」


見つける度に歓喜する。


ズーム。
美しい~


左がハクサンイチゲで、右がキタダケソウ。
似ているが、一緒に撮ると、ぜんぜん違う。


世界でここにしか咲かない花“キタダケソウ”
逢えて良かった~


ふと見上げると、そこはキタダケソウの群生地であった。
(ハクサンイチゲも所々に交じってはいるが……)


いいね~
来た甲斐があった。


その後も、キタダケソウを存分に楽しみ、








この辺りで引き返すことにした。


帰路は、チョウノスケソウも楽しむ。


チョウノスケソウもハクサンイチゲやキタダケソウに似ているが、
葉(小判のような形)がまったく違うので、区別がつく。


こちらにも咲いている。


嬉しい。


来る時はワクワク感一杯で、ルンルン気分で来たが、
帰りはキツイ?(笑)


それでも、水滴をつけた、ミヤマオダマキや、


コイワカガミや、


キバナシャクナゲなどが、登り返す元気をくれる。


ハクサンイチゲとミヤマオダマキのコラボ。


途中で、関西の三人組と別れ、
私は一足先に、北岳山頂へ。
三度目の登頂。(笑)
ちょうど韓国人のグループが登頂しており、
私を見つけると、写真を撮ってほしいと頼んできた。


韓国には3000m峰がないので、
彼らにとっては初めての3000m峰だったかもしれない。
とても嬉しそうだった。


その後は、花を楽しみながら、下って行った。
こちらは、ハクサンイチゲとオヤマノエンドウ。


ズーム。
いいね~


次第にガスが晴れてきて、
周囲が見えるようになってきた。


残雪も美しい~


肩ノ小屋が見えてきた。


北岳山頂部の自然を存分に楽しみ、




肩ノ小屋へ帰還した。


しばし休憩の後、出発。


この日が晴天になることも、
そして、その後も晴天が続くことも、
私はまだ知らなかった……

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