一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

『バリ山行』(松永K三蔵) ……六甲山系での圧巻のバリエーション山行描写……

2024年08月29日 | 読書・音楽・美術・その他芸術
『バリ山行』(松永K三蔵)は、第171回芥川賞受賞作である。 もうひとつの受賞作『サンショウウオの四十九日』(朝比奈秋)の方には興味なかったが、 『バリ山行』は「バリエーション山行」のことだと知り、こちらには興味を持った。 私自身、「バリ山行」という言葉は使ったことはないし、馴染みがなかったのだが、 同じような意味の「バリエーションハイキング」という言葉はしばしば使っており、 近く . . . 本文を読む