道しるべの向こう

ありふれた人生 
もう何も考えまい 
君が欲しかったものも 
僕が欲しかったものも 
生きていくことの愚かささえも…

あと10数年って…

2022-02-21 14:24:00 | 日記



40年ほど勤めた職場を
退職してからもうすぐ丸4年…

その退職した会社に
大学中退のロクでもない僕を
入れるために骨を折ってくれた
大恩人とも言える大先輩が
先日亡くなった80代で…

66歳の僕と
死んだオヤジとの中間くらいの
10数年ほど年上の…

幹部だった大先輩が退職してからは
稀にしか顔を合わせることがなかったが
思いがけず同じポストについた僕に声を掛け
励ましてもらったことも幾度かあって…


思えば
駆け落ちしようとして失敗に終わり
何もかもがイヤになり
大学も中退して
心をひどく病んでいた僕を
血縁関係もないのに心配してくれ…

オヤジと一緒になって
自分の勤める会社へ無理やり入社させようと
汗をかいてくれたのがその大先輩で…

精神を病んだ当時の僕を入社させることに
なんの目的があったのか?
どんなメリットがあったのだろうか?
今もわからないけど…

ただ結果として
大学中退という学歴が響いて
順調に出世することは
そう簡単にできなかったものの
長い間自分の家庭を犠牲にするほど
仕事に没頭し続けていたおかげか…

最終的には
40代半ばで大先輩と同じ重要ポストにつき
年上の同僚や部下たちをまとめるという
大役を担うことになり…

もしかすると
大先輩はそれを見越していたのだろうか?

まぁ
会社を定年でリタイアしてしまった今では
そんな自慢するような出世話など
どうでもいいことになっちまったけど…


そんな大先輩の訃報に接し
会社でのポストもさながら
人生でも
段々と同じ立場になりつつあるのだと
強く感じられて…

あと10数年もすれば
ワガママな初孫くんも大きくなっていて
年老いてしまった僕は
もう初孫くんとは一緒に
走れなくなっているだろう

いや
走れないどころか
ひょっとして
もうこの世にはいなくなってるかも…

そんな年数か?
ジジイにとっての
あと10数年って…


ならば…

1年ずつ
1ヶ月ずつ
1日ずつ…

しっかりと
生きるということを噛みしめながら
生きていかなければ…

(しっかりと???)
(噛みしめながら?)

(できるかな…??)