日中の日射しは、まだ暑く感じられますが、朝夕は涼しく虫の音も心地よく響き渡る季節になりました。
先日出版された本の感想が、早速届きましたので、皆さんにお知らせします。
これから、本の感想をよせてくださったら、ブログで紹介しようと思います。
私は専門書でなく、一般向けに初めて書いた本なので、できましたら、一般の方をはじめ、いろいろな業種の人に読んでもらいたいので、是非、気軽に感想を聞かせてください。
また、精神療法に対する思い込みや、深い心の奥ばかりを指摘するというような誤解、ハードルの高さなどをなくし、
精神療法への理解を深めてほしいと思います。
本来の精神療法は、患者さんと精神療法家の二人の心をきちんと分かち合える極めて人間的な行為なのです。
現代見失いつつある人間的な貴重なものを二人の間で探し出せる大切な作業なのです。論より証拠、面接を患者さんのなまの声を綴ったものです。
それで、なるべく多くの人にこの本を紹介してくださればと願います。
以下、感想文です。
読みながら感激、感動、なるほど、そして、これはいつでも読み返せるようにと思うところに思わず線を引きながら読み進めました。
私にとって、濃い1時間半を過ごすことができました。
まず、”悩みに対して「貴女」という主体を少しずついれていくのです” という先生の言葉、ああ、そうだった。私の受けるスーパービジョンやワークと同じで、クライエントさんの気持ちとも似通っているなぁと思いました。
以下、読みながら思わず線を引いた箇所です。長くなってしまいますが、書き留めたくて(心の中にも)…すみません。
「仮面」の内容の話、そしてフューチャー・オリエンテッド・メソッドによる自己感覚の育成のサポート…患者さんの「よくなりたい」という気持ちと直に、しっかりと手を結ぶ方法…患者さんのどのような”自分らしい道”があるのかを私なりに知っておく…涙が出ると言うことはとても心が健康な証拠…怒りは「本来は穏やかに守られていたのに、何らかの理由で潰される体験…人の心を穏やかにする磁場…平均的路線から自分路線にするための「停止」サイン…症状としてのサインを受け取る能力…理論や方法論を超え、心の深いところでの魂のレベルでの出会い…もっと深いところにある「人はみな"他の世界と調和して豊かに生きたい”という大きな願いを抑圧している」という事実を観察することによって成り立っている…大きな変化がもたらされたのは、この根本的な願いのようなものを感じることができた…わたしがわたし自身に素直に向き合うことができたから…
神田橋先生の言葉
本物の自分(genuinness)を治療技法とする…残したい(関わり・技法)と、その基底にある「人間理解」が有効であった場面を、つなぎ合わせて、ひとつのケースを創作した。確かで濃い手応え…読者は、ひとつの成功のエピソードの基盤に、幾種類もの試行錯誤と悔いの蓄積が潜んでいることを、自分自身の悔いを連想しながら読み進めるのが、豊かな読み方である。…「疑似スーパービジョン」として機能する。
増井先生と出会って教えていただいた(直子さんとの語らいも)、というかいつも自然に伝わって入ってきていた沢山の大事なことが書いてあって、時折目頭が熱くなって最後まで読まないといられなかったです(笑)SVやカウンセリングを何度も受けたあとのような気持ちになって帰路につきました。
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