美しいとコメントいただいた海を背景にした写真についてお伝えしたいと思います。
写真のメイドさんが左手で捧げているのは、チャナンと言うお供え物です。
朝、彼女達がビィラに来て、一番に始める仕事は、チャナンと言う、薄く竹を切ってお皿のように編みあわせたものの中に、いくつかの花を乗せて作られたチャナンと言うお供え物にお香と聖水を備えて、祈りの言葉を唱えると言う仕事から始まります。
写真の佛像の左前に備えているものです。
このチャナンとお祈りを家の出入り口、海側の道、プールや井戸などの水回り、火を使う台所、各仏像前など約8ヶ所に備えては祈ります。
この仕事だけで午前中結構時間がかかりますが、簡素でも正装で行います。それも毎日です。
本来ならこのチャナンは家で作るのですが、さすがにそのような時間や労力はないので、沢山、すでに出来た物を買いますが、お供え物の花は必ず落ちた花を使い、生きた花は殺生になるので使いません。
この祈りのセリフも決まっています。1分くらいの言葉で、私も覚えようと思いましたが、ついつい忘れてしまいました。妻がお供えした時はお祈りの言葉をよく忘れるので、紙に書いたものを読み上げていました。それはぎこちなかったのですが、本人は気持ちがあればいいと言っていました。 なぜかこの祈りのセリフは、日本のお経に似て、それをあげる者の気持ちを落ち着かせます。
私は、縁あって熱心な仏教信者の両親に育てられ、阿弥陀教を始め、三部教は仏前であげることはできます。
お経をあげることは、精神的に極めて落ち着かせる作用がありますが、チャナンのお祈りをする時も、極めて平和な顔になっている様子です。
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