打倒!破廉恥学園(改)

ブログのお引っ越しです。旋風寺武流PLが意味もなくただ、だらだらと書き散らかすブログです。

少女漫画の法則

2014-06-19 01:17:59 | 徒然
歴史漫画が好きなのでネットカフェでそれらしいものを物色する。とある歴史漫画を発見。少女漫画のカテゴリーに入るのだが、割と本格的な内容なので既刊分を全て読んでみることに。

…………。

うん、あのですね。漫画としてはとてもおもしろかったです。さすが私が生まれる前から漫画を描いているベテランだけあって、グイグイと読ませてくれる。ただですね。いや、これはこの作品だけの問題だけでなく、少女漫画というカテゴリーの法則ですよね。

顔の描き方でそのキャラクターが重要か捨てキャラかが一発でわかっちゃう。主人公の味方になるキャラクターは美形または優しそうに描いて、そうでないキャラクターはそうでない描き方がされています。だから話の先が割れてしまうんですよ。こいつは将来主人公たちにとっての障害になるとか、こいつはもう出番はないな、とか。

ヒロイン。その恋人役。この二人はもう力いっぱいの画力が費やされています。というか基本的にヒロインと恋人役以外は描き方がぞんざいです。名前ありのキャラクターでも下手をしたらモブキャラと区別が付きづらいです。主人公の味方になる(恋人役以外の)若い男性キャラはやっぱり美形に描かれますが、描き分けがちょっと……という感じ。

悪役。かならずといっていいくらい蛇みたいに冷たい目をしています。行動もいい感じに典型的な悪役です。件の作品では権力を駆使して主人公の恋人を流刑にしていました。

これはあくまで私の考え方なのですが、面白い作品に不可欠なのは魅力的な主人公とライバルだと思うのです。でもそれはやっぱり少年漫画や青年漫画の法則であって、少女漫画の法則には当て嵌まらないんだなあ、と考えてみたり。

もしかしたら作者の優しさなのかもしれない。女は男に比べてあまり漫画を読まないからな(若い人はそーでもないかもだけど)、わざわざ敵か味方かわからない描写をして小難しい印象を与えないようにわかりやすいキャラ造形にしているのかもしれない。そんな優しさ。まあ、男よりも早く大人になっちゃうのが女という生き物だからね。いつまでも漫画にしがみつかないのかもしれないね。
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2 コメント

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うんにゃ!と言わざるを得ない (田中)
2014-06-27 01:16:40
その歴史漫画が一体何だったのか滅茶苦茶気になります!
こんばんは、田中です。

少女漫画家が歴史を書くと、という事でしょうか?
「風光る」とかは全体に力が入っていて面白いですよ!(主観ですが!)
歴史漫画じゃないけど、少女漫画も、顔はキラキラしてないけど魅力的な脇役が出てくる話はいっぱいありますよー!
そして女はめっちゃ漫画読みます!少年漫画も青年漫画も躊躇なく読むわ二次創作するわでめっちゃ読みます!

けど少女漫画は恋愛に主眼を置いたものが多いので、仰りたい事は分かります。
少年漫画にスポーツとか友情とかバトルとか恋愛とか、複数の要素が全体に絡み合ったものが多いのに対して、少女漫画はあくまでも恋愛をメインに扱ったものが多いので、キャラクターとか内面の描写なんかに力が入るのです。
あとはどろどろしたシーンとか。

論点がずれてるかもしれないのですが、ずれてたらとりあえず、漫画はめっちゃ読むんだよ!ってとこだけいっときます
お邪魔しました
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Unknown (たけるん)
2014-06-27 08:30:09
コメントありがとうございます!

「風光る」読んでますよー。

確かにあの作品はすごいですよね。一番すごいなと思ったのが主人公の月代です。
普通、時代劇でも歴史漫画でも美形キャラであんまり月代を剃っている人はいません。
ぶっちゃけイケメンに魅せるためですよね。でも「風光る」はしっかりと主人公が月代を剃っている。女の子なのに。
この時点で私は作者の意気込みを感じましたね。

それに新選組で起こった小さな事件まで細かく取り上げています。中村五郎たちの切腹を上手にドラマに取り込んだ作品ってあんまりないですもんね。

もし「風光る」が私がブログに書いた方式に添うなら「風光る」の丸顔・斎藤一はすでに死んでいるはずですもんね。
私が新選組知識皆無で「風光る」を読んだなら間違いなく「ああ、この斉藤っての次の巻くらいで死ぬな」って考えたと思います。
あの作品に関して一つ言うのなら、芹沢鴨をもうちょっとイケメンに書いたれよと。壬生浪士組にとって最大の壁やぜ、と。でも愛嬌ある顔立ちだったから鴨の死に際は泣けたぜ、と。
まあ、言いたいことならどの漫画にだって一つや二つありますし。

そして失念していました。二次創作というのがありましたね。あれは原作とキャラクターに惚れ込んでいなければできないことです。
たしかに女性もいっぱい漫画を読んでいます。特に二次創作にかける女性の情熱は凄まじさは私も知っています。
結局、男女ではなく読んでいる人と読んでいない人は個人差があるということですね。

PS:新選組を題材にした漫画だったら講談社の「幕末風雲録 誠」も面白いですよ。鴨が死んで話も終わるけど。

PSのPS:ブログに書いた作品のタイトル名は秘しますけど、主役は「小野お通」だとだけ言っておきます。
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