武田じゅうめい 旅人は風に向かって進む

色即是空とは、すべての存在は虚無であると知る。
旗印は日本愛、 日本人にはニッポンが足りない

新宿酒場ロン 8・29

2008年08月30日 | 人間の欲望
新宿酒場ロン (8・29)
島、絵美、銀さん、洋子ママが喋っている。
「北京オリンピックが終わったね」
「日本は、星野ジャパンの負けが印象的だった。負けて悔しい」
「草野球チームだったね。あれでは大阪桐蔭にも負ける」
「いいところは、北島の2個の金メダル、女子ソフトの執念の金メダル、女子レスリングの金銀銅メダルラッシュ、そして男子400Mリレーの銅メダル」
「陸上トラックは80年ぶりのメダル獲得だった。アメリカとイギリスがバトンで失敗した幸運はあったけどね」
「トータルで言えば、中国でやってよかった。時代が求めていたと言える」
「そうだな、中国の実態が露わにされた。日本人は、お人好しだから、中国に対して2千年の幻想を持っているが、実態は、共産党50年の権力闘争の歴史だな。一握りの独裁者が中国を私物化しているに過ぎない」
「でも、あの少女口パク事件は中国らしいわね」
「口パクそのものはあってもいいが、替え玉の少女偽装だから恐れ入った」
「偽装国家を表している」
「本当に歌った7歳の少女は、かなり落ち込んだらしい。顔をビデオで見たけど、確かに美少女ではなかった」
「絵美は開会式に行ったんだって?」
「開会式が長過ぎて、暑すぎて、もうこりごりだわ。 福田さんは日本選手団の入場に立たなかったし、代わりに隣の夫人が立って手を振っていた」
「最近の福田さんは、頭の禿げたカラスみたいな顔になって・・」
「言うことが、認知症の気配が出ているから、長くはもたないな」
「機能不全内閣。来年1月解散説が流れているけど、こういう話はまともに取れない。福田では解散は出来ないから、麻生に首をすげ替えて解散かな」
「そうかもな。 ガハハ麻生のおバカキャラで勝負か」
「ところで、渡辺秀央、大江が民主を脱党したけど、姫井は土壇場で寝返った」
「姫井は28日に離党届を出して、28日の夜には渡辺、大江、荒井らと協議を持ったが、その後、行方不明になり、29日には撤回して民主に戻った」
「何があった?」
「裏の情報を収集しているけど、菅直人に脅されたらしいな。脱党すればタダでは済まない。それだけの脅しの材料がある、ということだ」
「フーム、当然だな。民主の看板を背負って当選して、あと5年も任期が残っているのに、脱党して実質自民に走るのは銃殺刑だな」
「ただ、いずれにしても政治生命は失った。 菅の息子は同じ岡山が地盤だから、地元の情報は握っている」
「セックスと金銭スキャンダル」
「渡辺と大江は?」
「あの二人は、元々ガチガチの自民利権屋だから、最初から人選が間違っていた。公認した人の責任だ」
「まあ、自民の若手が新党を作る動きもあるから、自民も笑ってばかりもいられない」
☆伊藤和也氏のこと。
「やられたね。伊藤さん。直接は知らなかったけど、中村医師に取材したときに、農業指導者で若い伊藤さんの名前が出ていた。 器用ではないが、根性があって、サムライだと聞いたことがある」
「現地では、米軍は現地の住民にお金を配っているが、ペシャワール会は何十年と汗を流してきた、その結果がこれだから報われない」
「伊藤さん達は、報われる為にやっていない。 彼らは無償の愛なのよ。困っている人がいる。だから助ける。 それは日本人の誇りよ」
「アメリカが日本に陸上自衛隊の派遣を求めているけど」
「それは駄目だな。英米軍は6年もアフガンに侵攻して、形もできていない。今は泥沼状態だ。それはイラクでも同じだが」
「よその国に泥靴で入って乱暴狼藉をやって、タダで済む訳が無い」
「タリバンは死を恐れないから、英米軍が勝つことはない」
「そこに自衛隊が入ったら、前線部隊は自爆テロでやられ、日本の国内で重大なテロが発生する」
「自衛隊の派遣は日本にテロを及ぼす」
☆アメリカ。
「オバマ旋風が収まった」
「どうしたの?」
「一つは、グルジア戦争の対応が悪かった。彼はハワイにいて、コメントがぬるかった」
「そして、副大統領はヒラリーじゃなくて、ハイデンという民主の守旧派を指名したから、改革の期待がポッキリ折れた」
「それと、底流には人種差別がある」
アメリカの大学に留学していた洋子ママは、様々な人種差別を経験したと語る。
「マケインとは接戦になった。マケインは共和党支持者を固め、ヒラリーを支持したプアホワイトとヒスパニック系を取り込む戦術だ」
「最後まで、大統領選は分からなくなった。決め手はマケインが、どのくらい演説がうまいかだ。今まで、オバマとヒラリーの戦いを見てきたからマケインが良く分からない」
☆北朝鮮
「朝鮮が、またごねた」
「いつもの手だ。 ごね得で、アメリカから譲歩を引き出そうとしている」
「これは、拉致の再調査に、どう影響するだろうか」
「中断だ。 テロ支援国家の解除をしない限り、朝鮮は動かない」
「6月に再調査の約束をしたというから、8月には報告があると思ったが、全然違った」
「外務省の斉木は子供の使い以下だね」
「その話をすると、6月の朝鮮の要求は、日本がまず制裁の解除をする、それから再調査を行なう、という順序だったが、結果的には日本は制裁を解除しなかった。だから朝鮮も再調査をしなかった」
「じゃあ、その前提条件が抜けている。それは聞いてないよ」
「だから斉木は間抜けというのか、肝心なことを言わなかった」
「そして、再び、再調査のやり方を協議するとか、子供の遊びをやっている訳だ」
「もう日本は店仕舞いだ。100年経ったら、再度協議を始めたらいい」
☆太田誠一
「あのヤクザ者。辞任しないで、このまま引っ張ればいい」
「記事が書けて助かる?」(笑)
「悪人面をしている。人を10人くらい殺したような顔だ、ニセの領収書を手にぶら下げてみっともない」
「古賀の子分で、野中系だ。農水省利権を前にして、よだれが落ちそうだ」
「よだれ掛けでも贈ってやろうか」(笑)
また残暑がぶり返して来た。熱帯のスコールが日本を襲うようになった。新宿の街にも雨が降り続ける。アスファルト・ジャングルの水溜まりにネオンサインが綺麗に映る。それを避けるようにして人々は急ぎ足で歩いていく。何を急ぐのか。いつもいる三毛の猫は、どこかに隠れて姿を見せない。いつもは鋭い目をしているが、時折、優しい目をする。人に甘えたい時があるのだろう。優しく体を撫でられたい時も野良猫だってあるのだ。明日は雨も終わる。
(ムラマサ、蒼く冴える)


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