沖縄波乗り(だけじゃない)日記

沖縄波乗り日記。波乗り以外も書きます。

Crazy Love

2005年11月24日 19時38分19秒 | 音楽
ややマイナーめのギタリストシリーズもちょっと飽きたので、しばらくはかなりイイ出来のカバー、もしくはスタンダードなどの同じ曲での別プレイヤー比較みたいなので書こうと思う。

今日のはVan Morrisonの"Crazy Love"だ。この写真の左側、『Moondance』は70年ごろのはずだが、タイトル曲の"Moondance"はじめ、今回の"Crazy Love"や、このアルバムには入っていないが"Brown Eyed Girl"などVan Morrisonには名曲でヒット曲が多いのだが、アメリカやイギリスに比べると日本ではいまひとつビッグネームでないのは不思議だ。

というわけでオリジナルはヴァン・モリソンだ。バックの女性コーラスはかなりゴスペル調でサウンドもアコースティックで、イントロも無くいきなり歌い始める非常にシンプルな作りだ。2分34秒であっさり終わっている。

一方これをカバーしているのはAaron Nevilleだ。ネビル・ブラダーズのAaron Nevilleと言ってもわからない人も、日産かなんかクルマのCMでファルセットでアベ・マリアを歌っているヒトと言うとわかるかもしれない。んでこの曲は写真右の映画「フェノミナン」のサントラに入っている。フェノミナンのサントラと言うとエリック・クラプトンとベイビーフェイスがやった"Change the World"で有名だが、他のトラックもなかなかいいのがそろっている。映画の中では主演のジョン・トラボルタがカイラ・セジウィックにヒゲを剃ってもらう、とっても美しいシーンで使われていている。アーロン・ネビルは得意のファルセットはあまり使わずに歌っているが、これがまた抑え目の感じでヒジョーにいい。さらになんと言ってもザ・バンドのギター、ロビー・ロバートソンがイントロから間奏からエンディングまで、ボリュームペダルと変なトレモロをバリバリに使ったギターを聴かせてくれている。これがまたチョー泣けるのだ。

というわけで個人的にはAaron Nevilleの方がちょっと好きかな・・・。