「平家の郷」常務 朽木敬之のブログ

宮崎創業1983年 
ハンバーグ専門店「平家の郷」
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我が身を振り返り、文化を創ろう。

2009-06-26 00:23:23 | Weblog
 たまにアメリカ人とすれ違う時があるが、目が合うと全く見知らぬ人なのに、なぜか笑顔で微笑んでくる。するとこっちも微笑んでしまう。道端だろうが、ホテルだろうが、いろんな場所でそんなことがある。あれって明らかな文化の違い。他人を他人とも思わないような雰囲気がある。

 以前、友人に聞いた話だが、アメリカの公園にはバスケットゴールが設置してある。そして、そこにいろんな人が集まって試合が始まるという。赤の他人だろうが、人種(人種差別のある地域もあるらしいが)も、年齢も関係なく、ピックアップゲームが始まるという。それがアメリカのバスケットボールを支える文化となっているし、ストリートボールという新たな価値が全土に広まっているという。アメリカに移住したい訳ではないが、文化の源泉を見ると面白いな~と思う。

 先日、港北館でのこと。ランチは忙しく、頑張ってみんなで回していた。自分はそんな風景をジーッと見ていた。どうしても手伝いたくなるが、忙しい時にどういう動きをするかを見なければならず、我慢、我慢。ちょっと落ち着いた時に、社員のYさんが、まだまだ不慣れなキャストの子に「少し大変やったね。大丈夫?」と声を掛けていた。

 自分はそれとなく聞き耳を立てていたので、自然な言葉だったと思うが、たったその一言で分かることがある。「あぁ~、この店いいな」と。この一言が、実は奥が深い。普段どんな気持ちで、どんな行動をしているか。キャストに対してどう向き合おうとしているのかがこの一言に込められていると思う。

 この一言を営業中に自然に掛けてあげれること、それは大きな寛容性と感謝の表れだと思う。この言葉が、信頼関係を築き、チームを作っていくのだと。そんなことの積み重ねが文化だと思う。下の人は上の人から受けた影響を、その下の人に伝える。これが伝わっていくことが、文化の礎になるんだな改めて実感した。素晴しい。Yさんのその一言を聞けたことが、素直に嬉しい。

 まだまだ不慣れで、忙しい時には足を引っ張ってしまいがちなキャストに、イライラせず寛容に受け止めてあげること、傲慢にならずに、初心を忘れず謙虚でいることの大切さ。我が身を振り返って、そんなことをもう一度大切にしようと思った素晴しい瞬間でした。

 国民文化にせよ、企業文化にせよ、店舗文化にせよ、日々の小さなことの積み重ねで創り出せるものだね。少しだけ、日頃自分たちが掛けている言葉を思い直してみよう。

 NHKでウィンブルドンやってますね。去年から見るようになりました。昨年のフェデラーとナダルの決勝戦に熱狂して以来、楽しく見てます。今年はフェデラーが王者に返り咲けるかが楽しみ。「早く寝ろよ」という声には、耳を潰しておきます。笑