「平家の郷」常務 朽木敬之のブログ

宮崎創業1983年 
ハンバーグ専門店「平家の郷」
www.heikenosato.jp

年齢なんて関係ない。

2009-06-05 21:18:55 | Weblog
 アメリカには「Americas Got Talent」という番組がある。番組というよりも公開オーディション。ジャンルも年齢も性別も国籍も、問わない。一芸に秀でた人のみが参加できる。歌でも、踊りでも、パフォーマンスでも何でも良い。要は、自分のベストパフォーマンスを披露し、観衆と審査員をどれだけ熱狂させれるか。駄作であれば、ブーイングをもらう。もちろん、ブーイングされるような人は早々に予選落ちしているが。1年掛けて、オーディションを行いその年のNo.1を決める。

 日本との違いは非常にシビアな競争社会だということだと思う。日本でのそういう舞台では、喝采はあってもブーイングはほとんどない。同情の目で見守るような感じ。米国はブーイングの嵐。とっとと去れと言わんばかりに。

 年齢とか性別とか関係ない。年齢を言い訳にする人は必ず落ちこぼれる。負のスパイラルに入ってしまう。オリンピックを見ても、スポーツ界を見ても、年齢を言い訳にする人なんていない。それが当たり前の世界だから。年齢が若いから仕事出来ないことを言い訳にすることがビジネス社会の常識なのか?

 常に成長しようと思うなら、今この瞬間も成長しろ。俺は、俺を超える奴が出てきてもおかしくないと思ってる。もちろん、そんな人が出てこないくらい俺も成長する。俺が19歳の時に、東京で流行ってる店に行き、レポートを書いて親父に出していた。席数、単価、雰囲気、強み弱み、こだわり、客層、所感、学べる点。良いレポートを出すと2000円もらえた。笑

 23歳の時、今の「おもてなしの形」というものを作り始めた。別に自慢でもない。23歳で創業してる人もいるくらいだ。そんなものでは自慢にもならない。19歳が書くレポート、23歳が作るおもてなしくらい、うちの社員なら誰でも出来るようになり、超えてもらわねば困る。

 マックでランチしていると、隣にハンバーガー1個とHCを飲む客が。小さな声で「くそ~」とつぶやいている。手元にはハローワークの紹介状。面接に落ちたのだろう。「世の中楽じゃない。頑張れ。悔しかったら勉強しろ。まだまだやれることはある」と、心の中でその方を応援。そして、「お前も頑張れよ」と自分自身を応援。

 それぞれの人生には意義がある。世の中に何か結果を残さねばならない。大事なことはいかなる過程を経て、結果を残すのか。結果出さなければカッコ悪い。逃げるのもカッコ悪い。道は一つ。目の前に立ちはだかる扉を開き、結果を出そう。よしっ、明日からも高みを目指す。

デザイン力=デザイン性+機能性。

2009-06-05 02:05:58 | Weblog
 PCメーカー、ipodメーカー、アップル社のスティーブ・ジョブズは、2000年頃から、「PCはハブになる」と言っていたらしい。ハブとは、様々なモノの媒介役である。現に今では、プリンタ、カメラ、ビデオ、ネットと繋ぐモノは様々。携帯の充電もMP3の充電や同期まで可能になった。

 それまではネットを見る、メールする、書類を作るだけのPC世界が、ジョブズの考える世界に広がりを見せた。20年前には部屋1つの大きさで数百万したPC。今は持ち運べるし、5万で買える。

 彼が得意とするのは、交渉とデザインだ。デザインとは見た目のカッコ良さだけではない。確かに、ipodやMacなどデザイン性は抜群である。その他のMP3にせよ、PCにせよ、デザイン性においては足下にも及ばない。

 彼の発想は、機能面における「デザイン力」だ。ipodを購入した人なら分かるだろうが、説明書がない。MacのPCには小さな説明書があるだけ。WindowsのPCは重たい説明書。邪魔で仕方がないが、捨てようにも捨てれない。

 Windowsを買うとデスクトップには無駄に並んだアプリケーションが多数存在する。MacにはHDのアイコンが一つポツンとあるだけ。無駄なモノは排除せよ。必要であれば、ユーザーがいつでもダウンロード出来ればイイという設定になっている。必要以上に容量を食うこともなく、いつでも快適なPC生活を送れる。これが機能面における「デザイン力」だ。

 Windowsは無駄なものを押し付けているとしか考えられない。ユーザーは無知だ。だから無駄に機能を付加し、それを消費者に押し付けても構わないとでも考えているのか。消費者が知らないのが悪いとでも。

 すいません。Windowsのこと言い過ぎですね。苦笑 まぁ何はともあれ、現代におけるデザインとは、表層的なデザインを示さない。機能的であること、Life styleの一つになり得るもの、常にユーザー目線であれと教えてくれる。使っていて、楽しめ、愛着が湧き、より自分の形になり、持っていてカッコ良く、デザイン性にいつも惚れ惚れするような、そんなモノが今求められているんだと思う。

 スティーブはMacintoshで世界を変えた。ビル・ゲイツが、それを全世界に広めた。スティーブは自分が召喚したCEOにアップルを追放された。スティーブはピクサー(映画会社)で「トイストーリー」を制作し、映画業界とディズニーとの契約の在り方を変えた。アップル追放後に創業したNeXTでOSを作り、アップルに買収させアップルに復帰した。年間1ドルという破格の報酬しかもらわない。iTunes、ipodで音楽業界を変えた。膵臓ガンになったが、ごく稀な手術可能なガンであり、1ヶ月で仕事に復帰した。そして、iphoneで携帯業界も変えた。

 スティーブが喋り出すと多くの観衆が引き込まれる。カリスマ性、交渉術、構想力、デザイン力。それだけではない。彼の失敗には脇目も振らず、ひたすらに一つひとつを実現した。結果的に世界を変えた。追随を許さない彼は何を変えるのか? 俺たちは何を変えるか?小さな世界を変えることが、大きな世界を変えていく。