「平家の郷」常務 朽木敬之のブログ

宮崎創業1983年 
ハンバーグ専門店「平家の郷」
www.heikenosato.jp

大事なことは現場に。

2009-06-15 02:11:06 | Weblog
 今日は西立川でした。館長になったばっかりのM君。頑張ってます。売上も上がってきてる。

 社員もいなく、一人で頑張っているので、キッチンに入ることが多くなってしまう。夕方聞いてみた。「焼き場とホールどっちがいい?」と。即答で「ホールがいいです」と。おもてなしが好きなんだな。館長として、大事なことだ。

 よしっ、今日の夜は焼き場をやりましょうということで、焼き場を。新商品もあまり作ってなかったので、少し不安もありました。口で教えるのと、自分でやるのでは違うと実感。バタバタしてしまいました。

 ホールは自信満々で、お客様の接客に当たれるものの焼き場に入ると少し不安。そんな時にいつも思う。やっぱりチームで戦ってるんだよなと。自分一人では何も出来ない。一人ひとりの協力があって、はじめてお客様におもてなしが出来て、お客様から「良かったよ」という声を掛けていただけるのだと。

 もう一つ感じたこと。焼き場に入り伝票が並ぶと、混乱してくることがある。あれもこれもと優先順位を入れ替えなければいけない。そんな時にオーダーミスが絡んだりすると更に優先順位練り直し。

 昔はキッチンに立ってなかったから、ホールの流れでキッチンを煽ることが多かった。「早く出せ早く出せ」と。自分がやってみて始めて分かる。焦らされると余計に混乱する。自分で立てた優先順位が崩れるからだ。だから、「早く出せ」という声掛けは意味がない。的確な指示、今何をすべきか適切な助言が一番いいんだと。

 経験することで、本質に辿り着くことがあると思う。

 コミュニケーションは特にそう。相手の立場になって話をすることが、相手との信頼関係を築き、相手と想いを共有することができる。だけど、導いてあげねばならない。自分の目線ではなく、相手の目線に立って、相手の夢を一緒に見てあげることが大事。

 子供と触れ合う時には、出来るだけ腰を屈める。子供の目線で、子供が見ている風景を共有する。子供が見ている風景の中に喜びを見出してあげる。あっちに行こうと手をとってあげる。たったそれだけのことが信頼関係を築けるんだと思う。子供は素直だ。素直な気持ちで、大人の恥じらいを捨てれば子供は心を許してくれる。

 今日も焼き場でガラス超しに、お子様と遊んだ。アイコンタクトを取り、トングをカニのはさみに見立てたり、ハンバーグを長く成型し電話にしてみたり、アルコールで炎を上げてあげたり。言葉がなくても、子供は楽しんでくれる。帰り際には、わざわざガラスを叩いてバイバイしてくれた。

 現場に入ると大事なことに気付く。人との触れ合いの中にこそ、大事なことが詰ってるんだということだろう。ありがとう現場。ありがとう、みんな。ありがとうございますお客様。

 西立川のみんなと、M君の今後の活躍に期待したい。今、伸びる時だ。君の5年後を楽しみにしてる。頑張れ!