「平家の郷」常務 朽木敬之のブログ

宮崎創業1983年 
ハンバーグ専門店「平家の郷」
www.heikenosato.jp

役人にも志を。

2009-03-31 00:22:00 | Weblog
 寒い日が続くね。冬にオススメしたいことがあるのだが、手袋を付けているサラリーマンや人たちがまだ少ない。手袋を付けた方が良いと思う。カッコ付けもあるが、なによりめっちゃ温かい。今は携帯やPCと細かい手先の動きを必要とされる作業が多い。そんな時に、かじかんだ手でパフォーマンスが落ちてしまうのは、大きなロスになる。

 革手袋をオススメする。中はカシミヤがいい。外は革で、中はカシミヤで高いんじゃないかと思った方!全然そんなことない。俺が買ったのは8000円だ。2年使用している。冬の期間11月~4月までの半年の半分以上を使用したとして、もう200日以上は使っているだろうか。8000円÷200日で1日4円。ホッカイロを購入するよりローコストだ。そして、来年も使えばまだまだ安くなる。買いたくなった人。バーゲンを狙って、来秋から使ってみよう!

 今日のニュースで、「大阪府の退職者職員と府知事との記念写真を自己負担にしたところ、半数以上が辞退した」とあった。そして、男性職員がこう嘆いていたと。「金の問題ではない。長年の功労にもかかわらず、最後の最後で、こんな扱いとは。情けなくて参加する気にもならない」

 逆に情けない。役人さん的発想である。保守的な役人さんの模範解答だろう。

 職員は現実問題として大阪府が借金を抱えていることをどう解釈しているのか?大阪府民が払う税金で記念写真をするのはいい。だけど、それは税金でまかなうべきではないだろう。借金を抱えた会社なら容赦なくそこのコストはカットするのは至極当然のことだと思う。

 思い出は自分たちで作れば良い。自分たちでカメラマンに依頼しても数万だろう。職員全員分をプリントしたとしても1000円にもならない。もしくは、後輩たちがプレゼントすればいい。想い出とは、自分たちで創り出す物だ。

 これまで慣例として行ってきたことがなくなったことで不満が出るのは当然といえば当然かもしれない。役人は、決まった仕事をこなしていくことに比重を置いているように感じる。会社はいかにして生産性を上げ、独立採算の中で永続性を持たせ、そして利益分配するかどうかだ。生産性が低ければ、利益は残せず、借金は膨大になり破産する。破産したら退職金どころではない。

 役人も志を持って仕事をするようになれば、より良い日本国になると思う。組織が大きいということは、いろんな弊害が潜んでいるものだ。各都道府県のリーダーがどういう姿勢で何を成すかによって、変わってくるのだろう。千葉県知事に森健氏が当選した。タレント知事がまた一人増えた。テーマは「臥薪嘗胆(目的を成すために苦心し、努力を重ねること)」らしい。何が出来るか期待は大きいだろう。東京都、大阪府、千葉県、そして宮崎県。変わろうニッポン!

 そして、うちの会社は日々進歩し続けよう!

心熱く、情に厚く、暑苦しく生きる。

2009-03-30 01:39:59 | Weblog
 いろんなこと考え過ぎると頭の整理が追いつかない。書くネタにも困ってくるってもんだ。笑

 先日、おじさんと女性のカップルがいた。おじさんは女性のハンドバッグを持っていた。端から見ると、実に情けない二人に見えてしまう。なぜあんなに小さなハンドバッグをおじさんが持っているのか。周りが「優しいな」と思うと思っているのか。止めた方がいいと思う。

 先日、ある焼き肉屋で前沢牛を食べた。二度目に行った店だったが、最初行った時に和牛を食べて美味しかった。でも、今回の前沢牛は全然美味しくなかった。あれなら牛角の国産牛特上カルビの方が安くて美味しい。あれをオススメするのは良くないな。他の品は美味しかったから次は無難に和牛を頼もう。タン塩はやっぱり叙々苑が一番美味い。あのこだわりようは学ぶべきだな。

 先日、お世話になっているコンサルや美味い物に目がない人たちとの会食でイタリアンに行った。非常に面白い店だった。元々は喫茶店だった店を居抜きで使用している。昭和を感じさせるような落ち着いた店内。アルコールは洋酒から日本酒まで様々。イスやテーブルは喫茶店使用なので低いし、狭い。だけど、店内は予約客で満席。料理は美味いし、店長のサービスは親近感を感じる。みんなで「これは狙って出来るものではない」と話をしていたが、本当にそう思う。

 どうしてもセオリーから外れたことは避けてしまう。だけど、セオリー通りでは面白みが欠けてしまうこともある。いろいろと考えさせられるが、非常に面白い経験ができた。でも、結局は料理が美味くて、サービスが良くなければダメなんだと思った。

 今日、入間のIさんと、I君の面談をした。I君にはあと2ヶ月で自立しようと話をした。Iさんには、I君をあと2ヶ月で自立させるプログラムを組むように話をした。二人とも熱い。何かを感じ取ってくれて、表情が変わる。人生80年。あっという間だ。その中で、自分の生きた証しは、自分の熱い想いと行動と結果で決まる。心があれば、行動はついてくる。生きる上で、何かを成し遂げようと思わなければつまらん。熱く生き、情に厚く、あるべきだと思う。

 そういう意味で、これからの二人には期待したい。俺は心を燃やせる奴と仕事し続けたい。血のたぎるように一瞬一瞬を熱くいきていきたい。失敗しようが、ミスしようが、そんな奴と仕事できることが幸せなことだと思う。入間で最強タッグが生まれることを楽しみにしてる。

「I(自分)が、愛のある店にし、I(入間)にI(二人のI)の名を歴史に残せ」。

You have to do your best. I will not forget tears your eyes. I want you to make success of your life. Good luck. see you.

作業に給与を払ってるんじゃない。

2009-03-29 01:23:15 | Weblog
 昨日は夕方からお休みいただいた。久しぶりに本屋に立ち寄ると楽しい。スキル本、ノウハウ本は流し読みして、次に買う経営本をいくつかピックアップ。やっぱ本屋っていいよな~。紙媒体が減ってきた昨今。本屋が減るのが一番危惧される。ネットで本を買うことが多くなったが、やはり内容重視となると本屋での確認に限る。

 自分は変な読み方をしてしまう。本の内容によって読む場所を変える。ベッドか、電車が、喫茶店。そして、いつも何種類かの本に触れていたい。特に好きな本は読みたいけど、読み終わるのが残念な気がしてくる。早く読みたいような、読み終わりたくないような。
 
 別な話。自分は博打が苦手だ。学生時代に麻雀はやったが、そこまで熱中もしなかった。遊びで打つ程度だから、強くもならなかった。パチンコは一度だけ友達に連れていかれて、15分で3000円なくなった。しかも途中眠くなってしまった。競馬場には行ってみたいと思う。オリンピックを見る感覚だ。どの博打も熱くなるには物足りない気がする。

 別な話。たまに現場である話。トイレのチェックを30分に1度は行くようにルール決めしている。30分がいいか悪いかは別として、定期的にトイレをチェックしないとお客様に迷惑がかかる。そして、それとは別で現場に入ると自分は勝手にチェックに行く。

 以前、バイトの子に「トイレチェックしてきて」と声をかけた。すると、「ついさっき行きました」と。フムフム、しっかりと30分おきにチェックしてるんだな。と感心はしない。目的は何か?トイレをキレイに保つことが目的だ。トイレチェックした3分後にお客様が使用し、もし汚れたら?27分間は汚れたままだ。キレイに保つことが目的だから、もし暇であれば何度行っても良い。お客様が使用した後に確認することは素晴しいことではないか。

 マニュアルは時として、目的を見失ってしまうことを認識しておかねばならない。マニュアル人間を作ろうとすると大きな落とし穴にはまってしまう。大事なことは、目的はどこにあり、それを最低限保つために必要なことがマニュアルであるということ。マニュアルが全てでもなければ、最高のものでもない。あくまで、最低ラインの底上げをするための手段でしかない。

 マニュアル人間はたちが悪い。作業が出来ると、あたかも仕事ができると勘違いしてしまう。「お客様を案内し、お茶を出し、オーダーを取って、料理を出しました。私は仕事できてますよ」と。そんな作業は小学生でも出来る。仕事とはお客様に喜んでもらうことだ。作業に給与を払ってるんじゃない。お客様を喜んでもらうことに給与を払ってるんだ。

 サッカー選手が、「自分は練習にも出たし、試合中パスもしたし、ボール蹴りましたよ。だからギャラください」と言わんばかりの言い訳である。勝つために何をしたか、お客様が喜ぶパフォーマンスを発揮したのか、問われるのはそれだけだ。
 
 マニュアル人間の行く末は、派遣切りになってしまう。厳しいかもしれないが、どうあるべきかを教え、成長させ、存在意義の高い社員を育てるのが会社の努めだ。派遣切りなど絶対にしない会社にするためにそれが大事。そして、それに応える従業員であってほしい。何をすべきか、どうあるべきか、会社はどんな価値に対して給与を払うのか、明確にし、それを追求したいと思う。

 今日は川越でキャストのI君が、俺の挨拶のをTTP(徹底、的に、パクる)してモノマネしていた。まぁまぁだったかな。笑 でもあれくらい声を出せるんだったら、いつも声出して欲しいもんだ。笑 I君読んでるか?今度の声出しに期待してます!

 最初は特に書くことないと思ってたら、意外に伝えたいことが出てきて長くなった。そろそろ寝よう。

ちょっと一息。ブレイクタイム

2009-03-27 14:24:52 | Weblog
 今日はビデオを見ながらゆっくりした休日を過ごす。

 そんな予定だったけど、今月中にやらなければならないことが、終わりそうにないので、休日返上で喫茶店でずっとPCと格闘中。メニュー&POP、DMのデザイン、書類作成3つ、マニュアル作成「あり過ぎや~」と少しだけ投げ出したくなる。(みんな、ごめん!頑張るから。笑) 今週、外に出てる時間がなかったってのもあるな。

 なかなか進まないと自分の無能さに腹が立つ。特にエクセル。エクセルは退屈だから嫌い。ワードとパワポとイラレは好き。

 細かいことを気にし過ぎるのもいかんなと思う。文字の大きさ、配列、書体、全体のバランス、そんなことをイチイチ気にしているといつの間にか時間が経過している。

 まだ終わらないかと思うと腹が立つが、音楽聞きながら集中していると、いつの間にか心が落ち着いてくる。広い空間にいると、PCに集中出来る。それがいい。

 今日は俺の好きな曲でも紹介しよう。ミーハーだけど、基本的に歌が上手いミュージシャンは好き。コブクロ、AI、ドリカム、小田和正、鬼束ちひろ、KOKIA、Keri Noble、Sophie B Hawkins、サラブライトマン、サラマクラクラン、一青窈、そんなとこ。テンションあげる時はガッツリHIP HOP聞くけど、普段は静かな曲かな。

 ちなみに、俺の友達のラッパーも紹介しておきま~す。Check it out!
 『Chris(クリス):「明けの明星」(メジャーデビュー)、「LENNON」(セカンドフルアルバム)等』 NY生まれ東京育ち。信念は強くて、優しいし、熱い奴。今は、ラッパーとして専念してるけど、バスケもモデルもこなす。青春を共に歩んだ仲間。みんなで喧嘩もしたし、語り合った仲間。

 音楽を通じて、人生を変えれるって奴はいっぱいいる。そんな熱い想いが人を感動させるんだな。ちょっと一息つきながら今日はブログを書いてみました。では、また~。

瞬発を繰り返す継続力

2009-03-27 00:23:00 | Weblog
 自分が社会人経験をスタートして痛感したことは、「継続は力なりだな」ということ。現場に出てもそう感じる。大切なことを、毎日大切にしている人や店は確かに強い。

 自分はどちらかというと瞬発系なので、20代のうちに継続力を身に付けなければいけないなと。自分の長所を活かすなら、「瞬発を繰り返す継続力」を持てれば最高だ。

 このブログを続けているのもその一環だ。継続していることが一つの自信に繋がるし、他のことでも上手くスパイラルに入れば、出来そうな気がする。そして、そのスパイラルに入る人は強い。

 ただスパイラルに入るためには、手軽感があり、自分が好きなことであり、そして時間が掛からず、ストレスにならないことが条件だと思う。

 今自分の中で構想中なのは、15分習慣を作ろうと思っている。大体このブログの投稿が15~30分である。そして、人間は15分程度であれば、毎日継続できるんだと思う。それが1時間になると、途中で面倒になって、面倒が続くと止めてしまう。

 継続のスパイラルを作るためには、小さな継続を積み重ねることだし、その中に意義をもって取組むことが大事なんだと思う。

 最近継続しているのは、このブログ(15~30分)と靴磨き(5分)。
 仕事の中でも毎日15分やることを6個探そうと思う。1日の1時間半をそれに費やすが、それを毎日続ければ大きな糧となると思う。

 みんなが毎日やってることで良い習慣があれば是非教えて欲しいです!

若さ。ファーストインプレッション

2009-03-26 00:52:55 | Weblog
 飛び込み営業で1日に1~2件のアポが入る。どこにビジネスチャンスがあるか分からないので、ある程度電話で内容を判断した上で、話を聞くようにするが、それからお付き合いが始まるのはごく一部である。

 もちろん営業マンの年齢は幅広い。不動産関係になると年配の方が多い気がするし、販促関係やIT関係だと若い方が多い。コミュニケーション手法も様々だ。ヒアリングの上手な方もいれば、魅力的に商品説明する方もいる。勢いで取ろうとする方もいれば、口ベタで不器用な方も多い。

 営業マンは会社の看板を背負っているんだとつくづく考えさせられる。身なりや喋り方でその会社がどこに教育の重点を置いているかが分かるものだ。ファーストインプレッションでの信頼はかなり重要になる。

 今日は若い営業マンが来た。名刺の肩書きは課長である。

 やる気はあるが、身なりと言葉が良くない。ワックスでモコモコの髪は、前髪がだらしなく額に掛かり、眉は細く手入れされている。スーツも派手だ。黒ベースで太い白のストライプに、黒とグレイのストライプタイに、白黒のストライプシャツ。ストライプ尽くしだ。見てるだけで目がチカチカしてしまう。苦笑

 初対面では、言葉遣いも重要。ある程度付き合いがあれば、お互いに気にならないものであるが、相手を見定める最初のうちは気になる。

 「これ知ってますか?」は「こちらご存知でしょうか?(ですか?でもいい)」、「女」は「女性」、同僚の名前は「~さん」付けはしない、「反響デカイです」は「反響も大きいです」など。

 もちろん、慇懃無礼になってしまってはいけないが、あまりに若者言葉を使われるとイチイチ気になってしまう。若い方に教えていくことも先輩の務めなんだと思った。うちの若手も多分まだまだだろうな。しっかりとそこを注意していかねばならないなと反省。
 
 俺は実力に年齢も経験も関係ないと思っている。だけど、若い人は、若さというハンデを背負っていることを認識しなければならない。若いと見られることでマイナス要因もある。それを補う時に、本当に今の身なり、言葉遣いで補えるか自分自身を客観的に見直すことが大事だ。

 「俺は俺のスタイルでいい」と言えるのは、自分を客観視し、自分の最大限の能力とを発揮でき、会社の看板に泥を塗らないと思えるかどうかだ。客観視するということは、自分だけではないものを背負っていることを実感すれば、自分のスタイルを貫こうなんて視野の狭い考えには至らないはずだ。

 最近現場に立つ時には、Yシャツで立つ。制服で立つとクレーム対応の際に、お客様は信頼されないからだ。接客が良くても「このバイトはサービスいいな」程度で終わる。Yシャツを着るだけで、お客様の見え方が違うのであれば、それを最大限活用し、喜んでもらいたい。

 目的は何か?お客様に喜んでいただける、信頼していただけることをするのがベストだ。皆さんの身だしなみはお客様に喜んでいただけるだろうか?髪、眉、服装、言葉遣い。「オシャレは自分のため、身だしなみはお客様のため」と以前コンサルのMさんが言っていたのを思い出す。

やったな。真の男

2009-03-25 00:04:09 | Weblog
このブログを読んでる人は知っているだろうが、イチローに関する話をしてきたので、やっぱり今日は、「WBCイチロー編」でいこう。

 みんなもご存知の通り、決勝にいくまでイチローの成績は散々だった。イチローに対する期待は大きい。それに応えられない歯痒さ、悔しさ、情けなさ。彼の心情、察する以上に大きな苦しみを抱えていたのではないだろうか。

 それでも使い続けた原監督は素晴しいと思う。もちろん賛否両論あると思う。短期決戦の中で結果を残し、コンディションの良い選手を活用する。それだけ1打席の重みがあるものだと思う。その中でイチローを特別扱いし、絶対に彼を外さなかった姿勢は監督として英断を下す覚悟が必要だっただろう。

 リーダーは目に見えない何かを信じなければならない。数値だけに囚われず、本質を見抜かなければならない。結果が全てだ。だが、そのプロセスが大事だということの表れだろう。もし結果が残せなかった時に、全ての責任を引き受けるだけの器量とそれでも使い続ける原監督の覚悟が見えた。

 NEWSで見る限りで、イチローは決勝戦で4安打を放ち、そして延長戦で決勝打を放った。最後に結果を残せたこと。それだけが全てだ。だからこそ価値がある。もし、イチローが結果を残せずに優勝したとしたら、彼の努力や信念や苦悩にフォーカスが当たることはない。

 彼は「神様が舞い降りた」と表現したが、ホントにそうだと思う。神様がいるとしたら、どんな人を神様は応援したくなるだろうか?そんな自問自答を続けてきた結果、あの一打が生まれたと思う。彼は自分のやってきたことを信じ続けた結果だ。

 もちろん、自分なんかの推察を遥かに凌駕した世界観、人生観、勝負の世界に身を置く彼の想いや考えは、陳腐な発想で計れるところではない。それで良いと思う。本当に価値あるものは「凄い」の一言に尽きるもんだ。

 一ファンとして、ワクワクした。あの一打で、宮崎キャンプからこれまでの苦悩を含めたストーリーを完結させた。

 自分たちもそうありたいと思う。今の苦悩を次の成長へと繋げ、悔しさを噛み締めて、いつかハッピーになろう。今日の試合結果を見たみんなも、そう思ったんじゃないかな。

ストーリーを読み解く力を身に付けろ

2009-03-24 00:32:46 | Weblog
 例えば、100mを走った後に泣いている人がいる。
 例えば、食事をした後に泣いている人がいる。
 例えば、犬を見て泣いている人がいる。
 例えば、校長先生の話を聞いて泣いている人がいる。

 人が感動する時は、何によって感動するかなんて関係ない。そこにあるストーリーが大事なんだ。その人の想いが乗った時に、始めて感動が生まれてくる。

 陸上部の選手が、高校総体最後の100mで優勝した。それまで一度も優勝できなかった。陸上部を辞めようとも思った。みんなに励まされ、コーチに助けられ、最後の最後に優勝出来た。そんな100mを走った後に泣いている人もいるだろう。

 お母さんの誕生日。その店でいつもの食事のようにスタートし、いつものように食事が終わった。ただ、違ったのは食後にお店の方が来て「今日、お誕生日だと乾杯の際にお聞きしました。少しばかりですが、お店からのプレゼントです」とデザートを用意してくれた。そんな風に、食事の後に泣いているお母さんもいるだろう。

 自分の犬が亡くなった時、何をしても呆然としている。思い出がずっと頭をよぎっている。ふと、散歩している犬を見る。なぜか涙が溢れてくることもあるだろう。

 卒業式。いつも眠かった校長先生の話が、なんとも心に響いてきて、高校三年間の思い出が込み上げてきて涙があふれてくる。

 自分がどんなストーリーを持っているのか、自分がお客様の食空間のストーリーをどうサポート出来るかが大事なんだ。

 以前、ご家族のお客様が喧嘩されるということがあった。食事中の喧嘩はままあること。非常にセンセィティブな接客が必要になる。ヒートアップしている際には、話しかけられない雰囲気である。そこは空気を読まなければならない。声のトーンも落し、普段必要な説明も少なくしなければならない。

 そして落ち着いた時に、お子様に話かける。子供はどっちにも仲直りして欲しいと思っているはずだ。完食した食器を下げる時に、「全部食べてエラいね~」と。親御さんもさっきの微妙な空気にスタッフに対しても、恥ずかしさと気遣いがある。そして子供の食器を下げ終わった時に、親御さんの食器を下げる。「キレイに召し上がっていただけて嬉しいです。ありがとうございます」と。すると「いえいえ、ありがとうございます」と。

 最後お見送りの際に、声を掛ける。「気配りが至らない点もあったかと思います。本日はご来店ありがとうございます」と。
 気持ちが落ち着いてきたお客様からは「こちらこそ、失礼しました。美味しかったです」と言っていただけた。

 ご夫婦が喧嘩されていることを見ていながら、全くそこにタッチしないのは逆に気を遣わせてしまう。見てたのに、見てみぬフリをしてるんじゃないかと。しかし、その件に直接フレてはいけない。そんな時に、どうコミュニケーション取るかの見極めは大事なことだ。もちろん、全く声を掛けないでくれという雰囲気であれば、上のようにはいかない。一概にこうすればいいというものではない。マニュアルなんてない。全てのお客様を見て、全てのお客様に対応出来るコミュニケーション能力が必要になる。

 そのスキルを身につけねばならない。でも、お客様に嫌な思い出のまま帰っていただくことだけは嫌だ。少しでも喜んで欲しいという「心」が大事なんだ。スキルと心。それを欲した人のみが、それを身につける。正直、おもてなし研修だけに専念したいと思うことがある。全社員2日間の合宿でもして教えてあげること、ロールプレイングすること、話し合うことは山ほどある。それだけ価値のあることだと思っている。

 今日は、クレームのメールが来ました。それを見るとそれをイメージし、何をすべきだったか、なぜ出来なかったか想い描かれる。しかし最後にいつも思うのは、「まだ心が足りないんだ」その一点につきる。ミスは許す。クレームは、ミス、起こりうること、お客様の表情、何も見てなかったことが原因だ。お客様のいる40分間、お客様のことを気にせず、そのお客様は不愉快であったことを思うと、何もしてあげれなかった悔しさが込み上げる。

 それぞれのお客様にストーリーがある。それを読み解く力を身につけろ。

男も女も頑張れば、カッコイイ奴

2009-03-22 23:45:22 | Weblog
ダウンタウンの松ちゃんがこんなことを言っていた。「戦争がなくなると女性が強くなる」と。極論ではあるものの、ある意味で的を射ている。女性が強くなるわけではなく、男性が弱くなるということだろう。

 戦争が起これば、肉体的優位者が必要となる。つまり男性と女性で言えば、男性が戦う状況が増えるという事だ。その間、女性は家を守らねばならない。また生物学的なことでいうと、死ぬ間際に子孫繁栄の本能が働き、子孫を残すことが増える。

 一方、戦争がない平和な状態になると男性はビジネスの分野で本能を発揮しなければならない。そうなると男女ともにそこまでの大きな差はない。知識であったり、意識であったり、努力の分野では、男女の能力の差はないに等しい。そうなった場合、女性の社会進出する機会が増えるのは自然な流れである。

 でも、今まで強かった男性の立場の中で、女性が取沙汰されると、弱い男性は、女性に負けているような意識になってしまう。そうして女性が主導権を握る機会が増え、男性は萎縮してしまう。

 別に男も女も大して能力の差なんてない。男と女というより、個々人の能力だけだ。そんなことも考えずに、女性の機会均等を訴えるなんて甚だおかしいし、女性を蔑視するのもおかしな話だ。出来る奴は頑張ってるし、出来ない奴は頑張ってない。それだけ。だから、男も女も能力においては関係ない。役割が違うくらいのもんだろ。

 男は女を敬い、女も男を敬う。それがお互いにとって必要な関係性のはず。土俵は違うが、対等な関係なはずである。それを考えずに、女性が強くなってきて、「最近、男は肩身が狭い」なんて言う男はナンセンス。逆に、「今は女性の時代よ」なんて言って、男性に敬意を示さない女性もナンセンスだ。

 ちなみに、同性愛に関してもありだと思ってる。男とか女とかではなく、人として自分が愛する人と対等な関係の中で、堂々といればいい。どっちが優位なんてのはない。お互いに尊敬し合える関係でいればいいんだと思う。

(*コメントをいただき、文章を校正しました)

一流を知る

2009-03-22 01:57:58 | Weblog
 現場を見る目を養うためには、何を見ればいいのか。

 俺は違和感だと思う。あるべき姿を常にイメージし、頭の中でそれと比較した時に、それとのズレを感じる。そのズレが何によって引き起こされているのか、何が足りないのか、どうすれば改善出来るのか、そんなことばかり考えている。

 イメージの共有ということの大切さを身にしみて感じる。だから、経営者だけが成長していてはいけない。自分が成長した分、他の人を成長させることの出来る教育が大事だし、成長させるために視野を広げていかねばならない。

 飲食店の現場にいる人は、いろんな現場を経験することもそうだが、少しでもいいから、良い店、悪い店に触れることが大事だ。その判断をすることも大事だ。流行っている店ではなく、本当に良いかどうかを見極めることが大事だ。

 おもてなしを教えても、イメージの共有が図れるかどうかが大きな分かれ道になる。おもてなしという言葉を自分たちのやっていることをベースにするのではなく、一流と呼ばれる店がやっていることを自分の店でやるためにするにはどうすればいいのかという発想が必要になる。その為に、一流レストラン、一流ホテル、一流旅館、そんなものに触れなければならない。

 数年前に、リッツカールトンというホテルに宿泊した。25歳の時だ。移動、宿泊、食事含めれば15万以上掛かった。そんな大金は1日で使ったことがない。買い物も、旅行も食事も普段は分相応であったから。

 たった一泊だったが、いろんなことを教わった気がする。それが肥やしとなり、15万以上の価値を身につけることが大切なことだ。研修に出る、会議に出る、食事にいくことが大事ではなく、そこから何を学び、どう発揮するかが、その価値を決めるんだと思う。

 15万だから価値があるのではない。本を読めば1500円でも、自分の人生を変える価値を少しずつ身につけることが出来る。違和感を探すためには視野を広げ、理想的なイメージを持つ。そのために一流に触れることも大事なこと。

 お金に使われるな。お金を使える人になれ。買い物をする、消費をする以上に、投資に繋がるお金の使い方を身につけるといい。それが、自分の能力となって、その金額以上の報酬をもたらしてくれると信じてる。

タクシーよ、想いを運べ

2009-03-21 00:50:27 | Weblog
 タクシーに乗ることがあるんだが、いつも思うことがある。都心のタクシーはサービスが良いが、郊外はホント対応が悪い。全く教育が出来ていない。今日もそんなことがありました。

 初乗り料金が710円。そんなこと、知ってるけど、小銭がなかったり、千円札がなかったりってこともある。今日、タクシーに乗ると明らかに無愛想。「ここまでお願いします」と言っても、一言も声を発せずに車を出した。「感じわるいな~」と思いながら、店の近くに付いた。財布を見ると、5000円札しかなく、10円玉もない。「すいませんこれで」と五千円を出すと、「1000円ないの?」と。カチンときたが、「ないです」と。そしたら「10円ないの?」と。「ないです」。

 すると「チェッ」と舌打ち。

 すいません、キレました。「価格はそっちが決めたんでしょうが。中途半端な価格だから小銭必要になる。700円にしなかったあんたのとこが悪い。仕事だったらお釣りくらい用意しとけ」と。

 郊外では、こんなやり取りが多い。無愛想→釣り銭がない→怒る。都心では、気配り心配りが出来ていることが多いし、俺が学生の時は、「2000円しかないんで、行けるとこまでお願いします」って言ったら家まで送るよ。と若い方が送ってくれた。その車に乗ることはもしかしたらないかもしれない。でも、出来ることなら乗ってあげたいと思わせてもらった。

 タクシー会社は単なるアッシーでもなければ、人を運ぶ作業でもない。「人を乗せ、想いを運び、疲れを癒し、安心安全で快適な乗り心地を提供しなければならない」と俺は思う。お客さんを気持ちよく届けてくれるタクシー会社が増えることを願ってる。

 ふじみ野でK君面談。「成長を止めてはいけない。1年後、今の自分よりも成長したなと思ってもらえるようになりたいなら、今の課題に取り組むしかない。基本的なこと大事にしろ。笑顔、元気、明るさ、礼儀。そんな当たり前のことを一生懸命できるようになれ。発言力を持ち、館長がお店を良い方向に引っ張ることをサポート出来る人になれ」と。K君、ちゃんと伝わったか?いろんな館長から、こいつと仕事したいと思ってもらえるようになることを期待してる。そのために意識をだ。

 若手が育ってくると、安心感が生まれてくる。こいつじゃまだ不安だな~というレベルから、こいつに任せてみようかなと思う瞬間。それが嬉しくてたまらない。これからが楽しみだ。

プロセスが大事。結果が全て。

2009-03-20 01:50:44 | Weblog
 今日の打合せの前に、早めに喫茶店に行き、30分ほど仕事をしていた。すると隣に美容院に努める二人が座った。(会話の内容から美容院だと)

 二人とも見た目は若く、20代~30代前半だろうか。始まりはこうだった。

 「最近、悩んでることがあるんだったら言ってみて」

 すると部下は話始めた。「自分にお客さんが付いてくれない、お調子者のアイツにはなんでお客さんが付くのか、あの子はアレが出来てない、正直仕事嫌になってきた、どうすればいいのか分からない」と。つい自分への苛立ちが溜まると、人への不満も出てしまう。

 上司はずっと話を聞き、ある程度聞き終わると話を始めた。

 「お前の仕事を見ていると覚悟が見えない。お客さんに付いて欲しいのに、お客さんに喜んで欲しいと思ってない。ただ、自分の能力を誇示したいように見えてしまう。確かに実力があるとは思うけど、それ以上に大事なものがあると思う」つい、感心して聞き入ってしまう。

 「仕事は一人でしてるんじゃない。仲間を大事にしなかったら、お店としてお客さんに喜んでもらうことも出来なくなる。お前は給料上げて欲しいかもしれないし、肩書きが欲しいかもしれない。だけど、本気でそう思うなら、もっとお客さんのこと考えて仕事しなきゃいけないんじゃないかな。自分のモチベーションが低いからって、イライラしてるのを誰かにぶつけたら、全員の士気が下がっちゃう」

 「お前は賢すぎるし、なんでもかんでも自分でやろうとしちゃってる。そんなんじゃ、ホントにやらないといけないことが出来なくなっちゃう。それじゃ、うまくいかなくなるよ。もっと仲間を信頼してやろうよ。そしたら管理職につけてあげたい」と。(思い出しながら脚色してます。笑)

 そんな感じのとこで、相手が来たのでそこまでしか話を聞けなかった。見た目はチャラチャラしてる感じだし、若そうだったけど、信念があって素晴しいなと思った。ちゃんと話を聞く姿勢、それに応えてあげる姿は、素晴しいなと。

 年齢とか、キャリアとか関係ない。どこまで大事なことを必死になって伝えていけるかだと。他の人の面談ってなかなか聞けるもんじゃないから、非常に勉強になりました。

 多分彼は誰かに言われた訳でもなく、店の雰囲気を感じ取って休憩の合間に話をしたんだと思う。話の内容からすると店長かな。業界関係なく、本気の人ってカッコイイなと思った瞬間でした。


 今日の会議では、社長から厳しい発言が多かった。悔しかった。仕事においては、プロセスが大事だ。でも結果が全てだ。結果なしでは、プロセスは評価されない。いくら努力しようとも、結果が出なければ、その努力が評価されることはない。結果を出すまで努力し続けなければならない。

 やっていることは間違ってない。足りないんだ。こと足りるまで諦めるな。足りたら、次にやるべきことが見えてくる。それまでは繰り返すのみ。常に、共に、仲間と戦い、成長し続けなければならない。

成果と過ち

2009-03-19 00:33:57 | Weblog
 勝つためには、基礎にこだわること、そして壁にぶつかった時に本当に大事なこだわりが見つかる。

 去年1年、現場にずっと入ってきた。みんなと一緒に働くことでいろんなことが見えてきた。オペレーションに大事なこと、教育に大事なこと、何をすべきか。現場に入ってホントに良かったと思っている。だけど、最近になって大切なことを忘れてしまったことに気付いた。

 「お客様目線」である。自分が働く側に回ったことで、客観的に出来てないことを判断することを怠ってしまっていた。このままではマズい。お客様目線を持って、何が出来ていて、何が出来ていないのかを見極め、全てのスタッフが出来るように指導していかなければならない。去年は大きな収穫と大きな反省である。

 今年は、再度お客様目線を重視して、教育を行わなければならない。お店に入りつつも、お客さん役に回ろうと思う。明日の会議ではそんなことを伝えたいと思います。今日は、まだ資料作成が終わってないので、ここらで失礼します♪

休日の過ごし方

2009-03-17 23:30:33 | Weblog
 今日は休みでした。でも、電話が鳴り止まなかった~。苦笑 まぁ、当たり前のことだから慣れてるけどね。さぁ、そんな休み何をしていたか。今日は一人の休日の過ごし方。

 朝は11時まで寝てた!土日の疲れが出てしまったな。外は超天気良かったから、なんか損した気分。と言いつつ、昨日の夜に借りたビデオを昼過ぎまで鑑賞。それから、今日は部屋とお風呂を掃除して、夕方前に散歩に。

 駅の反対側の小道をipodで音楽聞きながらトコトコと。Softbankショップがあったので、そこでiphoneをチェック。5月末までに買うか思案中。買いたいんだけど、落したら壊れそうだし、通話料金が高そうなのがネック。かなり欲しいから、ギリギリまで悩もうかと。ドコモはどうもセンスがなくて困る。あそこまでセンスがないと腹が立つ。

 まぁ、それは置いといて、近くに出来たハンバーグレストランに行ってきた。まぁまぁでした。和牛のハンバーグ&サイコロステーキを食べたけど、サイコロなんか固いし、旨味もなかった。そんな中、一人の女性スタッフが輝いていた。笑顔がイイし、客席に来ると腰を落とす。そして目線を合わせる。基本が出来ていて、素晴しい。ただ、お客さんいなくてラウンドはしてくれないから、水のお替わりで二回も呼んだ。そこはもうちょいですね。他のスタッフはダメだったから「教育が良い」という訳ではないようだ。

 そして、例によって喫茶店で音楽作ったり、デザインの勉強したり、読書したり。3時間ほどして帰ってきた。喫茶店はホントに集中力が増す。周りがガヤガヤしてても集中できる。考え事する時や、集中が必要な時は、喫茶店かファミレスでコーヒー片手に仕事する。読書は寝る前が一番だね。

 昨日紹介した、オバマ大統領のスピーチライターは毎日スタバでスピーチを作っていたとのこと。人によって、集中できる場所は違う。それを持っているかどうかで、自分の能力の出し方が違う。

 ちなみに、人の集中力は1~1.5時間だ。うまく休憩を入れなければならない。これは現場でもそう。1.5時間おきに5分でも休憩を入れることが、集中力を上げてくれる。しかしながら、休憩は長過ぎてはいけない。長すぎると休憩に対しての恒常性がはたらくからね。

 そんな訳で、今日は日記のような形で休日の過ごし方をタラタラとまとめてみました。明日からはまた心の激動をお伝えします。GOOD NIGHT.

コピーライティングのセンス

2009-03-17 01:50:11 | Weblog
 今日は気軽なテーマでお伝えしようと思うが、この時点で何を書くか決まってない。4分が経過した。

 はい、決めました。今日はキャッチコピーについて。昔からキャッチコピーには興味があった。どんなキャッチコピーがいいのか。俺はキャッチコピーをつけるのが下手だ。なんというかインスピレーションというのが弱いというか、頭で考え過ぎてしまうのか。でも好きなんだ。だから、普段よく考えてる。

 10年以上前は、強いインパクト性を狙ったものが多かったように思う。語尾に「!」マークがつくようなキャッチコピー。脳を刺激するようなコピー。それがある頃を境に、心を打つコピーに変化した。語尾には「。」が付くコピー。文章でも、心を打つ文章が多くなってきた。俺は個人的にはそっちの方が好きなんだけど。

 ある意味、視覚に訴えるものが、感じ方を大きく変えるものであることが分かる。下の二つの文言を見て欲しい。

 この春、世界が変わる!

 この春、世界が変わる。

 この春、世界が変わる?

 句読点以外は同じ文言であるにも関わらず、心の中での読み方が違い、捉え方が違い、イメージが違ってくる。これがキャッチコピーの醍醐味ではないだろうか。どんなメッセージを伝えたいか、その奥にあるのは、どんなイメージを描いて欲しいのか。写真や絵があるとどうしてもそれ自体が視覚的に訴えてくることが強いが、コピーは人によってイメージが異なると思う。それが楽しい。でも、「答えはそれぞれが決めていいですよ」的なコピーは好きじゃない。そのコピーライターがどんな想いで作ったのか、何を意図して作ったのかをちゃんと伝えて欲しい。

 今日は、こんなとこかな。思いつきにしては、良い内容だったと思う。調子に乗って。新聞の広告を切り抜きしたものを紹介しよう。キャッチコピーではないが、なんかイイ感じであった。

「二人」

二人が睦まじくいるためには

愚かでいるほうがいい。立派すぎないほうがいい。立派すぎることは長持ちしないことだと気付いているほうがいい。

完璧を目指さないほうがいい。完璧なんて不自然なことだとうそぶいているほうがいい。

二人のうちどちらかがふざけているほうがいい。ずっこけているほうがいい。

互いに非難することがあっても、非難できる資格が自分にあったかどうか、あとで疑わしくなるほうがいい。

正しいことを言うときは、少しひかえめにするほうがいい。正しいことを言うときは相手を傷つけやすいものだと気付いているほうがいい。

立派でありたいとか、正しくありたいとかいう無理な緊張には色目を使わず、ゆったり ゆたかに光を浴びているほうがいい。

健康で 風にふかれながら生きていることのなつかしさに、ふと胸が熱くなる。そんな日があってもいい。

そして、なぜ胸が熱くなるのか黙っていても二人にはわかるものであってほしい。

ジューンブライド!結婚式の贈り物にこの詩を。二人に読んであげるのはいかがでしょう。

やさしい味の白岳「しろ」を二杯分用意して。

(2006年6月7日の日経新聞32面 「米焼酎 しろ」の広告)

 この文章のポイントは、漢字が少ないことかな。「方が良い」を「ほうがいい」とか、「控えめ」を「ひかえめ」とか、「優しい」を「やさしい」とかの平仮名にしてるとこに、伝えたいトーンが隠されてる気がする。イイ文でしょ!? 勉強になります。

 ちなみに、オバマのスピーチコピーライターは27歳。あれだけ心を打つスピーチを作るセンスと能力は凄い。俺の一個上かぁ。正直、ちょっと悔しいな。ただ、それはそれ。俺は心を伝え続ける。