「平家の郷」常務 朽木敬之のブログ

宮崎創業1983年 
ハンバーグ専門店「平家の郷」
www.heikenosato.jp

専門職業人たれ。

2009-06-03 00:59:31 | Weblog
 外食産業はいろんな要素を含んでいる。もちろん外食に限らないとは思うが。調理に始まり、お客様へのおもてなし、数値管理、部下の教育、館長ともなれば様々な仕事がある。もちろん館長だけの力では何も出来ない。だからこそ、部下への権限委譲が必要になり、判断力が必要になる。

 今日は館長の話ではない。一人ひとりの意識の問題。仕事において、プロ意識を持つことが非常に大事なことである。

 うちの商品開発部のKさん。うちの会社に来てから様々な商品を世の中に出してくれた。ソースから始まり、今回の新商品、そして原点回帰としてハンバーグそのものの製造方法を事細かくし見直し。

 Kさんと他のレストラン等に行くと面白い。その店で出されたソースや味付けを再現することが出来る。以前ある店に一緒に行った際、常務「ソースの味どうですか?」と聞かれ、「甘ったるいからあまり好きじゃない」というと、その店のスタッフを呼び、「これとこれの調味料を持ってきてもらってもらえませんか?」と。その調味料を混ぜ合わせると自分好みのソースに大変身!

 新商品を作る時も、少しずつ味を変えていく。自分は調味料のことを知らないので、「もっとこんな感じの味に」というアバウトな指示を出すが、ドンドンとイメージに近付いていく。これが面白い。

 Kさんの頭の中には、食材と調味料の味のデータとして入っており、「これをこれくらい混ぜたらこうなる」と理論構築をしていくようなことをするのだろうか。その思考は摩訶不思議である。

 Kさんとよく話すことがある。「社員全員が、調理をもっと興味を持って取組むようにしたい」と。食材の活かし方、調味料の使い方、包丁の使い方など。そんなことに興味を持ち、その一つひとつに想いを込めれば、おもてなしに繋がると。

 おもてなしはスキルと心が必要だと言うように、調理にもスキルと心が必要だ。一人ひとりが仕事の様々な要素の中で専門職業人にならなければならない。

 おもてなしの専門職業人であり、調理の専門職業人である。数値管理においても、教育においても。年齢も経験も性別も関係なく、常に成長しなければならないはずだ。知識もまだまだ足りない。専門職業人には、知らないことがないくらいの知識量を持ち、それを応用できなければならない。そういう意味ではKさんを見習って、まだまだ成長である。

 それぞれが自分の得意分野で活きること。そして、その情報を会社の成長に活かすこと。だから俺も成長するんだと思う。受け身では伸びない。「いつも教えてくださ~い」という姿勢ではダメだ。自ら学び、自ら成長する機会を持とうや!絶対、楽しいはずだから。「俺、伸びるぞ~!」ってな感じで、本でも読んで、いろんなレストラン行ってみ。向上心ある奴は、金もって都心まで来い。いろんなレストラン行こう。勉強になるぞ。