「平家の郷」常務 朽木敬之のブログ

宮崎創業1983年 
ハンバーグ専門店「平家の郷」
www.heikenosato.jp

「他力」。哲学的、将棋の世界。

2009-06-24 00:01:11 | Weblog
 今日は面白く、小難しい話を。以前、将棋の羽生善治 名人がこんなことを言っていたことを思い出した。

 「将棋において、一番強い手が最善の手とは限らない。全力は出さず、加減をしなければならない。将棋は他力なんです。それが将棋の性質です」と。

 これは難しいが面白い話である。羽生名人はそれに20代半ばで気付いたという。う~ん、やはり天才であり、哲学的である。

 簡単に解説する。将棋とは自分が手を打った瞬間に、相手に手が渡ってしまう。つまり、自分が最強の一手だと思っても、相手の受け止め方、出方によって戦況が変わってしまう。それよりも、相手の思う「壷」を知った上で、その手に対処しながら、相手の意向を利用した形で手を進めると勝ちに繋がることが多いということ。

 ここで言う他力とは、他力本願という言葉とは全くの別物。「他力=自分以外の力を助力として使うこと」を示す。

 羽生名人曰く、「ベテラン同士の試合になると、いかにして自分は何もせずに相手に手を渡すかという駆け引きが勝敗を決めることが多い」と言う。相手の力を利用して相手を倒す。合気道などの武術に近いものがある。

 この話は深い。自分の仕事に置き換えて考えてみた。例えば、おもてなしをする場合が雰囲気的には似てるのかもしれない。お客様の言動や雰囲気を察した上で、コミュニケーションを図る。出しゃばり過ぎたり、好まれないほどに積極的になり過ぎてもいけない。お客様に合わせながらも、お客様の望む壷を抑えた声掛けやサービスが、質の高いものである。

 そういった意味で、普段から「本当はマニュアルなんて必要ない」と言ってる部分に通じるものがある。十人十色のお客様の出方をうかがい、何を望み、何を欲しているかを感知し、そのご要望にお応えすることが、我々の使命である。

 久しぶりに羽生さんの言葉を思い出したので、羽生善治名人とスポーツジャーナリストの二宮清純氏の対談書[歩をと「金」に変える人材活用術]はオススメします。最近、メディアに出る機会の減った二宮さんですが、かなりの見識と発想力を持っており、非常にオモシロい本だったと記憶してます。要check it up.

 昨日、今日とアイディアが出る瞬間が多くなってきた。新たな構想を練る時期にきてる感じ。さぁて、激変させながら、更なる加速の一手を生み出しましょう。そして、理念実践型の経営を徹底させようと思います。キツい時こそ、新たな展開が生まれてくるものだ。


 そうそう、話は変わるが、昨日の夜は久しぶりにゆっくりできたので、中堅社員の飲みの場で小平館の音楽大好き社員のI君と「俺たちでカッケェHUNKの曲作ろうぜ」と話をしたことを思い出し、少し歌詞を考えた。韻を踏みまくり、まぁまぁのデキ。もっと作り込んでいこうかと。音源はI君が作り、若手に歌わせようかと。参加したい人はドシドシcome on.

 ファストシングルはHIP HOPな曲に仕上げる。その次にバラードだな。完成はいつになることやら(coming late)。笑 まぁ、せっかく仲間として仕事してんだから、そんな楽しみもいい。メリハリつけたり、遊び心も持てないようじゃ、大したモノは作れない。そのくらいの器じゃないとな。