というわけで、『桂離宮』の後に、こちら『修学院離宮』へ参りました。
えへん!!自慢!!(笑)
何が自慢かと言いますと…勿論『修学院離宮』も管轄は宮内庁。
そーです、参観の申し込みをしなければならないのです。
こちらも、倍率は…お高い(爆)
流石に、一回目では無理でした…。
二回目のチャレンジにて、運よく、同日に参観することが出来ました。
感謝感謝!(これで、もう宝くじは当たらないような気がするぞ:笑)
桂離宮でご一緒した方に『これからどちらへ?』と聞かれて、
『午後から修学院離宮です』と張り切って答えた私。
『えー?同じ日?よく取れましたねー』と驚かれました。
そーなのよ、そーなのよー!!
ほんと同じ日に参観ってかなりの確率なんですよー。
田舎に住んでるからね、一回でまとめてみたいわけなんですよ!!
しかし…噂以上の『修学院離宮』でした…。
まずね、『修学院離宮』には看板がない(笑)
地図を見て、多分この門の奥が修学院離宮なんだろうなーって感じです。
細い道の先にあるからね、突き当りだし、間違いないよねって。
時間が来るまでお待ち下さい、といったような看板の下に『宮内庁』って文字があるだけ。
この文字がなかったら、本当に不安になるよ。
そして、桂離宮と同様 20分前に皇宮警察の方がいらして、参観申込書を確認されます。
時間まで、奥の待合室でビデオ見ながら、ぼーってします。
さて、こちら修学院離宮は、後水尾上皇の山荘です。
退位後10数年かけて造られ、亡くなるまでの20数年で約70数回訪れたそうです。
(計算すると、1年に3回という…ものすごく贅沢だなぁ)
広大な土地に、上・中・下のお茶屋を設けになり、平面的に広がりと勾配を付けた高さによる手法によって造られてます。
実際、後水尾上皇は、粘土で模型を御造りになり、細かい滝や河の勾配まで指示されたそうです。
(N○Kでも特集してました。)
山荘と言っても、上皇がいらっしゃる特別な地。
広大も広大です…。
参観時間は『1時間半』。
因みに桂離宮は『1時間』でした。
案内の方とご一緒に一同で 御幸門をくぐり、下茶屋を過ぎていくと…。
ぶわーって広がる比叡山…。
『はぁ??』って感じで、皆さん茫然。ただ立ち尽くすばかりです。
何ここ?何処?ってあわあわしてしまうくらいに、いきなり視界が開けます。
そして、低木の松の並木道が延々と田んぼの中を突っ切っています。
右手に行けば、中御茶屋。
まっすぐに行けば、上御茶屋。
こちらは、中御茶屋にある客殿の一間です。
やっぱり、一段高くなった場所があります。
一番上の写真は、上御茶屋にある『隣雲亭』からの眺望です。
本当に素晴らしい眺めでした。
写真に収まりきらないスケールでしたが…でも、ただただ…無言で写真を撮るばかり。
これは想像以上の素晴らしさでした。
桂離宮ほどあまりメジャーじゃないような場所(失礼)で、予備知識も少なくて、テレビで観たことしかわからなかったのですが…。
いやいやダメだ、やっぱり行かないとダメ!!
テレビじゃこの眺望の素晴らしさは伝わらない。
この広大さも体感できない!!
びっくり!!ってことが桂離宮以上にありすぎるのです。
桂離宮は、こうちょっとちんまりとした中に『美』を凝縮した感があるのですが…流石、上皇の御造りなったこの山荘は…規模が違いすぎました。
まさに壮大なスケールです。
模型を御造りになっただけあるな、と。
当たり前なんですが、やっぱり御造りになった方の知的教養が高いということに尽きるんです。
それが見事に体現されている、というのか。
精神性が見事に反映されている。
どちらも素晴らしい離宮ですが、テーマが全く違うものでして、比較することはとても難しいです。
どちらがいいのか?
どちらを行くべきなのか?
そんな問いには、
勿論『両方』です!!(笑)
でも…修学院離宮は広大です。
大半が砂利道です。
日蔭ありません(爆)
そう考えると、桂離宮以上に高齢者の方には辛いものがあると思います。
(実際、足が痛いって唸っていた方もいらっしゃった)
こちらも当然、バリアフリーって何?ってぐらいに全然人に優しくないです。
車いすも桂離宮以上に難しいかと。
何せ広い。
しかも勾配もある。
夏場は『地獄ですよ』と案内の方の弁(苦笑)
でもそんな夏場に集中するらしい…。
ほんと、どちらも素晴らしくてどちらも行かれるべきだとは思うのですが…。
体力的なことを考えるとすれば、『桂離宮』をお奨めします。
しかし、本当に1日で見ることが出来て幸せでした。
本当に素晴らしい所でした。
心も体も、お腹一杯になりました。
だからかな…帰ってきてから腸炎になったの…(爆)