ヒッキーはつむじ風!!

ヒッキーが観て気に入った映画を、ブログで紹介します。

「板尾創路の脱獄王」

2010-01-31 15:27:54 | Weblog
                             「板尾創路の脱獄王」
角川シネマ新宿にて。
監督・ 板尾創路

ネタバレあります!

時代は昭和初期。
無銭飲食などの微罪で警察に捕まるが、ことごとく脱獄を繰り返す男、鈴木雅之(板尾創路)・・。
脱獄を繰り返せば繰り返すほど罪が重罪になってゆく・・。
しかし鈴木は何も語らず、脱獄を繰り返すのであった。
信州第二刑務所の刑務官、金村(國村隼)は、そんな鈴木を見て、何か計り知れないものを感じていた・・。

という感じで始まるのですが、板尾創路、スゴいっす!!
ビリビリ来ましたよ!演出もさることながら、脱獄王、鈴木を演じる板尾の眼力は恐ろしいほどでした!

だって、鈴木にはセリフが殆ど(全く?)ないのですよ。それであれだけの存在感を出すとは、恐れ入りましたm(__)m

“才能”って言葉あんまり好きじゃないんですが、板尾さんみたいな人観ていると、
「こういう人のことを、才能があるって言うんだな・・」と思っちゃいますな。

鈴木が信州第二刑務所に送られて来て、出会う刑務官が金村(國村隼)であります
そこでも鈴木は脱獄をするわけですが、どういうわけか、すぐに捕まるんですな・・。
そんな鈴木を見る金村の心の動きを、さすが國村さん、静かに、時には優しげな眼差しで演じていらっしゃって、秀逸だと思いました。

この作品は、映画の中でもある種“定番”と言われている“脱獄物”(ex.「大脱走」「パピヨン」「アルカトラズからの脱出」「ショー・シャンクの空に」など)であります。

この“脱獄”という非日常的事象を、板尾監督は非常に生々しく描いており、それはいわゆる“アクション映画”の要素も含むエンターテインメントとして、観ている私をグイグイと
スクリーンに釘付けにしました!

脱獄に脱獄を重ねた鈴木の刑はどんどん重くなってゆき、最終的には“監獄島”と呼ばれる絶海の孤島の刑務所に送られます・・。
ここの刑務官役の津田寛治がいい味出してましたな。

この辺りの描写も、「戦前はそういう刑務所あったんかなぁ・・!?」(実際不明なのですが)と、思わせるほど、妙にリアルなのですよ・・。

そして・・・あのラストですな!!
まぁ、最後の國村隼のセリフで決まり、なのですが、
あくまでも、それまでの物語りの内容が良かった上での、最後のセリフなのですな・・。

追記しておきますが、刑務所長や刑務官を演じた、オール巨人さん、ぼんちおさむさんらお笑い関係の方々が、非常に良く役にはまっておりました。
正直言って、驚きました(^^♪!


ひきばっち的満足度★★★★




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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
アクション? (KLY)
2010-01-31 21:54:25
ひきばっちさんこんばんは。
脱獄シーンなんてまるでアクションみたいでしたね。何だか海外の脱獄モノとはちょっと違った職人ぽさが好きです。(笑)
オチの部分は何だか板尾さんが、自分はあくまで芸人だと言っているかのように感じました。^^
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KLYさん こんにちは♪ (ひきばっち)
2010-02-01 16:55:55
そうなんですよ!
ちょいとしたアクション映画の要素を充分に持っとるんですね~。
屋根の裏に張り付いたり・・。
私はラストまで、実話だと思って観ていましたから、
ラストの國村隼のセリフで、「ええっ!そういう落とし方ありなんか(゜o゜)!」
鳩が豆鉄砲喰らったようになってしまいました(笑)!
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