ヒッキーはつむじ風!!

ヒッキーが観て気に入った映画を、ブログで紹介します。

「ラブリーボーン」

2010-02-02 20:51:13 | Weblog
                               「ラブリーボーン」
新宿ピカデリーにて。
監督・ピーター・ジャクソン

ペンシルバニアのとある町に住む14歳の少女、スージー・サーモン。
1973年12月6日、彼女は何者かによって殺された・・。
これは彼女が天国へ行ってからのストーリーである・・。

こんな感じのキャッチ・コピーでしたな。

ネタバレあります!
いつも行く映画館にこの作品のポスターがあって、「アカデミー賞最有力候補」って書いてあったので、結構期待して観に行きました。

観終わって・・・う~ん、私には家族愛がないのかなぁ・・と、少々落ち込みました。

この作品は、おそらく、娘を殺された家族の心の立ち直りと、天国の手前で立ち止まっているスージー(シアーシャ・ローナン)の心の成長、残された家族との“絆”をメインに描いているのだろうと、頭では解っているつもりなのですが・・・。

何故かいまいちピンとこなかったんですよ・・。
やっぱり私は“愛”の解らない人間なのかもしれません(T_T)/

この作品には、ジャクソン監督も言っているのですが、“スリラー”の側面があるのです
犯人は、一見普通の男・・。
その犯人を、いぶかしげに見るスージーの父・ジャック(マーク・ウォールバーグ)・・。

スージーの妹・リンジー(ローズ・マックィーバー)も、初めは全く気付かなかったのですが、徐々にその男に疑惑を持ちはじめますな・・。

そしてリンジーがその男の家に入って証拠を見つけるくだりは、まさに手に汗握る場面でありました!
一級品のスリラーだと言っても過言ではないでしょう。

また、この映画は、犯罪によって殺された少女たちをあえて映像で見せることによって、現代犯罪の怖さを描き、現代社会に対して警鐘を鳴らしてもいるのですな。

あと、特筆すべきは、映像の美しさですな!

スージーが死後に行く、“現世と天国との境目”は勿論ですが、その他のシーンの映像も色彩が綺麗で、私は「こんなに綺麗な映像を見れただけで、50ポイントupだな~・・」と、観ながら思ったほどでした・・。


ひきばっち的満足度★★★☆



最新の画像もっと見る

12 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
う~ん (KLY)
2010-02-03 00:32:11
私もいまいちピントこないです。
個々のシーンは結構良かったりするんですけどね。私は妹のファーストキスのしーんとか好きですし。
でも何だか登場人物がてんで勝手にバラバラというか、それぞれのオムニバスを観ているかのようで、何で皆でまとまって何かしようとしないのかなぁと。
ま、シアーシャちゃんが可愛いから許しますけど。(笑)
返信する
こんにちは~♪ (由香)
2010-02-03 13:47:05
お邪魔します♪
ひきばっちさんもイマイチでしたか~
私もあまり乗れずに観ていました。

映像の美しさとシアーシャ・ローナンちゃんの可愛さは堪能出来ましたが、物語がどう~もピンとこなくって、、、
ちょっとエピソードが散漫だったし、「きっとこうなるだろう・・・」と期待していたことがことごとく肩透かしにあったせいかもしれません。あまり感動作とは言えないかも・・・って思ったなぁ~
返信する
KLYさん こんばんは♪ (ひきばっち)
2010-02-03 18:06:38
この記事を書いている時は、
「つかみどころのない映画だったなぁ・・」
と思っていたのですが、書き終えてから、
mezzotintさんの記事を読ませていただいて、
「愛すべき骨たち」という表現を見た時、
「そうか・・!原題はTHE LOVELY BONES・・BONEではなくBONES・・複数形なんだ・・!」
という点に気付きました・・!

私的な解釈で恐縮ですが、
BONES・・“骨たち”という言葉が指すのは、ストーリー後半でスージーが一人、一人説明する“犯罪によって殺された少女たち”そして全世界で同じような犯罪によって命を奪われた少女(あるいは少年)たちのことにほかならないと思うのです。

この「THE LOVELY BONES」という題名には、そういった犯罪が起きている現代社会に対する痛烈な“批判”と“警鐘”の意味が含まれているような気がしてなりません。
返信する
由香さん こんばんは♪ (ひきばっち)
2010-02-03 18:33:51
この作品を観た限りでは、登場人物一人、一人の役割もあいまいに感じましたし、
ストーリーそのものも、何かまとまりが無く、
「この作品でピーター・ジャクソン監督はいったい何を伝えたいのだろう・・。」
と、消化不良な気分で映画館を後にしたのですが・・。
上記のKLYさんへの私のレスにも書いたのですが、
この映画の原題「THE LOVELY BONES」のBONESが複数形であることに気付きまして(ってみなさんとっくに気付いてらっしゃるとは思うのですが)、
「この題名の“骨たち”(BONES)が指すのは、
このような犯罪によって命を奪われた全ての子供、少年、少女のことなのかも知れない」
と、思うようになりました。

あくまでも私個人の解釈ですが、この「THE LOVELY BONES」というタイトルには、原作者アリス・シーボルトの、こういう犯罪に対する怒り、悲しみ、そして犠牲になった少女(少年)たちへの哀悼の気持ちが込められているような気がします。

そういった意味を含めて、もう1回、観てみたくなりました。
返信する
ひきぱっちさんへ♪ (mezzotint)
2010-02-03 22:35:01
今晩は☆彡
コメント&TBありがとうございます。
お返事遅くなりました(汗)
好みが分かれる作品ですよね。
ピーター・ジャクソンがあえてこの難しい
小説にチャレンジしたことに、拍手を贈り
たい心境です。上手くいったかどうか?
それは人によって捉え方や感じ方も違う
だろうと思います。こうして皆さんの
色々な意見や感想を交換することが出来て
良かったと思います。
初めは犯人への憎悪もあって、捕まればいいのになんて思ったりしましたが。
そんなことよりスージーがこんなことで死という苛酷な状況を少しづつ受け入れていく姿に
何となく感動しました。(不謹慎な話ですが)
これはス―ジーの心の再生の物語のような
気がするんですが。さてどうでしょうか?
返信する
ありがとうございました (ゴリラ道)
2010-02-04 00:14:04
TBとコメント、そして何より覚えていただいた事がとても嬉しかったです。引越しを申し込んだらあっという間にとんとん拍子で元々のブログが消されてしまい、HPなんかだと1ヶ月ぐらいここに引越ししましたってサービスがあるのに、5年もやっていたのにあっさりしたものでした。まあただだからしょうがないかな。
この映画は皆さんがおっしゃるとおり僕もちょっと残念な思いでしたが、観る時やタイミングで全然違うかもしれませんね。それにしてもこういう作品では警察がいつも無能ですよね。この作品でもたしか警察が踏み込む所まで行ったのに、残念でした。また観たら感想聞かせてくださいね。
返信する
mezzotintさん こんにちは♪ (ひきばっち)
2010-02-06 10:41:16
レス遅くなりまして、失礼いたしました。
ほんとうに難しい映画化だったのでは
なかろうかと、(原作未読のくせに)
思います。
こうして色々な方の意見をお聞きできる
のが、ブログの魅力のひとつですよね。
mezzotintさんのおっしゃる通り、スージーの
心の再生の物語りと捉えることもできますよね。
私も、この映画のテーマは一つに限定しなくてもいいのじゃないかと、思っています。
おそらく監督も、原作にある色々な要素を、
苦心して映画に盛り込んだのだと、おもいますな・・。
返信する
ゴリラ道さん こんにちは♪ (ひきばっち)
2010-02-06 10:57:26
レス遅くなりまして、失礼いたしました。
この作品は、本当に感想が千差万別ですね。

ピーター・ジャクソン監督はこの「ラブリーボーン」という小説を映画化するにあたって、
一番に念頭に置いたのが「14歳の少女が死んでからのミステリアスな旅、アドベンチャー」
なのだそうです。
なので、スージーの死後の世界の構築(VFX等)のシーンが
多かったのもうなずけますな・・・。


返信する
こんばんは☆彡 (ひろちゃん)
2010-02-10 21:34:58
私も予告編から想像していた作品とは違い
(あまりにも予告編がよくできていたので)
ちょっと肩透かしな作品となってしまいました。あ、でも、嫌いではないです(笑)

ラストの金庫が穴へ・・・と言うのは辛いものがありましたが、未解決事件も多い昨今、遺体も見つかることが少ないと言う現状を訴えているのかもと思いなおしました。。。

原作を読んでみたくなった作品でした^^
返信する
ひろちゃんさん こんにちは♪ (ひきばっち)
2010-02-11 10:14:58
TB&コメ有難うございます。
予告編見ると、すっごい期待しちゃいますよね~。
この作品は、観終わって1日経ったくらいから、ジワ~っと(アジの一夜干しかい(笑)!)ボディ・ブローのように心に沁みてくるから不思議です!

金庫のシーンは、何か物悲しかったですね(涙)
転がしてる途中は「絶対何かが起きるんだ・・」と思って観ていましたから、そのまま沈んでいっちゃうのを見て、「え~~っ!!それはないやろ・・(T_T)/)って感じでした。

やはり、キリスト教圏の人々の生死感と日本人のそれとの違いなのでしょうか・・。

この映画は、世界中でこのような犯罪によって命を奪われた少女(少年)たちへの鎮魂と、このような犯罪を二度と出すなかれ、という原作者の現代社会への強い警鐘が含まれているような気がしてなりません・・。
返信する

コメントを投稿