ヒッキーはつむじ風!!

ヒッキーが観て気に入った映画を、ブログで紹介します。

「闇の子供たち」

2008-11-04 16:16:52 | Weblog
タイにおける、幼児売買春や、臓器密売など、貧困層の子供たちが現実に直面している事実を描いた、阪本順治監督の問題作。
 タイ在住の新聞記者南部(江口洋介)は、若いフリーカメラマン与田(妻夫木聡)らの協力を得て闇のルートで取引されている臓器の密売に関する取材を始めた。一方、現地タイのNGOバーンウンアイラック(愛あふれる家)に「自分探し」のためにやって来た音羽(宮崎あおい)は、タイの貧困層の暮らしの現実に直面していた。NGOの女性所長ナパポーンは、気がかりなことがあった。
読み書きを教えていたアランヤーという少女が最近姿をみせなくなっていたのだ・・・。
正直、ここまで描写するのかと、大の男の私がスクリーンを見るのを一瞬ためらう
ほどのリアリズム。
阪本監督いわく「売春宿で、ペドファイルの男が子供の手を引いて部屋に入ったら
カット、ではなくて、ペドファイルたちの醜い裸体とその虐待行為をきちんと写すべきだと考えた・・」
監督の執念が感じられる。
この作品は、日本映画史に残るであろう問題作だ。
封切り当初は単館上映だったこの作品も、2008年9月14日現在、首都圏では4,5館で上映されている。私ももう一度見ようと思っている。

原作 梁石日
監督 阪本順治

出演 江口洋介
   宮崎あおい
   妻夫木聡
   プライマー・ラチャッタ
   プラパドン・スワンバン
   佐藤浩一  他

「ICHI」

2008-11-04 14:37:06 | Weblog
 「何斬るかわかんないよ、見えないんだからさー・・」
名セリフです!!カックイイ(^^♪綾瀬はるか!!

 吹雪の中を盲目の女たちがゆく・・。

集団で旅をしながら三味線と唄で生業を立てる盲目の女たちを、瞽女(ごぜ)と呼ぶ・・。

彼女たちには掟がある。男と関係を持った者は、一座を追われ、「離れ瞽女」となるのだ。どのような事情があっても・・。

 市(綾瀬はるか)は離れ瞽女・・。とある日、野党にからまれ「こいつは上玉だぜ」と窮地に追い込まれた!?ところに、一人の侍(大沢たかお)がやってきて仲裁にはいる、が、なぜかこのお侍、刀が抜けねぇ・・!?
すべて一貫の終わりかと思ったその時、
仕込み杖から抜いた市の剣が一瞬にして野党らを斬って落とした!!

マッテマシタ!!べんべべん!!お侍さんも腰がぬけたようで・・。

このあと、辿り着いた宿場町でお約束の宿場町Vs.野党という時代劇になくてはならないシチュエーションがありまして・・。

市とお侍の運命やいかに!?べんべん!!

いやぁー最初の15分間は、スピード感があって綾瀬はるかの殺陣も見事で、スクリーンに引き付けられる感じでしたが、正直なところ、それ以降、大沢たかおとの心の交流、言ってしまえば恋愛映画のようなものに近くなってしまって・・。

観る人によるんでしょうけど、私的には、綾瀬はるかにもっと斬って斬って斬りまくってほしかったですね!!

監督 曽利文彦

脚本 浅野妙子
 
音楽 リサ・ジェラルド

出演 綾瀬はるか
   大沢たかお
   中村獅童
   柄本 明
   竹内 力
   利重 剛
   佐田真由美
   島 陵佑
   杉本哲太  他

「がんばっていきまっしょい」

2008-11-04 10:45:08 | Weblog
 キャッチ、ロー、キャッチ、ロー・・・
「ひがしこうー!!がんばってーいきまっしょい!!しょい!!」
 田中麗奈が鮮烈なデビューをかざった、愛媛の松山を舞台にした青春映画です!

 本編では「伊予東高校」として描かれている主人公が入学した高校、このモデルは「松山東高校」なのだそうです・・。

 伊予東高校に入学が決まった悦子(田中麗奈)だが、なにか高校生活へ向けてこれという目的も見つからず、入学式の前日も「家出」と称して、港の防波堤で夕暮れまで海を眺めていた・・。
 そのとき、逆光に光る水面を一艘のボートが通り過ぎていった・・。

 入学してすぐに、ボート部へ入ろうとしたが、女子のボート部はなく、あきらめきれずに、あの日見たボートを思い出しては「ボートってええなぁ・・」
っと、突然ひらめいて、「そうじゃ!!なかったら、作ればええんじゃ!!」
青春の幕が切って落とされた・・・!

 この映画は1976年(昭和51年)が舞台の始まりとなっている。
「共通一次」や「ベルバラ」など、セリフの端々にその時代を感じさせるものがある。はっきりいって、懐かしくて泣けてくる(T_T)/~~~。
私的にはほぼその世代なので、松山生まれでもないのに、郷愁の念を抱いてしまう。ママー・・・ドゥユ~リ~~メンバァ~~♪(映画が違いますなm(__)m)

 そしてこの映画の重要なファクターの一つが、前に紹介した「赤い文化住宅の初子」でもそうだった、「方言」なのである。
 「伊予言葉」とでも言うのでしょうか・・松山弁と申しましょうか・・とにかく役者さんへの指導が徹底していて、ストーリーにリアリティを与えている。

 こんな青春を過ごしたあなたも・・・。
 こんな青春をすごしたい君も・・・。
 こんな青春を過ごしたかった私も(T_T)/

 がんばってー!! いきまっしょい!!しょい!!

原作 敷村良子

監督・脚本 磯村一路

出演 田中麗奈
   真野きりな
   清水真実
   葵若菜
   久積絵夢
   松尾政寿
   中島朋子
   本田大輔
   森山良子
   白竜
   松尾れい子
   桜むつ子
   大杉 漣  他