安曇野に碌山美術館がある
蔦のからまる館に こころが落ち着く
いまごろは新緑が光っているだろう
建物の外にあるベンチに座り、緑を眺めていると
時がとまったかのようだ
美術館には、荻原守衛(碌山)の作品がある
友人 高村光太郎の作品もある
訪れたのは、結婚して5年頃だったか
大王わさび園でわさび漬けもつくってみた
翌日は白馬に泊まり、黒部ダムにも足をのばした
旅行に行くと、必ずといっていいほどけんかをする
その時も、帰り道に白川郷に寄るときにけんかした
いま思うと、けんかするだけ、まだましだったかもしれない
碌山美術館には、碌山の代表作「女」がある
碌山の禁断の恋の相手、新宿中村屋の創業者 相馬黒光
黒光が亡くなったのと半月と違わずに、わたしは生まれた
単なる偶然だが、いまはそうとも思えない自分がいる
碌山の「女」
もう一度会う勇気が
自分にあるのだろうか