数コラム(№40)2007年3月
24種
『古事記』にでる鳥
『萬葉集の鳥』(川口爽郎 北方新社 1982年)の巻末の一覧表によると『古事記』には24種の鳥が出てくる。にほどり、う、さぎ、かり、くぐひ・くび、かも、たか、はやぶさ、うづら、きぎし、たづ、ちどり、しぎ、あめ、そにとり、ひばり、つつ、さざき、ぬえ、しとと、すずめ、からす、かけ・とり、やひろしろちどり。いっぽう『口語訳古事記 人代篇』(三浦佑之訳・注釈 文春文庫 2006年)の巻末、「動植物名索引」では、同一種の異名のものを統一してみると鳥の種類としては23種になる。川口説には「はと」が入っていないが、これは単純ミスらしい。三浦説には川口説にある「たか」と「やひろしろちどり」がない。「たか」は三浦説では「神人名索引」に「ヤマヘノオホタカ」として入れている。「ヤマヘノオホタカ」という鳥取りの男が白鳥を木の国から、諸国を追って追って、ついに越の国で生け捕りにした、という話で、タカがモチーフになっている。川口説はそれを「たか」として入れたらしい。それで合計25種になのだが「やひろしろちどり」は白鳥とも千鳥ともいわれるので、2種は出ているから除いて、計24種。
24種
『古事記』にでる鳥
『萬葉集の鳥』(川口爽郎 北方新社 1982年)の巻末の一覧表によると『古事記』には24種の鳥が出てくる。にほどり、う、さぎ、かり、くぐひ・くび、かも、たか、はやぶさ、うづら、きぎし、たづ、ちどり、しぎ、あめ、そにとり、ひばり、つつ、さざき、ぬえ、しとと、すずめ、からす、かけ・とり、やひろしろちどり。いっぽう『口語訳古事記 人代篇』(三浦佑之訳・注釈 文春文庫 2006年)の巻末、「動植物名索引」では、同一種の異名のものを統一してみると鳥の種類としては23種になる。川口説には「はと」が入っていないが、これは単純ミスらしい。三浦説には川口説にある「たか」と「やひろしろちどり」がない。「たか」は三浦説では「神人名索引」に「ヤマヘノオホタカ」として入れている。「ヤマヘノオホタカ」という鳥取りの男が白鳥を木の国から、諸国を追って追って、ついに越の国で生け捕りにした、という話で、タカがモチーフになっている。川口説はそれを「たか」として入れたらしい。それで合計25種になのだが「やひろしろちどり」は白鳥とも千鳥ともいわれるので、2種は出ているから除いて、計24種。
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