ケガレの起源と銅鐸の意味 岩戸神話の読み方と被差別民の起源 餅なし正月の意味と起源

ケガレの起源は射日・招日神話由来の余った危険な太陽であり、それを象徴するのが銅鐸です。銅鐸はアマテラスに置換わりました。

ケガレの起源と銅鐸の意味50 鏡餅とケガレの太陽 目次

2016年11月01日 16時29分31秒 | 日本の歴史と民俗
   鏡餅とケガレの太陽

(冊子版の巻頭言です)
 鏡餅、ケガレ、太陽、この一見何の関係もなさそうな事物の深い関係については、すでに『個人誌 散歩の手帖』24号以来、継続して述べてきました。民俗の一端、その中の些細な伝承に秘められている古代の真相、それには私自身、驚くことが何度もありました。今回はそれらがいよいよ収束に向かって動き始めたのを実感しています。次回は完結予定です。

目次

はじめに  ――――――――――――――――――――――― 3

1.鏡餅は太陽を象徴する――――――――――――――――――4
鏡餅にみる太陽の象徴/笠の餅/餅は割られてこそ/鏡開き/ケガレの起源としての太陽/ケガレの3分類にみる新旧

2.餅は運び去られる ―――――――――――――――――――11
誰が餅を運び去るか/①小正月の訪問者によって運び去られる/②カラスによって運び去られる/③共同体の成員によって山へ上げられる/供物は供え物ではない/④田畑に供える・土に還す/餅を切る・削る/烏勧請にみられる「餅を切る・削る」/西の丸餅、東の角餅が意味するもの/串団子はなぜ串に刺すか/土中に還す/⑤射落とされる・餅を的にする

3.ハマイバとは何か ――――――――――――――――――37
ハマは太陽である/「ハマ」という鏡餅/鏡餅を弓矢で射る/風土記にみる、餅を的にする話/ハマイバは至る所にある/串の原義は矢

4.ケガレの餅は境界へ行く ―――――――――――――――50
異人が境界へ運び去る/鹿児島県の習俗は、より新しい/訪問者は元来、異人である/カラスが餅を運ぶ/山の神に餅その他を供える/佐多町の柴祭り/山入り、初山、シゾメなどで餅その他を供える/鍬初め、鍬入りで餅その他を供える/ハマイバも村境にある/禊の起源/直会の起源

引用・参考文献   ――――――――――――――――――――71
表1、表2、表4  ―――――――――――――――――― 巻末

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