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カブトムシの幼虫のお世話

2011年02月21日 | 日記
2月21日(月)
 硫酸銅の結晶の「お世話」を終えて、カブトムシの幼虫のマットを交換することにしました。

・なぜ交換しなければならないか

 それは、カブトムシの幼虫はマット(腐葉土)を食べながらフンも同時に出して動いていくのです。自然ではフンがたまっても、別の場所に移動すればいいのですが、容器の中では移動もできません。だから、どんどんフンはたまっていくのです。周りがフンだらけになることもしばしばあることなのです。そうすると、幼虫は「自分のフン」を食べることになり、栄養がないためにどんどんやせてしまうのです。そのままほったらかしにすると、幼虫が死んでしまったり、極端に小さい成虫が生まれてきたりするのです。だからこそ、マットがフンだらけになる前に交換するのがお勧めなのです。

・どのようにして交換するのでしょうか。

 昆虫マットをホームセンターやペットショップで買ってきて、水で少し湿らせて入れてあげればいいのです。
 簡単ですね。(正確には、マットを握って形がこわれないぐらいの水分量)しかし、名古屋経済大学高蔵高校理科部はちょっと違います。何でもリサイクルなのです。
 以前、理科部では大量に日本各地のクワガタムシを飼育していました。そのフンが大量にストックしてあり、現在はこれを再利用しています。昆虫マットも買わなくてすむし、ゴミもでないので一石二鳥です。クワガタムシのフンは、カブトムシの幼虫にも良いだろうと考え、試してみると、よく成長することがわかりました。
 さらに、クワガタムシのフンを食べたカブトムシのフンは、学校内の植物の根本にまいています。これが良い肥料となっています。

 では、今回の作業ですが、手順は次の通りです。
〈手順〉
1.現在のマットを全部交換するのではなく、ふるいで、フンだけを集めてそれを校内の
 樹木の下にまきます。
2.クワガタムシのフンで作ったマットを水で湿らせてから足りなくなったマットとして容器
 の中に入れます。

しかし、今回はトラブルが発生してしまいました。
クワガタの「フンマット」に水を大量に入れてしまったのです。
片付けが大変でした。
作業は全員で行ったため、その過程の写真は撮れませんでした。

この写真は、作業に使った衣装ケースを洗って乾かしているところです。

片付けも終わり、帰宅準備です。

こんな感じのマットです。なかなかのものです。

このような衣装ケースで幼虫を飼育しています。
1匹も死なずに元気に育っています。
これは、むやみに「掘り返して触ったり」していないからです。
皆さんも、是非飼育してみてはいかがですか。
ちなみに、私たち理科部の生徒の中にも幼虫が触れない人が多いのです。
不思議ですが、本当の話です。

結晶をつくりたい!! その2 結晶の「世話」をする

2011年02月21日 | 日記
2月21日(月)
今日は、2月25日に高校3年生の送別会を行う予定なので、
その打ち合わせをしました。

話し合っている様子です。決定したのは、「エタノールロケット」です。
来週の火曜日からは学年末試験なので、今週の活動日は今日が最後です。
テスト1週間前になると理科部はお休みです。
だから、活動日ではありませんが、明日2月22日(火)の放課後に、結晶の世話だけを行うことになりました。
代表で、高1の浅野君と木村君が世話をすることになりました。
「エタノールロケット」は、テスト最終日に行うことになりました。
まず、先日作った硫酸銅の結晶の成長を確認しました。

こんな感じで結晶作りに挑戦しました。
置いてある場所はドラフトチャンバーと言って、巨大な換気扇のある場所にしました。

すると、内田先生の言っていたように、2日間ほったらかしにしてしまったため、
温めて硫酸銅を溶かした人はほとんど結晶の形が悪くなってしまいました。
上の写真のようになったものは、どうしようもありません。

一部、こんな良い形の結晶もありました。
全て加熱せずに根気よく硫酸銅を水に溶かした人でした。
仕方がないので、形の悪い結晶は全てもう一度溶かして、やり直しです。

〈やり直しの手順〉
1.形の良い結晶を選んで、ろ紙の上にのせる。
2.ビーカーの中の飽和水溶液と残った結晶を別のビーカーに移動する。
3.結晶の入っていたビーカーをきれいに洗う。
4.3のビーカーを完全に乾燥させる。
5.4のビーカーの中に飽和水溶液と1の結晶を1粒入れる。
6.出来ればほこりが入らないように、サランラップをかけると良い。(紙でも良い)

 いざ作業です。

形のよい結晶をピンセットで取り出しています。

小さな結晶が気になる人は、飽和水溶液をさらにろ過しました。

ろ過せずにピンセットでろ紙の上において、ビーカーを洗ってもOKです。
今後、これを毎日繰り返します。根気は必要ですが、誰でも出来ることです。
是非、挑戦してみてください。

結晶を作りたい!!!

2011年02月21日 | 日記
2月19日(金)
中学生の提案に全員が協力する実験が行われました。
それは、「結晶をつくる」事です。
小学生の時に、ミョウバンや食塩の結晶の作り方を教えてもらったのですが、
家庭ではなかなかうまくいかなかったそうです。
だったら理科部の高校生は何回も結晶を作っている経験があるので、「一緒にやろう!」
ということになりました。
今回は、硫酸銅の結晶作りにチャレンジします。
結晶作りとしては、「初心者向き」ですが今まで上手くいかなかった人にとっては、
とても良い材料であり、出来上がりが見事な「青色」なので良いということで、全員の意見一致で採用しました。
材料・器具は簡単です。
1.硫酸銅
2.蒸留水
3.ビーカー
4.ガラス棒
5.ろ紙
6.加熱器具
7.薬さじ(ステンレス製)
以上です。
手順は、
1.材料を準備します。
2.次に硫酸銅がツブ状だったので、薬さじの裏側でつぶします。
3.ビーカーに蒸留水を入れて、その中に硫酸銅を入れて、ガラス棒でよくかき混ぜます。
4.あまり溶けないようなら、このみによって加熱します。
 すると、たくさん溶けるのですが、逆に冷えた時に一気に結晶として戻ってしまうので、
 出来上がった結晶の形が悪くなる傾向があります。
5.次に結晶が上手くできるように、小さな粒(この周りに硫酸銅が集まって、だんだん大きな結晶になるのです。)
 を入れます。後は、ゆっくり冷やします。
 (今回は、中学生用に「少し大きな硫酸銅のツブ」を前もって作っておき、それを渡しました。これできっと成功するはずです。)
6.毎日、結晶の観察をして、成長させない時にはろ紙の上においておきます。
 (空気の中では結晶は成長しません。実は、この「毎日観察する」ことがなかなか出来ないのです。)

 では、実験開始です。

内田先生を含め、みんなで実験の打ち合わせをします。

まずは、このように硫酸銅と蒸留水をビーカーに入れてガラス棒でかき混ぜます。

一人ひとりがそれぞれ1つずつの結晶を作ります。

とにかく根気よく混ぜることが大切です。

良さそうな形の結晶を探しています。
最初の粒の形も大切です。

なかなか溶けないので、加熱する人もいます。

保護メガネをしているのは、この日、ドライアイスの実験を行ったからです。

こういう形の結晶を探します。

結晶の粒を置くのはこのようにろ紙が一番便利です。

失敗してもかまいません。何度でもやり直します。

加熱して溶かしすぎて、それをかき混ぜながら冷やすと、粉状の硫酸銅がこのように析出してしまいます。

これくらい真っ青になれば飽和水溶液です。
完全に溶けていない水溶液に結晶の粒を入れると、結晶が溶けだしてしまいます。

なかなか溶けないので、硫酸銅の粒をこのようにステンレス製の薬さじの裏側でつぶして、
粉状にします。こうすると、溶けやすくなります。

なかなか良い形の結晶です。青くてきれいです。

完成すると、このように急激に冷えないようにします。
下に雑巾をしいたり、発泡スチロールをしいたり、雑巾で巻いたりしています。
それぞれの人の考えで工夫することが実験は大切です。
この日は金曜日。2日間部活動は休みです。内田先生曰く、
「毎日結晶の世話をしないときれいな形の結晶にはならない」そうです。
月曜日が不安ですが、とりあえずはこのままで2日間様子を見ることにしました。




ドライアイスで実験したい!!!

2011年02月21日 | 日記
2月16日(水)
もう一つの実験の提案が高校生からありました。
「ずっと前から実験したかったんだけど・・・」聞いてみると、
ドライアイスを炭酸ジュースやお茶(特に麦茶)の中に入れるとどうなるのかというテーマです。
しかし、簡単にドライアイスと言っても、危険防止を考えると自分一人では実験ができなかったそうです。
私たち理科部は、一人ひとりの疑問には答えます。
全員一致で実験を行うことになりました。
そして、安全面も完璧にしようということになりました。
2月18日(金)
さぁ、実験開始です。その前に・・・
約束事を決めました。
1.全員が保護眼鏡をつけること。(念の為です)
2.ドライアイスをさわる時は、軍手をつけること。
3.実験者以外は、1メートル以上離れること。

これがドライアイスです。1キログラムあります。
これで300円代で購入できたそうです。安いでしょ?

ドライアイスはこのようにアイスピックなどの先がとがったもので砕いて使います。
これは、代用品の「千枚通し」です。
万が一のために、内田先生が行ってくれました。

炭酸飲料にドライアイスを入れました。
勢いよく泡立つのがわかります。

次の瞬間、炭酸飲料(ジュース)は中身が外に激しく飛び出てしまいました。
みんなの想像どおりです。
当然、みんなで「雑巾がけ」です。

満足した様子です。しかし、まだたくさんドライアイスは残っているのでもう一度やってみました。

今度は、あまりたくさん吹き出しませんでした。
次は、ペットボトルの中身がはっきりとわかるように観察することにしました。

また、ドライアイスを入れます。

入れました。

こんな感じになります。

先生の許可が出たので、先輩ががドライアイスを砕いています。
最後にもう一度だけ実験してみることになりました。

ドライアイスを入れます。

どうやら、ジュース(炭酸飲料)の炭酸が抜けてしまい、
二回目までのジュースの中から激しく泡立つ感じはなくなっています。

満足して、記念写真です。

今度は「麦茶」にドライアイスを入れてみました。
特に、私たちは入れた後の「味」に期待しているのです。

今回は、アワ立つ様子をもっとはっきりと観察したいので、紙コップの中にドライアイスを入れて、
その中に麦茶を入れることにしました。

麦茶を入れました。

麦茶を入れた直後の様子です。すぐに泡がたくさん出てきます。

すぐにこんな感じになります。

10秒後です。

20秒後です。

30秒後です。どんどん泡が成長していくのがわかります。

40秒後です。とうとう2つのコップの泡どうしがくっついてしまいました。

上から観察するとこんな感じで見えます。
ドライアイスが完全に溶けるのを待ってから全員で「ドライアイス麦茶」を飲んでみます。

まずは、高校生から・・・・
感想は「・・・苦いけどなんかおいしい。」
その言葉で、他の人も飲みます。

飲んでます。

中学生も飲みます。

意外と人気です。

中にはこんなに泡が出るものもあります。
内田先生曰く、「何となくアルコールのないビールのような味がする」だそうです。
大人の味ですね。
炭酸飲料は逆に不人気で、炭酸が抜けてしまい、おいしくなかったです。

みんなが飲んだ後のジュース(炭酸飲料)です。気(二酸化炭素)がぬけているのが何となくわかります。
不思議なことに、ジュースの中で浮かんでいるのは、「氷」です。
 おそらく、―70℃というドライアイスの周りで、水蒸気が水滴になっていたものが、
最後は氷になってしまったのでしょう。
単純な疑問の中に科学はひそんでいるものですね。









酢たまご?

2011年02月21日 | 日記
2月16日(水)
先日、理科部員の一人が「タマゴを酢に入れたらどうなるんだろう?」
とふっとひとり言のようにつぶやきました。
相談した結果、すぐに「じゃあ、やってみよう」ということになりました。

相談している様子です。主に中学生です。

さっそく、酢の中に「ニワトリのタマゴ」と「アヒルのタマゴ」を入れました。

これがアヒルのタマゴです。

これがニワトリのタマゴです。

入れてしばらくたったアヒルのタマゴです。

これはニワトリのタマゴです。
タマゴの殻の表面から細かい泡が出ています。
これは、卵の殻が石灰質(炭酸カルシウム)で出来ているため、酢(酸)と反応して溶けてしまい、
その時に二酸化炭素が発生しているものと考えられます。

2月16日にタマゴを入れた様子です。

2月18日(金)の様子です。
見てわかるでしょうか。かなりの泡がタマゴの周りにたくさんできています。

2日経ったアヒルのタマゴです。

上から見るとこんな感じになります。

2日経ったニワトリのタマゴです。

上から見るとこんな感じになります。
どちらも完全には殻が溶けていません。しばらくこのままで観察してみたいと思います。