DUMMY FAKE ROLLERS

邦楽オススメ若手バンドから、洋楽のガールズロックやHR/HMまで、音楽やアーティストを色んな切り口からレビューします。

[CALLING / コブクロ] WARNING!原点回帰せよ!

2009年10月16日 | コブクロ・馬場俊英
コブクロの7thアルバム『CALLING』のレビューです。
今作も、内容の濃い、充実した作品ですね。シングル含めたタイアップ曲も満載だし、ライブで練りに練られてCD初収録となる「To calling of love」や「FREEDOM TRAIN」、インディーズ時代からのライブ定番ナンバーのリメイク「神風」など、まさにてんこ盛りな内容です。

CALLING(初回限定盤DVD付)

ワーナーミュージック・ジャパン

濃密な大作!
でも、もっと気楽に聴けるアルバムがいいな


ただ、個人的にはなんだかあまり聴くモチベーションが起こらない作品でした。なんだか「重厚すぎて、聴いててしんどい、、、」っていうのが感想です。恐らく、『NAMELESS WORLD』以来、もしかしたら『MUSIC MAN SHIP』から既に、そう思っている方も多いんじゃないでしょうか。

1曲1曲を見ると非常に完成度が高く、特に「時の足音」「虹」「STAY」といったシングルを中心に、アレンジが豪華でスゴイと思います。ただ、クオリティにこだわる余り、大作になりすぎているように思います。その証拠に、今回の収録曲14曲のうち、5分以内に収まっているのは、わずか2曲。8曲が5分台、3曲が6分台(「赤い糸」はほぼ7分)という大作だらけの状態です。

「ここにしか咲かない花」から始まったと思われるこの大作路線は、特に昔からのコブクロファンにとっては、ちょっと辛いものがありますよね。たまにならいいんですが、慢性化するとしんどい。
個人的な好みになっちゃいますが、『NAMELESS WORLD』(レビューはコチラ)はまだ「Flag」「大樹の影」「同じ窓から見てた空」があったから良かった。『5296』(レビューはコチラ)は「どんな空でも」「水面の蝶」「月光」が良いクッションになってた。今作はまだそれが見当たらないです。

この機会に再度、過去のコブクロ作品を振り返ってみると、メジャーデビュアルバム『Roadmade』のバランスの何と良いことか。デビューにふさわしい内容になっています。またセールス的には振るわなかったですが、個人的にコブクロ初期の名作だと思っている3rd『STRAIGHT』は、シンプルながらも素晴らしいクオリティです。あと、コブクロが現在の路線に転じた4th『MUSIC MAN SHIP』(レビューはコチラ)、これもやはりメリハリがあって素晴らしい。

というわけで、次回作でコブクロさんには、できればこのマニフェストを実行してもらえないかなぁ、と思っています。

・ストリングスを排除
・ハモリは最小限
・演奏時間は4分以内
・アコギ主体でシンプルな演奏

コブクロさん!EXTREMEの「More Than Words」みたいな名曲を作ってみないかい??きっとあなた達ならできると思うよ!!

●More Than Words / EXTREME

《 本ブログのレビューアーティスト一覧はコチラ 》


コメントを投稿