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[One Song From Two Hearts / コブクロ] 控えめな小渕スパイスが効いてて聴きやすい会心作!

2014年02月11日 | コブクロ・馬場俊英
昨年末リリースのコブクロの新譜『One Song From Two Hearts』聴かれましたか?
素晴らしい快作でしたね。

以前「紙飛行機」のレビューのときに、シンプルなコブクロが戻ってきたと書きましたが(⇒レビューはコチラ)、その作風を踏襲したとても聴きやすいアルバムになっているなと思います。

One Song From Two Hearts(初回限定盤)
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ワーナーミュージック・ジャパン

正直なところ『5296』(⇒レビューはコチラ)以降のコブクロは、ドラマチックにしようという意識が強すぎたんじゃないかなと感じています。『CALLING』のレビューのときにも書きましたが(⇒レビューはコチラ)、ストリングスが重厚すぎたり、小渕くんによるハモりが強すぎたりと、Too Muchでかなり重たくなっていたなと。それがマンネリ感にもつながっていたように感じます。ひどいときには、Aメロから最後まで、曲を通してずっとハモりというものもありましたからね。。。

それが今作では、小渕くんのハモりが抑え目になり、ツインボーカル状態から脱したように思います。ハモりポイントも適度にツボを押さえた範囲になっているし、ボリューム自体も薄めに調整されていて、黒田くんボーカルを引き立たせるちょうど良いスパイスになっているなと。

特に「リンゴの花」の静かな美しさはたまらないですね。こんな引き算なアレンジができるんだと。過去の傑作『MUSIC MAN SHIP』(⇒レビューはコチラ)収録の「エピローグ」を思い出してしまいました。

●リンゴの花 <ラジオ音源より>


切ないメロディに小渕くんのコーラスが絶妙な「モノクローム」や、ブラックミュージックをルーツに持つ黒田くんのボーカル力が存分に味わえる「LIFE GOES ON」も鳥肌モノですね。

●モノクローム <SONGSより>


●LIFE GOES ON


既発シングル曲も多いですが、アルバムの流れの中にうまく溶け込んでいるし、それらを軽快な「SPLASH」「GAME」も良い位置で雰囲気を変えてつないでくれています。またアルバムラストをフォルクローレ調の「今、咲き誇る花たちよ」が締めてくれて、アルバム全体としてスッキリと聴けました。こんな感覚は『NAMELESS WORLD』(⇒レビューはコチラ)以来だなーと嬉しくなってしまいました。

●今、咲き誇る花たちよ <LIVE>


久々にコブクロ会心の作品なんじゃないかなーと思いますし、一時、活動休止したのが、良い方向に転がったのでは?と思います。以下の映像作品でもほとんどの曲が聴けちゃいますが、本作を引っ提げてのツアー、参戦する予定なので、楽しみに待っておこうと思ってます♪

KOBUKURO LIVE TOUR 2013 “One Song From Two Hearts
クリエーター情報なし
ワーナーミュージック・ジャパン


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