DUMMY FAKE ROLLERS

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[5296 / コブクロ] 幅は広がったがアレンジが大げさすぎ?

2008年01月26日 | コブクロ・馬場俊英
レコード大賞も獲って、今最も脂の乗りきっていると言っても過言ではない、コブクロの新譜『5296』のレビューです。
これまで、ありそうでなかったカントリーテイストな「風の中を」や、ゴスペルを取り入れた「どんな空でも」など、幅を広げたなぁと思いました。

ただ、一聴した感想としては、タイアップ曲は素晴らしいのですが、その他で耳に残ったのは、「どんな空でも」ぐらいでした。いや、曲単位で聴くと、それぞれ良いなぁと思うのですが、アルバム全体で見ると、特に印象に残ってないんですよね。「蕾」や「ここにしか咲かない花」のような、切ないバラードばかりをコブクロに期待する人にとっては、ちょっと期待外れかもしれません。特に、前年に大ボリュームのベスト盤『ALL SINGLES BEST』が出たため、彼らの名バラードをたくさん聴きすぎて、今作に期待を寄せていた人には、ギャップが大きいかもしれません。

あと、アレンジがちょっと大げさになりすぎてて、どの曲も同じトーンになってしまって、メリハリに欠けるような気がしました。
ここ最近の彼らのスタイルである、「ライブで新曲を披露⇒その後アルバムに収録」というやり方が悪く出てしまったのかなと思いました。どの曲も、ライブ感あふれるアレンジなので、メリハリがなくなってきたのかな、と。

また、アコースティックサウンドで二人の歌唱を前面に押し出した曲がなくなってしまいましたね。これは寂しい限り。『NAMELESS WORLD』(レビューはコチラ)収録の「Flag」ぐらいの曲が1曲でもあれば、アルバムの雰囲気は変わったんじゃないでしょうか。

と、いろいろ書きましたが、曲単位では良い曲多いと思います。特に「蒼く優しく」「コイン」「どんな空でも」「WHITE DAYS」あたりはよく聴いてます。特に「蒼く優しく」は、あの超名曲「蕾」の影に隠れがちですが、すごく良い曲ですね。「蕾」の後に、何を出すか相当悩んだと思いますが、間違ってなかったと思います。

皆さんの本作の感想はいかがでしたでしょうか?教えて下さいね。

5296(DVD付)
コブクロ,黒田俊介,小渕健太郎
WARNER MUSIC JAPAN(WP)(M)

小渕さん、ちょっとドラマティックな方向に走りすぎでは?

lepps的には、前作の『NAMELESS WORLD』(レビューはコチラ)あたりから、曲名見ても、歌が思い出せなくなってきました(^^;
マンネリ化との戦いが始まってきてるのでは?
コブクロさん、ここは一発、初心に戻って、極力音数を減らしたアコースティックアルバムを作ってみたらいかがでしょう?
そしたら、昔からのファンも諸手を挙げて歓迎すると思うし、新しいファンはコブクロの新たな魅力を発見すると思いますよ。

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2 コメント

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なーるほど。 (エリカ)
2008-01-26 23:43:13
確かに、今回のアルバムはメインがないって言うか何と言うか・・・。って感じですね。物足りない。。。
前作の方がいい曲多かったって印象を受けます。
でも、やっぱりコブクロ好き(笑)
BGMで何曲使うことやら・・・。
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BGM考えるの楽しいね~ (lepps)
2008-01-28 00:15:31
>エリカちゃん
そうそう、前作と聴き比べてみると、ちょっと物足りないかなと思うね。
ところで、いよいよ近付いてきたね~
コブクロさんの曲、使うんや!
ラブソングも応援歌も多いから選ぶの迷うっしょ?(^^
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