1学期に実施した校内研究授業について紹介します。
今回は、3年生の人権総合学習「あの子」の授業のようすを紹介します。
「あの子」という学習材は、誰かが言っている『噂』や『きめつけ』が、どんどん広がっていく内容になっています。
子どもたちには、『こんな状況をみて、あなたはどう思いますか?』の問いから始めます。
自分なりの考えや思いを発表しながら、『どうすることが大事?大切?』を、子どもたちと一緒に考えます。
同じような表情がいくつも並んでいる挿絵をみて、思ったこと、感じたことを出し合いました。
子どもたちは口々に「なんか嫌なかんじやなぁ」「それはひどいわぁ」とつぶやいていました。
子どもたちが、この挿絵をどのように受け止めているのかが大事ですね。根拠のない無責任な言葉の連続・・・。
気になる言葉について、子どもたちから発表してもらいました。たくさん出てきましたね。
ワークシートに自分の考えを書きました。子どもたちなりにいろいろ考えることができたようです。
今、自分がどのように思っているか、どう感じているかを発表してもらいました。
子どもたちは、それぞれに考えたことや感じたことを発表しました。「悪口言われていらん!」や「本当のこと知らんのに何でそんなこと言うの」などの意見がありました。
授業の後半では、ワークショップ的な活動をしました。今回の学習を、役割を決めて、短い劇にしてみました。
役になりきって、演じていました。言葉にして伝えてみると、さらに、考えさせられます。
根拠のない噂や、無責任な言葉が、どれだけ人を傷付けてしまうことになるか。
言っている人は感じないが、言われている人がどれだけ心の痛みや傷を負うかを感じてほしいと思います。
今回の学習が、子どもたちの普段の生活に、少しずつでも変化をもたらしてくれることを期待しています!
3年生のみなさん、よくがんばりましたね