IさんとHさんは僕が出雲を訪ねる度に、車であちこちを案内して下さるのです。そしていつも僕が喜びそうな所をわざわざインターネットで事前に調査して下さったりして、ほんと…ありがたい。で、今回は「もう一度出雲の海が見たいです」といいましたら「そしたらやっぱ日御碕灯台だがね」と。前回訪ねた時は台風の影響で悪天候だったのです。「じゃあ・・・ちがうコースで海の景色のいいスポットを」とHさんが。車が走り出すと間もなく海が見えてきて。何だか素晴らしく、空は晴れ渡り、海も凪いで群青色!!暑いのが気になりますが・・・「あれが弁天島です」「いいーですね!!」「ちょっと下りてみましょう」と。ああ…海からの風が気持ちいいー。広い広い海を見てますとね…心が解放されていくみたいで「よーし!!今日の一枚を書いて残すぞ!!」ってそんな気持ちになるのです。
7度目の出雲、5回目の出雲、伝承館山での「絵手紙教室」会場に着いたのは9時半。地元で中心になって頑張って下さってるIさんをはじめ、伝承館のFさん、スタッフの皆さん、それにYさんがスタンバイをして待ってて下さいました。一年振りの再開にうれしくなって握手をして。今回も80名近い参加者だとか。ありがたいのは伝承館山が広報で募集をして下さったとかで…遠くからの参加者もあってなんと参加者の1/3位の人達が絵手紙初体験とのこと。勢い力が入りましてね。2時間思いっきり皆さんと楽しみましたよ。出来上がった絵手紙を全部並べてー皆さんの笑顔が弾けます。今回でこの伝承館さんでの「絵手紙教室」も終わりかと思うと…なんだか淋しい気もして。昼食においしい出雲の割子そばを御馳走になりながら「さすが出雲はご縁のお国です。五年間もありがとうございました」とFさんにお礼を言って。折しも伝承館さんでは「石門の拓本展」が開催中。月刊誌で取り上げられた摩崖の拓本もあって勉強(?)させていただきました。そして今回もう一つの楽しみは、すぐ近くの出雲歴史博物館で「観音巡礼・中国路の古寺と仏像」展が開催中。そこで僕に「仏像を描く」のスペシャル講座を有志を募るので是非お願いしたいとのIさんからの申し出。観音さまの事も何も知りませんけど、僕なりの絵手紙の考え方で良ければと引き受けたのです。よくも博物館でのスケッチの許可を取って下さったものだと。こんなチャンスはめったに無いと参加者23名ハガキを片手に観音様とにらめっこ。集中、充実の時をいただきました。実にいい!!