田口孝夫 絵手紙旅日記

絵手紙を通じ素敵な出会いと感動の旅を重ねる田口孝夫のブログです。(申し訳ありませんがコメントなどへのお返事はできません)

11月1日 スケッチ会 林試の森公園

2017年11月13日 | Weblog

 

知らない所を訪ねる時って何だかドキドキしますよね。どんな出会いが待ってるのだろう?って期待がふくらむ反面ちゃんと目的地に行けるだろうか?とちょっぴり不安になったり。

今日は、はじめて訪ねる「林試の森公園」のスケッチ会。交通ルートはどうやって行けばいいの?と二、三日前ぐらいから調べたりして。

良かった!!朝から青空が広がり天気は上々!!電車を三つ乗り換えて。武蔵小山で下車。案内マップ片手にテクテクと。気持いいーっ!!

無事に辿り着いた「林試の森公園」。森というだけあってもう…林というか緑の木々がそこら中。それにかなり広そう。まずは散策してみる事に。あっちこっちに子ども達の歓声が上って。保育園の遠足(?)でしょうか?どんぐりの実を拾い集めてる子どももいれば。草摘に夢中な子。友だち同士で駆け回ってじゃれあう子ども達。こういう所だったら自然が一杯で伸びのびできていいよなぁ―。ジョギングをする人達。サイクリングを楽しむ人達。カメラを持って。熟年夫婦のウォーキング。マラソンで走り抜けてゆく人もいます。まさにここは憩いの場って感じですね。

キャンプ場があったり。広場もいくつかあってそれぞれに名前が。こんなに広くて緑が一杯なのはいいのだけれど…。サテ…。どんな場所をスケッチする?と。とらえどころが無いというか…。で、案内マップを広げて―。目に止ったのが「水車門」エーッ!!水車があるの?ここだったら絵になるかも?水車門めざして歩きましたよ。いろんな木々を眺めながら…。紅葉にはチト…早い感じ。

 

中にユリの木(はじめてみました)というのがあって、その木だけが黄金色に紅葉してて秋の陽を受けて輝いてました。

間なしに辿り着いた「水車門」動いてはいないのですが…なぜかこう郷愁をそそられます。よーし挑戦してみるか。とポイントを定めて。ハガキを取り出して。ところがこの水車動いてないからいいようなもののなかなか難しい!!

秋晴れの下。こうやってスケッチできる時間が過ごせるなんて幸せ。しばし集中シュウチュウ!!突然背後から「うまいもんですね…うらやましいなぁ…」と通りすがりの人が。なんだかうれしくなって「そうですか。ありがとうございます」と。

筆を進めるうちに…あれは小学生(?)それとも中学生(?)の時かな?音楽の時間に「森の水車」って歌を教わった事思い出しましてね。知ってます?♫~緑の森のかなたから~陽気なうたが聞こえましょ~あれは水車のまわる音~耳をすましてお聞きなさーい~♫コトコトコットン~コトコトコットン~ファミレドシドレミファ~コトコトコットン~コトコトコットン~いつの日か楽しい春がやってくる~♫

不思議ですね―。しっかり歌詞まで覚えてるんです(ハハハ)何だか懐かしい思いにかられて。頭の中で歌いながら筆の走りもリズムに乗って―。

「あっ!!おはようございます。もう描いてらっしゃるんですね」と。自転車に乗って声をかけて下さる方が。なんとスケッチ参加者の方。「ここの近くなんです」と。「いいーところですね」と挨拶を交わして。

さて、そろそろ弁当をたべなくちゃあ…。広場のベンチをみつけておにぎりをほおばろうとした時、声をかけて下さる方が思わずビックリ!!「目黒不動尊に立ち寄ってスケッチしてきました」との事。ヤル気充分。

 

さぁ!!十二時半、集合場所のデイキャンプ場へ。ここにはテーブルとベンチが設置してあるのですが―。うまいぐあいにその一角を参加者の皆さんが陣どって。まぁ…賑やかな事。ほんと皆さんパワーがあります。

いつものように出席を確認。「イヤーッ!!こんな公園があるとは!!こんな所に来れただけでもいいと思いません?森林浴に来たみたいで」と言いましたら。「木ばっかりで…どこを描いたらいいのか?とらえどころがなくて―」と。「そうですよね…。でもそんな中で何とか自分でここぞ!!という所を探してみて下さい。これも勉強です」と。

 

確かに広い広い林の中でスケッチポイントを探すのはなかなか難しい。何かこう変化のあるちょっとした建物やなんかがあればいいのだけれど…と歩いて歩いて―。せせらぎ橋越しに六角堂が見えて。よーしここに決めた!!と。スケッチしてますとね。いろんな人が行き交って―。僕達世代の集団の方達が。公園を巡るツアー(?)なんでしょうか?なかなか賑やかです。

三時全員集合!!回を重ねる事にもう…皆さん心得たもので^。それぞれの思いを込めた一点を発表して下さるのですが―。あんなに最初「木ばっかりで―」とボヤいてた方達がそれぞれユニークな捉え方をしてらして。もう感心させられます。構図の取り方とか遠近法とか実践の中で学ぶのが一番だという事を皆さんの絵手紙スケッチから教えられます。まさに続けていく事の大切さでしょうか。

そうそう園の広場の片すみに林業研究発祥の地の記念碑がありましたけど。「林業試験場」として林業に関するいろんな研究が続けられてきた所だったのですね。今は試験場はつくば市に移転。跡地が「林試の森公園」になったとの事。またひとつ勉強になりました。

 


10月25日 杉本健吉美術館にて

2017年11月13日 | Weblog

 

 

だってね…この絵以前「余生らくがき」という健吉さんの画文集を手にした時。水彩で描れたこの黄金色の銀杏の存在感に心引っ張られ一遍で気に入って。ああ…できればこの現場に立ってみたいと思ったほど憧れてた絵なのです。

その原画と対面できたのです。この喜び!!もう…うれしくてうれしくて高鳴る胸そのままに(?)しばしその絵の前に立ちつくしておりました。

「秋から冬へ」健吉さんの風景画。紅葉の絵あり雪景色の絵あり。いいーですよね。もう…たまりませーん!!水彩・油絵・水墨・パステルと縦横無尽にいろんなものを使いこなして。

「何もとらわれる事はありません。自分の感じたままを思いのままに自由に表現すればいいのです」と教えて下さってるみたいで。作品のひとつひとつを拝見してますとね。何だか「ヤル気」「元気」がこう体の内から湧き上ってくるのです。これを持続させるのがナカナカむずかしいのですが…(ハハハ)

こんなチャンスに巡り合えるのはもう二度とない。そう思いましてね。受付で模写の許可をいただいて。幸いお客さんも少なかったので健吉さんを一人占め。とにかく急かされるような勢いで鉛筆走らせましたよ。健吉さんは落葉の一枚。一葉に心を止められたのですね…。それで落葉を集めて「落葉講」という冊子を手作りされてました。その中にこんな言葉が。

―形のよさ 線のよさ 自然は黙っているがこのよさがわかれば人間の作る芸術なんて貧弱きわまるものか だから自然に対して謙虚であらねばならぬ「自然をモチーフにして」と自然を手軽に道具にしてはならぬ―

思わずメモってしまいましたが…またまた「うーん」と考えさせられました。そして今回も大収穫でした。


10月24日 円空仏スケッチ会 飛騨・千光寺にて

2017年11月13日 | Weblog

昨日。十一時、雨の中台風二十一号を押し切って(?)古川町総合会館に参加者の方達が。残念なことに台風の為にたくさんの方が参加を断念せざるをえなかったとの事。

そんな中スタートした「秋の薬草『君の名は』」前段は地元古川で活動してらっしゃる「かわい野草茶研究グループ」によるブレンド茶の試飲と一人ひとりに合った野草茶作り。

机の上に研究グループの方が山に入り自然の力をいっぱい含んだ野草を摘んでお茶にしたという。ハトムギ・ドクダミ・クワ・オオバコなど九種類のお茶がズラリと並んで。そのお茶の効能の書かれたチラシを片手に自分の病状(?)に合った茶葉をブレンドしていくというもの。肩こりにはハトムギ。不眠症にはクワと―。僕なんかもう…全部ブレンドしたいくらい。(ハハハ)

 

その後これまた地元で活動されてる「山水女」の方達が作って下さったという薬草弁当を皆さんでいただきました。中でもエゴマおはぎは絶品!!エゴマは動脈硬化を防ぎ生活習慣病改善に効果があるそうで。何だかすべてが体にいいものばかりのようで…都会暮らし(?)の僕にはうらやましい限り。それぞれのお料理の効能を談笑しながらいただく弁当も楽しいものです。

弁当の後はいよいよ僕の出番。「絵手紙スケッチ講座」。イヤハヤ…僕はこの話を友遊のYさんから伺った時にどうしたものか?と「講座」なんて言われても…そんなスケッチに対する知識もないしハタ…と弱りましてね。自分が体験してきたことでよければ―とお引き受けしたのです。

 

ここ古川の絵手紙「友遊」の皆さんは実にユニークな活動を展開されてて。あれは二〇一一年でしたか「里山サミット」と題して「薬草を絵手紙で掘り起こす」活動をスタート。三年間続けて「薬草カルタ」まで作られたのです。

その間僕もお声をかけていただいてたので…「薬草と絵手紙のコラボ」の話を中心にスケッチの体験談を織りまぜて一時間話させてもらいました。

そしてその後、グループに別れ。用意して下さった薬草を目の前に皆さんで全紙にスケッチ。そして思い思いの言葉を添えて。これが実に傑作ぞろい。発表の際には拍手・拍手が沸き上がりましたよ。

そして今日。台風一過の秋晴れに恵まれて。最高のお天気。朝、八時過ぎイザ「千光寺へ」バスにて出発!!バスの中の賑やかなこと。おばさま達(?)のおしゃべりは途絶える事がありません(ハハハ…)元気!!元気!!

辿り着いた「千光寺」まずは皆さん本堂に集まって御住職のお話を。その後、お経を上げていただきお参りを。静寂な空気の中、心洗われるような…。

いよいよ円空仏を目の前にしての円空仏スケッチです。この円空仏寺宝館は月曜日は休館だそうで―このスケッチ会の為に貸し切りで解放して下さったとの事。なんというありがたさでしょう。もう…皆さん思い思いの円空仏と対峙して真剣そのもの。この緊張感がなんとも言えませんよね―。僕はこの円空仏に出会ったのは二十五、六年前。それ以来すっかり魅せられていつか本物を目の前にしてスケッチできれば…と。それが絵手紙に出会ったおかげで次々と叶っていったのです。信仰心があるわけでもなく只…あのほほえみ・やさしさ・力強さに惹かれて―。「円空」さんの事もわからぬまま。至福の時をいただけるのです。スケッチ会を終えた皆さんの顔も大満足のようでした。

 


10月23日 飛騨古川にて

2017年11月13日 | Weblog

超大型で強い勢力の台風二十一号が日本列島を直撃。よりにもよってこんな時に。実は二十三・二十四日と飛騨古川の絵手紙「友遊」さんからお声をかけていただき「秋の薬草『君の名は』&千光寺の旅」へ。三年振りの飛騨古川。もう…この日を心待ちにしてましたのに…。二十二日前日入りを予定してたのですが…。すでにアチコチの交通区間では運転見合わせも。果たして現地まで辿りつけるのか心配。「僕には絵手紙(神)さまが応援して下さるから大丈夫!!」と言いきかせて(ハハハ)危機一髪!!名古屋発十二時四十八分のはくたか号に乗車。(この後の高山線は全線不通になったと)

三時半、古川駅着。雨の中「友遊」の皆さんがお出迎え「良かった!!よかった」と固い握手を交わして。夜は蕪水亭にて前日入りした顔なじみの皆さんと薬草料理に舌鼓。久し振りの再会に笑いが弾けます。それでも代表のYさんが「この台風の為に途中の駅で来たくても来れなくて立ち往生の方もいらしゃいます」との事。何だか申し訳ないような…。一夜明けて。昨夜の風雨の激しかった事。まだその余波は続いて。


10月19日 高崎にて

2017年11月02日 | Weblog

「今年傘寿を迎え、私の絵手紙人生二十年にあたるんです。それで『絵手紙昌の会』の皆さんがお祝いの記念に絵手紙展を開いて下さるというんです。私…恥しいんですけど…」と。でも電話の向うでうれしそうなKさんの弾んだ声。「そりゃあ…おめでとうございます。是非その時は伺います」返事をしたのは今年七月。

実は高崎の「昌の会」の皆さんからは二度程「講演会」にお声をかけていただいてまして。三年前。世界遺産になった富岡製糸場を長年に渡って絵手紙で応援して「富岡製糸場絵手紙かるた」を悪戦苦闘しながら制作された方達なのです。で、今日その「記念展」を訪ねました。生憎の雨。それに真冬の寒さ!!でも昌の会の皆さんのあたたかい心のこもった歓迎に心の中はほっかほか。二十年の思いの詰った絵手紙展示は昌の会のおひとりお一人の絵手紙に寄せる熱い思いが伝わってきて。Kさんと会員の皆さんの深い絆が伝わってきて素晴らしいものでした。


10月18日 スケッチ会 鬼子母神堂

2017年11月02日 | Weblog

昨日まで雨・雨・雨の毎日。まるで梅雨のような―。それがなんと!!今日は朝から最高のお天気。秋晴れ!!イヤーッ!!ほんとに良かった!!

「恐れ入谷の鬼子母神」て言葉を耳にした事がありますが…。今日は入谷じゃなくて雑司が谷の鬼子母神堂スケッチ会。こう天気がいいと出かけるにも気持が明るくなります。

大塚駅から久し振り(?)何十年振りだろう?都電荒川線に乗って。(結婚当初町屋に住んでたもんで良く利用したものです)一両だけのチンチン電車。乗客の皆さんが席を譲り合ったり肩を寄せ合ったりして。どこかこう…懐かしい香り(?)がしますよね。車窓間近に街並の風景が展開して。そうこうしているうちに「鬼子母神前」に到着。鬼子母神堂へはここから五分。メロンパン屋さんとは逆側ですとしっかり案内マップに書かれてあるにもかかわらず、方向音痴の僕はメロンパン屋さんの前へ。あまりにもおいしそうな匂いがするので昼食用にメロンパンをゲット(ハハハ)「鬼子母神はどっちですか?」と尋ねましたら「踏切を渡ってスグです」と。

参道の両側にはケヤキ並木がみごとです。今日は「御会式」(?)だそうで…何なのか?わからぬまま。本堂めざしてテクテク歩いてましたら露店の準備で大忙しの人達。それにある一角では四メートル以上はあるでしょうか万灯のてっぺんから枝垂れ桜のように白い紙で作った花飾りを取り付ける作業をしているハッピ姿の人達が。しばしものめずらしげに眺めておりました。

参拝客の皆さんが続々と。その後について行くと見えてきました。「御会式」の立札と高く掲げられた「宗祖御会式」の看板(?)。ケヤキとイチョウ並木に包まれるように鬼子母神堂が。両側にズラリと露店も出揃って。まだ十時過ぎだというのにすごい賑わい。でも、そんな中で参道の端に陣取ってスケッチする人がチラホラ。イヤーッ!!その心意気に頭が下がります。

 

何はともあれ今日のスケッチ会が無事に終えることができますようにとお参りをして―。

今回のスケッチポイントの案内でちょっと心惹かれるものがありましてね。大鳥神社の「恵比寿神」。で、訪ねてみました。まずはお参りを。こちらは鬼子母神堂と違って参拝客もまばら。面白いなぁ…と思ったのはお参りする本堂のド真中にでっかいきんちゃく(?)がデーンと鎮座して。そしてここの恵比寿さんも大きなきんちゃくの上に座ってらっしゃる。商売繁盛の神様なのでしょうか?右手に広げた扇子を高く掲げ、左手には大きな鯛を抱えて。その笑顔がなんともいいーのです。

許可をいただいてスケッチさせてもらう事に。もう…こういうのを描かせてもらうだけで嬉しくなります。勢いペンの走りも弾んでくるのです。スケッチ参加の方達も見えられて。しばし集中してましたらね、近くの保育園のかわいい園児さんの集団がお参りに。先生のお話を聞きながら…。ほほえましいですね。

そうそう、もうひとつ気になってた「並木ハウス」は?!あの漫画家・手塚治虫氏が住んでらしたという現役のアパートがあるとの事。ケヤキ並木通り沿いのあるお店の方に訪ねたら親切に教えて下さって。ヘーッ!!ここで「鉄腕アトム」や「リボンの騎士」が生まれたんだそうな…。昭和二十九年から二年程だそうで…。僕が六才の頃(?)かと。

ここ雑司が谷はちょっと散策しただけでお寺や神社にぶっつかって。その町内ごとに「御会式」の集会場があって。あの万灯の花飾りが。お祭り気分にこっちまで心が浮き浮きしてきます。

十二時半。集合場所のみみずく公園へ。「イヤーッ!!今日はこんないいー天気に恵まれてほんと良かったです」。

 

皆さんのお顔も喜々として。もうやる気充分。「とにかく参拝者が多いですからじゃまにならぬよう気をつけながらスケッチしましょう」と。三三五五思い思いの場所へ。

せっかく「御会式」に合わせてこのスケッチ会を計画して下さったのだからこの鬼子母神堂の賑わいをスケッチできないものか?とスケッチポイントを探してみるも人、ひと、人で…じゃまにならぬ場所は?と。

うーんここで!!と陣取ってはみたものの次々と行き交う人達越しの本堂はなかなかどうして手におえませーん!!(ハハハ)皆さんもいろいろ苦戦してるみたいで―。

突然笛や太鼓・鐘の音が聞こえてきて。あわててそっちの方へ。そしたらお坊さんと氏子の皆さんの行列が本堂へ入っていきます。

 

太鼓をたたきながら「ナンミョウーホーレンゲキョ」の読経がそこら中に響き渡ります。そういえば二時から大祈祷会がおこなわれますと案内にありました。「御会式」は日蓮聖人の忌日の法会なのだそうですね。これもはじめて知りました。夜にはあの花飾りの万灯が街中を練り歩くそうで…何とも幻想的だとか。

三時全員集合。イヤハヤこんな大賑わいの中で大奮闘!!一枚の絵手紙スケッチの中に今日一日の思いが込められて実にいいーもんですね。皆さんの笑顔が弾けます。中におみやげに郷土玩具の「すすきみみずく」を手にした方もいらして。絵手紙の画材にピッタリですよね。夜の「万灯練供養を見てみたい」と心残りはあれど…もうその気力がなくて帰路へつきました。

 


10月16日 安養院にて

2017年11月02日 | Weblog

北千住・安養院さんで開催中の「渡辺俊明展」へ行って来ました。冷たい雨の中。本堂に展示された「民画」にたくさんの方達が見入ってらっしゃいました。「ご縁」を大切になさってた俊明さんの書画は眺めてるといつの間にか自然と心が惹かれて沁み込んでくるような力があります。

仁子夫人が俊明さんとの思い出を「俊めいがたり」をひもときながらお話して下さったのですが…。自分の暮らしの中から拾いあげた言葉のひとつひとつが心を打ちます。

純な心の持ち主で自分に正直な方だったそうで「ぐちの出た日は淋しい」と。富士山が好きだったそうで「天をつく高いもいい地をはうひろいもいいね富士山」ではてっぺんも気持いいかもしれないけどそれを支えてる裾野の広がりを大事にしたいとの思いがあったと。「人はみな役割をあたえられて生かされているのです」には自分らしく生きるとはどんな事なのか改めて立ち止まって自分をみつめ直す機会を与えてもらったようで。帰り境内のかんかん地蔵に願い事をしてきました。