田口孝夫 絵手紙旅日記

絵手紙を通じ素敵な出会いと感動の旅を重ねる田口孝夫のブログです。(申し訳ありませんがコメントなどへのお返事はできません)

8月13日 釜石郷土資料館にて

2015年08月26日 | Weblog

「呑ん兵衛横丁」仮設飲食街で夕食を。そしたらお盆帰りの人達でどこも大賑わい。お酒は呑めないのであの釜石ラーメンをと。「こんとき」ののれんのお店へ。ここの大将が実に元気があって気持いい!!出て来たあのちぢれ麺。スープもあっさりしててうまい!!餃子も肉汁が…うまい。お店は流されてもどっこい!!「釜石ラーメンは生きてる」ってその心意気に元気もらいましたよ。ほんとうは13日に仏さまのお飾りをして迎え火をたいて14日早朝お墓参りをするのですが…。日程がとれず1日早くお墓参りを済ませました。僕達と同じような方達もいらしてそこここにお参りをされる姿が見えました。

 

 

姪も駆けつけてくれて義兄と四人でお墓を掃除。お花を供えたのですが…。「去年は一人だった―」との義兄の言葉に胸がつまりました。でも…お墓参りができてほんと良かった!!と。手を合わせました。帰りの列車の時間まで間があるので駅の近くの郷土資料館を訪ねてみる事に。そしたら戦後70年「特別展」が開催中で太平洋戦争で艦砲射撃を受け焼土と化した当時の資料がたくさん展示されてて…戦争がいかにたくさんの人の命を奪い残酷なものであったかを…そして平和の尊さを改めて心に刻むことができました。郷土芸能・釜石虎舞いのビデオも見ることができ元気もらいました。


8月12日 橋野鉄鉱山高炉跡にて

2015年08月26日 | Weblog

その後釜石の街はどうなってるのだろう?二人で歩いてみることに。幸い曇日和で東京程の暑さではないので「助かる―」と言いながらまずは釜石小学校へ。坂道をゆっくりゆっくり登ってかなりの高台です。校門の前には林芙美子の句碑が。次いで釜石の街を一望できる薬師公園へ。そしたら「クマに注意!!」のポスターがベタベタ貼ってありましてね。エー!!大丈夫かな?と心配になり通りすがりのおばあさんに訪ねたら「一度熊が出て大変な騒ぎになって―」「今は大丈夫!!」との事。また坂道をフーフー言いながら汗をかきかき。辿り着いた公園広場。エッ!!あの像は何?と近よって見上げたら何と!!「平和の女神像」僕は釜石のことは昔製鉄で栄えた街。ラグビーで日本一を取った街ぐらいしか頭になかったのですが…。あの太平洋戦争末期。アメリカ軍の艦砲射撃を2度に渡って受けてたのですね。2度目はあの長崎に原爆が投下された8月9日だったそうで…。軍需産業の釜石製鉄所が標的にされたとのこと。街は焼土と化したくさんの人の命が奪われたと…。二度と悲惨な戦争が起りませんようにとの願いをこめ制作されたとの「平和像」何回も釜石を訪ねているのに…戦後70年に当る年にこんな出会いをいただけたのも絵手神様のお計らいでしょうか…。

 

街の中は車が行き交い活気を取り戻しつつありそうにも見えますがアチコチに歯抜状態のサラ地が。釜石港沿岸近くにあった奥さんの実家あたりは土が盛られもう…昔の面影は何ひとつありませんでした。2時に釜石で一人暮らししている義兄と再会!!昨年「復興住宅」を申し込み入居できたというので案内してもらいました。そこは釜石港と釜石の街を一望できる高台にありました。仮設住宅からアパートそして現在の住宅へ。一人暮らしには充分な部屋ではありますが…今だに夜はグッスリ眠った事がないと。そして周りに知ってる人が居ないと…働いてはいるものの年とともに体力は弱ってくるし…と日焼けした顔に笑みを浮かべながら―。返す言葉もなく只…うなずいておりました。話の中で世界遺産に今年登録になった橋野鉄鉱山が出てきましてね。車で案内してくれると言うのです。ならばせっかくなので―とお願いして。ところがこれが遠かった(ハハハ…)途中あの津波で流された沿岸を走ったのですが高い盛土が連なり民家はほとんど見当たりませんでした…。まだたくさんの人達が仮設住いだと…。

 


8月11日 釜石にて

2015年08月26日 | Weblog

鮮やかな緑色の田んぼが広がって。遠くには青い山々が連なって―。畑の向うの家の庭先に咲いてる白い花は?列車は川沿いに走りトンネルを抜けると突然の雨!!車窓に映る風景に懐しさを胸一杯にして。三年振り釜石へ。早目の盆帰り(?)ちょうどあの日(3.11)から四年五ヶ月の日でした。「お墓参りをせねば…」との奥さんの要望でどうにか駅近くのホテルを押さえる事ができたのです。釜石駅前には「復興の鐘」のモニュメントが。鐘を突かせてもらって手を合わせたのですが。人の心に寄り添うようなやさしい音色でした。そして目に止った「ひょっこりひょうたん島」の歌碑が。エーッ!!何で?と。そしたら作詩者の井上ひさしさんは釜石に住んでらした事もあってこの「ひょうたん島」は釜石湾の三貫島がモデルになってるとか。あの東日本大震災当日から釜石小学校体育館が五ヶ月間避難場所に。毎朝避難されてる方々が全員でこの歌を歌い励まし合ったそうです。~♫まるい地球の水平線に~♫何かがきっと待っている。苦しいこともあるだろさ~悲しいこともあるだろさ~だけど僕らはくじけない~泣くのはいやだ笑っちゃおう~♫進め~ひょっこりひょうたん島~♫時に歌は人に生きる力を与えてくれるのですね…。昔、テレビを見ながら良く歌ったものです。


8月6日 広島被曝70年

2015年08月26日 | Weblog

連日35℃を越える猛暑にチト…くたばってます。そんな中、今日は朝からテレビの前。広島。8時15分。平和公園に平和の鐘が鳴り響き黙とう…。広島に原爆が投下されてから今年70年目に当るのですね。「広島をまどうてくれ!」これは広島をもと通りにしてくれ!!という被爆者の悲痛な叫びです。広島市長の平和宣言は核兵器廃絶と日本国憲法の平和主義を全世界へ!!との力強いメッセージ。次いで子ども代表(小学6年生)の「平和への誓い」は心打たれました。―この日のことを経験していない私たちですが、大切な人を失う悲しみは想像することができます。今まで受け継がれてきた命と平和への思いを受け止め、できることから、「小さな平和」をつくろうとしています。―もう一度平和について共に考えてみませんか。と。この問いかけは今、僕達一人ひとりが真剣に考えなければ…。それに比べ安部首相のあいさつの何と心に響いてこないこと。被爆国日本が「非核三原則」を守っていくのは当然の事なのにと悲しくなりました。その文言さえ削ってしまって。これが日本の首相?!


7月26日 飯山駅にて

2015年08月26日 | Weblog

昨夜の「めぶきの会」の皆さんとの会食会。絵手紙談義に花が咲いて実に楽しかったなぁ…と。トマトの国の温泉・朝風呂につかりながら。身も心もゆったりとして幸せーっ!!森宮野原発9:06の電車で栄村にお別れをして戸狩温泉駅にてMさん、Mさんと合流。飯山へ。三年振りの再会でまたまた話に花が咲きます。島田さん覚えてます?丸型ポスト100周年を記念して「ポストさんありがとう」の企画をひっさげて(?)全国の郵便局を総当りして絵手紙の種蒔きを展開しましたよね。あの時飯山の郵便局さんと取り組んで下さったのがMさん達「飯山絵手紙の会」の皆さんでした。これには話せば涙と笑いのドラマがいっぱい。その後も何回もお声をかけていただいて。だから栄村行ったら是非仲間の皆さんと再会したいと思いましてね。そしたら大喜びで迎えて下さって。新幹線の停車駅となった飯山駅はすっかり様変りしてビックリ!!絵手紙列車が走ってた時の面影はもう無くて。これからまわりにはホテルや駅ビルが建ち並んでいくのでしょう…。

 

そうそう「高橋まゆみ人形館」を案内してもらったのですが…。村人の暮らし振りを実にみごとにとらえ。人形のひとりひとりの表情が心憎いほど表現されてて思わず笑ってみたりほほえんだり…心癒されました。それにしても飯山も暑い!!そうそう金箔のトイレにも入りましたよ(ハハハ)夜は野沢温泉「宮の脇」さんにて「飯山絵手紙の会」の皆さんとの交流会。6人の皆さんと近況報告やら昔話にまたまた大笑いしたり涙したり…。最初の出会いは13年前でしたね…と。皆さんそれぞれの人生を重ねながら。絵手紙で繋がってる事の喜びをかみしめた充実のひと時でした。


7月25日 飯山線車窓より

2015年08月26日 | Weblog

新幹線はくたか号にて飯山駅下車。乗り換えの飯山線・越後川口行きは7分の待ち合わせ。急げ!!と。新装開店(?)した飯山駅を見学する事もなく、列車は栄村・森宮野原駅をめざして走ります。栄村を訪ねるのは三年振り。千曲川沿いに懐しい風景が走り去って行きます。もう…14年も前になるのですね…。あの第一回目の「絵手紙列車」の取り組みから。流れる風景を窓にへばりついて眺めていると遠い昔の思い出がよみがえって来て。

 

紅葉の・新緑の・白銀の―と四季折々に「絵手紙列車」が走ったのですよね…。もう…参加された皆さんと無我夢中で車窓から流れる風景をスケッチしたものです。「栄村を絵手紙の村に!!」訪ねる度、絵手紙「めぶきの会」の皆さんが暖かく迎えて下さって。「夜の大交流会」実に楽しかった…。絵手紙に寄せる熱い思いに燃えてました。いつしか列車は懐かしの森宮野原着。なんと!!タイムカプセル館・館長の滝沢さんが笑顔で迎えて下さり固い握手。そして「森の美術館」「タイムカプセル館」へと案内して下さったのです。


7月24日 西新井大師 風鈴まつりにて

2015年08月26日 | Weblog

明日はいよいよ心待ちにしていた「栄村」への旅?!頭の髪も伸びてきてるのでサッパリとして出かけよう!!といつもの床屋さんへ。それにしても梅雨明けしてからの暑い事。外に出かけるのにも熱中症にでもなったら大変!!と勇気がいります。今日も暑い!!「明日からの旅が楽しい旅になりますように」との思いで床屋の帰り西新井大師さんにお参りを―と。そしたら涼しい風鈴の音が境内に響き渡ってるのです。「そうか!!今、風鈴まつりやってるのか!!」と。それで日本各地の風鈴の音にしばし耳をかたむけてました。いいーもんです。風鈴の音色。


7月15日 櫛田入り

2015年08月26日 | Weblog

ところで「追い山」は見れたの?って。もちろんですよ!!朝4時にホテルを出ましてね。午前4時59分に一番山笠が「櫛田入り」するそうで。櫛田神社に向ったのですが…もうすごい人・ひと・人でごったがえし、とても見学できる状況ではないのです。で、昨日ボランティアガイドの方に教えていただいた見物スポットの「東長寺前」に。もうここもすごい人だかり。夜空が白みはじめた頃、5時ちょっと過ぎると「来たゾキタ!!キタ!!」と。一番山笠が。沸き上る喚声!!拍手。まずは子ども達の集団が奉納板(?)を掲げ東長寺の御住職の前に出て元気よく挨拶「只今より、一番山笠奉納させていただきます!!」そして力強い「オイッサ!!オイッサ!!」のかけ声で山笠が怒涛の勢いで清心幟を横切って走り抜けてゆきます。バケツでさかんにぶっかけられる水をあび、びしょ濡れになって。勇壮そのもの。見てるだけで「血湧き肉躍る」とはこのこと。それが5分おきぐらいに次次走り抜けていくのですからもう…たまりません。それもアッ!!という間。6時頃にはすべての「追い山」が走り抜けて…。そのド迫力にしばし圧倒されて。あぁ…念願のこれが「追い山」か…と。帰り。時間があったので博多の住吉神社に立ち寄りましてね。炎天下「どうかこの夏を乗り切れますように」とお参りしてきました。


7月18日 虹

2015年08月06日 | Weblog

台風11号は四国・中国地方を縦断して日本海へ抜けたとのこと。朝からテレビでは各地の被害の様子が―。自分が遭遇でもしたら…と思うと心痛みます。その台風の影響でしょうか?朝から強風が。それに時折突然の激しい雨。今日は「足立花火大会」だというのに大丈夫かな?と気になってました。そんな中、足立区役所からのアナウンス「本日の花火大会は行います」と。夕方近くになりますとね…街を行き交う人達がなんとなくゾワゾワ(?)した感じで。そんな中花火大会開始30分前ぐらいだったでしょうか?突然の雨!!エーッ!!花火大会大丈夫かな?と思ってた所へ。「虹だよ!!虹」と。近所が騒がしいのです。あわてて3Fのベランダへ。わーっ!!そしたらでっかいきれいな虹が!!消えないうちに!!早く!!早く!!と。ハガキを。虹を見ると何かうれしくなります。花火大会無事終了。いよいよ夏本番!!です。


7月14日 追い山

2015年08月06日 | Weblog

福岡3日目。明日の「追い山」に向けて下調べ(?)をという訳でもないのですが。

案内チラシによると「博多祇園山笠」の起こりは承天寺の開祖・聖一国師が当時流行してい疫病を封じるため、施餓鬼棚に乗り祈とう水をまきながら町を清めて回ったのに由来すると―。ならばその承天寺を訪ねてみよう。

地下鉄の祇園駅で下車。承天寺通りをテクテク。間なしに緑の木々に包まれた承天寺。なんとも静かなたたずまい。まずはお参りをして。そしてビックリ(?)したというか。ヘーッ!!そうだったんだ!!と思う事が。

 

僕の大好きな「饅頭」「うどん」「そば」も。何年もの間中国で仏教を学んで帰国した。聖一国師がその技法を中国で学び、この地に伝えたのがはじまりなのだそうで―。庭園にはその石碑が立っておりました。承天寺通りを歩ききった所に、ま新しい立派な門が?博多のウエルカムゲート「博多千年門」だそうで平成26年3月に完成したとか。門の前後に扁額が掲げられてましてね。「萬年正続」は承天寺住職。「博多千年」は太宰府天満宮宮司による揮毫だそうで…。博多の千年の歴史の重みと更に千年も萬年も栄えますようにとの思いが込められてるとか。「追い山」を見たいの一心で訪ね歩いてみたらこーんな勉強ができるなんて。次いでそのすぐ近くに「東長寺」がありましてね。訪ねましたらなんとこの寺弘法大師が日本で最初に開いた真言密教の寺だそうで…これにもヘーッ!!ですよ。そして日本最大の木造座像「福岡大仏」が。その高さ10m80cm。しっかりとお参りさせていただきました。

 

で、やっぱお昼は「うどん」でしょう!!と。(ハハハ…)そしたら良くしたもので「うどん」の幟旗がヒラヒラはためいてるではありませんか。よーし!!ここに決めたと入りましたらこれが大当り!!ごぼう天うどんを注文したのですが。手打ちうどんのおいしいこと。のどごし良し歯ごたえ良し、揚げ立てのごぼう天もうまい!!機会があったらも一度訪ねたいくらい大満足。(ハハハ)

街の中の「山笠」を訪ね歩いてますとね。そちこちにねじりはちまきにハッピを着てふんどしをキリリとしめた男衆が―。これがまたかっこいい!!

 

夕方には「流舁き」というのがあって各流域で見学できるとか。で、ボランティアガイドさんがいらしたのでいろいろ訪ねてみたら明日の「追い山」は櫛田神社の棧敷席は予約制なので見れないけど今日は自由に見学できるとの事。ならば!!と早目に陣取りましてね。中央には「清心」の幟旗が高々と掲げられ太鼓の音にあわせ「おっしょい」「おっしょい」のかけ声とともに入場して来た舁き山が幟旗をグルーッと囲って走り去るのです。すごい歓声が湧き上がって!!もうそこは感動の興奮のルツボです。