田口孝夫 絵手紙旅日記

絵手紙を通じ素敵な出会いと感動の旅を重ねる田口孝夫のブログです。(申し訳ありませんがコメントなどへのお返事はできません)

1月2日 東京博物館にて

2015年02月19日 | Weblog

もう…何年前になるだろう?「博物館で初詣」のポスターを目にして以来正月2日は博物館へ。何だか恒例になりつつあります。

昨日の寒い曇空とはうって変わってまっ青な空が広がって「イヤーッ!!晴れて良かった」と言いながら西新井の駅へ。

そしたらもう駅の改札口は西新井大師の初詣客でごったがえしてるのです。さすが関東厄除け三大師のひとつとあって遠くから初詣に訪れる方達もいらして。

 

僕達は幸い近くなので大混雑の日を避けていつも3日が初詣と決めているのです。

東京博物館に着いたのは11時50分頃。そしたら東博広場には人だかりができてて。ピィーヒャラピィーヒャラ♫テンツクテンツクと笛と太鼓の音が。「ホラ!!もう…やってるよ」と急ぎ足(走る気力は無い。ハハハ)

ちょうど大黒舞いのまっ最中。あわててハガキと鉛筆を取り出して。あの…大黒さんの笑顔を見てるだけでめでたい気分になるから不思議?

 

獅子舞が舞台を降りて観客の中へ。頭をかまれるとこの一年縁起がいいそうで―。小さい子どもなんか泣き出したりしてほほえましい。

何とか僕達も「かまれたら」と追いかけて頭を突き出しましたよ。(ハハハ)獅子は「魔除け」をしてくれるそうで「今年一年元気で過ごせますように!!」と。

獅子舞の後は1時から和太鼓の演奏。これがまた実に良かった。「批魅鼓」という若い女性だけ7人のグループなんですが…。

 

元気ハツラツ!!

揃いの衣装も右半分左半分白と黒のデザインで頭の黒髪にピンクの花をかざして―何かこう…「若さ」に満ちあふれてる―って感じなのです。

イヨーッ!!と力強いかけ声が新春の青空に響き渡ってドーン!!ドーン!!ドーン!!と。太鼓の音が体中に駆け巡って何かこう…気が湧き立ってくるよう。いいーですよね「太鼓の音」って。

 

これを体感したくてもう一番前に陣取ってたんです。(ハハハ)激しく太鼓がリズムを刻みます。「ハッ!!ハッ!!サイッ!!サイッ」と力強いかけ声。七人の演奏者が一体となっておもわず引き込まれます。全身で太鼓を打ち込む顔色もだんだん赤味を増し黒髪を振り乱し―その一生懸命さが見てる人の心を動かします。こりゃあ…スケッチしてる場合じゃないぞ―と。(ハハハ)

 

いつの間にかすっかり見入ってしまって。惚れぼれ!!演奏が終った時は鳴り止まぬ拍手!!「イヤーッ!!良かった良かった」と。しばしその場を立ち去りがたく。

東博で初詣は正月気分を満喫できるのがいいーのです。そしてもうひとつのお目あては干支の特別展示。今年は「羊年」。さてどんな出会いが待ってるのだろう?と。明治時代になるまで日本人は「羊」を知らなかったみたいで…ヤギとかシカ(?)みたいなものをイメージした絵もあってヘーッ??と。

 

中でも目に止ったのが羊を擬人化したもので中国のお墓の守り神として石に彫られたものの拓本。ううーんこりゃあ面白い!!と。服をまとった羊。片手に剣、片手に縄のようなものを持って悪者が来たらひっとらえてやろうてなもんでしょうか?全体としてこの流れるような線がなんともいいのです。その他にお正月のお祝い事に松・竹・梅をあしらった絵画・着物等があってなかなか見応えありました。でも…年(?)なのでしょうか?二人ともすっかり疲れてしまって(ハハハ…情けない)見たいものはいっぱいあるのに―。

帰り噴水公園のベンチで一休み。まっ青な空に白い雲。陽春の陽を浴びて。風もなくて。目の前でまっ白な噴水のウォーターツリー(?)が大小さまざまに。まるでショーを見ているよう。「いいねーいいねぇー。気持が良くてこーんな時間がもらえて。来て良かった―」と。池の周りに咲き揃ったチューリップとパンジーの花も笑顔を振りまいてくれましたよ。