全国大会・会場なら100年会館に全国から続々と参加者が。それにしても暑いこと。そんな中黄色のシャツを着て僕達参加者を案内して下さるスタッフの皆さんがそこここに。「ほんとうに…ご苦労さまです」会場入口で僕を呼びとめる人が―。何と!!島根のEさんが!!懐かしい…2年振りかな?確か3年前松江で「友の会全国大会」が開催された時の実行委員長。縁あって何度も訪ねた島根。その度にいろいろとお世話して下さった方です。嬉しさが込み上げてきて、全国大会はこんな出会いがあるのも楽しみのひとつ。
いよいよ12時開会。まず唐招提寺執事・I師の講演「鑑真大和上からの手紙」うーん!!若々しい声にブックリそれもそのはず35歳とか。6歳で得度をなさって、同志社中学校の数学の非常勤講師もなさってるとの紹介にまたまたビックリ!!「絵手紙」ということで「手紙」に関する「書簡」をスクリーンに映して説明して下さったのだけどいろんな難解な言葉が出てきて…。でも、5度の失敗にも負けず盲目となりながら6度目の航海でやっと日本へ―これは鑑真大和上の強い意志とそれを支えたお弟子さんたちの力。
「チーム・鑑真大和上」の下りでは昔読んだ井上靖さんの小説「天平の甍」を思い出し再読してみたくなりましたよ。次いで小池先生の講演。奈良をこよなく愛した会津八一・日吉館のおかみさんに送った「絵手紙」の話から始まって自分の感じた事をその時の思いをハガキをキャンバスに変えて手がきで伝える事の素晴らしさを自分の体験をまじえて熱っぽく語って下さいました。とくに「毛筆」にはそれが一番込められると。若い頃8歳年上の小木太法さんとの手紙のやりとりの実物も紹介して下さって―。手がきの文字というものは「メールの機械文字より1000倍の力で自分発進ができる」との訴えにそのあまりの熱っぽさに会場全体が飲み込まれそうになって!!(ハハハ…)何だか気持ちが高揚してくるんですよね。さぁ!!このノリで唐招提寺へバス移動。
唐招提寺は何年か前に訪ねたことがあるのですが…その時ちょうど改修工事がなされてて…じっくり拝見できなかったのです。だから今回はすごく楽しみで。あそこも見たい。ここも見てみたいと。ところが国宝の仏像群を目にしますとね…。何だか手の方がウズウズしてきて。だってこんなチャンスはもう二度と無いですよ。ハガキ一枚でも二枚でも今、この時を書き残さなくちゃあ…って。それとあの雰囲気ですよ。絵手紙人がそれこそ仏像のまわりにアリのように群がってスケッチに集中するって。一見すると異様(?)ですよね(ハハハ…)アッという間にスケッチタイムは終わって。閉会式。今回は夜の交流会が無いというので…。このまま散会するのはもったいないという事で―以前「講演会」などでお世話になった気の知れた方達と「夕食会」をする事に。久し振りの再開に絵手紙話に花が咲き。思い出話やら近況を話し合ったり笑い転げたりで…。第4階奈良全国大会はまたまた「いい思い出」になりました。大成功に導いて下さったスタッフの皆さんに感謝です。