
<茶> ちゃ ☆ 花言葉 ☆ 追憶、誠実な心



盆栽は、草木を鉢に植えて、枝ぶり、葉姿、幹の肌、根、鉢そして全体を鑑賞する趣味です。自然の大木を鉢に縮尺して再現します。そのために剪定を施したり、自然の景観に似せるために枝を針金で固定して屈曲させたり、岩石の上に根を這わせたりと様々な技巧を競うのも楽しみの一つです。剪定、針金掛け、水やりなど手間と時間をかけて作る、生きた植物なので「完成」というものがなく、常に変化するのも魅力の一つです。かつては時間のある高齢者向きの趣味でしたが、最近では大自然が目の前に存在する、という魅力に惹かれた若者が増えて来つつあります。『松柏類』(松、真柏、杜松、杉) 『実物』実を鑑賞する物(ウメモドキ、柿、花梨、ヒメリンゴ) 『花物』花を鑑賞するもの(ウメ、ボケ、サクラ、サツキ) 『葉物』葉姿を鑑賞するもの(カエデ、ケヤキ)などの種類があります。
国内の盆栽市場は1970年代の全盛期から、景気の低迷や愛好家の高齢化によって大きく低迷しています。一方で、海外市場は急伸しています。主な輸出先は台湾やベトナムです。欧米への輸出は植物検疫のハードルが高く、認定施設で3年程度育成しないと許可されません。日本で売れるのは一鉢数千円が中心ですが、欧米での評価はBONSAIとして高いので、欧米向けには高級品で数万円が相場です。国内の松盆栽の9割は香川県の鬼無・国分寺地区、広大な盆栽畑があります。全国の盆栽市場規模は5.5億。10年前は8億円の市場でしたから7割に落ちています。本当に愛好家だけの小さな市場だと思います。私は20年前に、手のひらに乗るような“小品盆栽”を1点2万円程度で数点(ケヤキ・モミジ等)を「ボンサイハウス」で購入しました。1ヶ月単位の出張も多い時期でしたから、腰水もうまくできませんでした。そして細かいことに不向きな性格もあり、全部ダメになってしまいました。それでも盆栽展の中でも最高峰ともいわれる「国風展」が、広島市内の百貨店を巡回する際には見に行っています。“美しいものは美しい”ので、最近では再び関心を持ち始めています。-----高齢者に向かっていることも一因かもしれません。
音楽も絵画も料理も盆栽も、聴いたり観たり味わったり☆めでる方が私は好きなようです。
海外では、「BONSAI」はアートとして高く評価されています。産地は国内市場が低迷していますから、海外への売り込みに生き残りをかけています。
---------大切にしたい日本文化の一つです。