則天武后という名前は聞いたことがあっても、どういう人なのか知らなかったので、歴史の勉強のつもりで見始めたのだが・・・。
前半は、心児という若い女性が、姉と慕う皇后が死刑を言い渡されたのを知って、何とか助け出そうと奔走するストーリーで、これはなかなかハラハラドキドキの面白い展開でした。
その段階では、側室だった後の則天武后となる武昭儀は、悪女(というか、気性のきつい女)として描かれ、弱い者が強い者から逃げるというのが面白かったのです。
皇后の逃亡は成功し、それは武昭儀が逃亡を黙認することで可能になるのですが、その代わりに心児は宮中に残るのです。
そして話は第二段階に入るわけですが、常に陰謀が渦巻く王室では、一見弱くて実権のなさげな皇帝・高宗が、実はかなりの策略家で、本心を表にあらわさない不気味な存在となっていきます。
その辺の話は、イマイチ面白くなくて、なんでこんなにドラマのスタイルが変わってしまったのだろうと挫折しそうになりました。
皇后となった武昭儀は、皇帝から寵愛されながらも、不安にさいなまれるようになり、新たな側室が現れては殺されたり、側室となった女性が敵方の間者だったりと、次々に新たな展開が。
終始、このドラマの中心で活躍する心児は、いわば推理小説に出てくる謎解き役の新聞記者とかそういう存在かと思いきや、最後にはどんでん返しが待っています。
中国も韓国も、どうもこういう騙しだまされの謀略ストーリーが大好きなようですね。でも、日本人である私は、あまりにそればかりが繰り返されると、飽きてしまう。
前半は評価しますが、後半はイマイチでした。
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