またまたごぶさたしておりました!
●春のツアー報告第二弾は、東久留米を出て向かったこの街。
東横線の学芸大学駅。
…から歩いて3分ほどのところにある、農民カフェ。
到着したら、店先にちょうど、店主の和気さんのお姿が。
だいぶ前に下北沢のお店には行ったことがあったのですが、
新しくできた学芸大店は初体験。
下北沢店と同じく、店先では産直のオーガニック野菜も販売中。
売られている作物はすべて、
しっかり心を通い合わせている農家さんたちの作品。
名実共に 「ニッポンの農業を支えるぞ!」 という
お店の心意気が思いっ切り表現されていて、
のっけからグッと来てしまいました。
●春のツアー初回講演の会場となった
東久留米の自然食コミュニティレストラン「YOUR BIG FAMILY」 の
マキちゃんの紹介で向かったこのカフェは、
カリスマ ロックンローラー 和気優 さんとそのファミリーが営むお店。
カウンター越しのキッチンは、
まるで老舗のお寿司屋さんの厨房のように
食器や道具の配置まで働き手の動線にそってピシッ!と清潔に整えられ、
格好こそ調理人らしからねど、和気さんの動きにもムダがなく、
鍛え上げられた板前さんか、はたまた武芸か舞のよう。
カウンター越しに彼の動きを見ているだけで、
ホンマもんのロックンローラー魂はサムライの風格と共通するんだな~
と気づき、ホレボレ見入ってしまいました。
●講演地ではないこの街のこのお店にやってきたワケは、
第2回目の講演会場となる三軒茶屋の近くで宿を探していた私たちに、
マキちゃんから
「学芸大の農民カフェは泊まることもできるし、
ぜひ和気さんに会ってほしい! 会って話してみて!」
とススメられたから。
●サムライの風格の和気さんの指示にそって
粛々と動く奥さまに案内されたお部屋は、2Fの間。
必要充分な家具がスッキリと置かれたシンプルシックな室内に、
アジアの快適な旅人宿を思い出し、旅情がムクムク。
隣の広間といい、部屋の横のお手洗いや1Fの玄関先の風情といい、
スッキリしつつも懐かしい日本の古民家情緒と
思わず寝そべりたくなるようなタイやバリの南国感が
不思議にミックスされていて、何だかキューンと い~い感じ。
教えてもらって行った近所の銭湯で
地元のおばちゃんとハダカの会話を楽しんで、
さっぱりゆったりしたあとに、カウンターで晩ごはん。
●おまかせでお願いした 野菜と大豆中心のお料理は、
シンプルだけど、一つ一つが珠玉の品で、
一つ一つの素材に語られるべき物語があり、
選んだ調理人の心と技と勘所があり、
やっぱり たまにはチョイとフンパツして
こういう職人芸をいただくと、人生の味わいが増しますな~! と実感。
関わる人々の心意気や物語ごと しみじみといただく食事には、
そうではない食事の何十倍もの豊かなエネルギーが含まれている。
心底そう感じる、すばらしいひとときでした。
●日本中にファンがいる骨太ロックミュージシャンであり、
ギターを背負ってバイクでどこへでも行く旅人であり、
自伝を出版した作家であり、
気骨みなぎる農民であり、
切れ味バツグンの料理人であり、
高校生の娘にツルンと 「うちのお父さん超カッコイイ」
と言わしめる父親でもある 和気さんから、
食後あらためてまっすぐ見つめられ、
「で、今、何がしたくて何してる人なの?」 と聞かれ緊張したけれど、
初対面の彼と奥さんを前に 自分たちが何者であるかを語りながら、
自分の耳でも 自分の言葉を聴き、
自分自身が何を求めていて、何のために今ここにいるのかを、
再確認させてもらうことができたように思います。
●農民カフェ一号店のある下北沢で仲間たちとともに
地元を街ぐるみで巻き込みながら、
定期的に福島支援の大きな産直市を開いている和気さん。
「福島には、検査もしっかりして問題ない数値を提示しても
作物が売れなくて、生きるか死ぬかの瀬戸際でがんばってる
農家の人たちがたくさんいる。
ギター抱えてバイクで被災地を旅して そういう人たちと直に触れ合って、
何とかしたいって本気で思ったんだよね。
旅先で出会った人たちみんなに、ほんとによくしてもらったんだ。
俺の歌が聴きたいって言ってくれて、
飯食わせてくれて、泊まる場所も用意してくれて……
だから、
東京に来たらここに来ればいいよ
ゆっくりしていきなよ
って言える場所を持ちたくて、
この店には旅人が泊まれるゲストルームもつくったんだよ。
福島や東北で採れた作物を
この店で売ったり調理したりしながら 彼らの物語を伝え、
下北沢のマルシェでは
自分たちで直接 東京の人々と交流しながら売ってもらう。
俺はそういう場をつくることで、彼らと支え合おうと決めたんだ」
福島や東北産の食品はとにかく買わない、と決めていた私は、
彼の言葉に出合って初めて、紋切り型の自分の選択を
心して見つめ直しました。
●311のあと、札幌の自宅近くの自然食品店で働く友人も、
「うちの店に食品をおろしてくれている人たちが、
福島の原発事故以来、寝る間もないくらい働き詰めで
線量を検査してる姿を見て、思わず泣きそうになっちゃった。
ちゃんと検査してるし、ほんとに ものすごくがんばってるんだよ」
と話してくれたことがあって、
自分を振り返ってハッとさせられたことがあったけれど、
やっぱりまだ不信感がぬぐい去れず、
東北のものは食べないに越したことはない、と一刀両断していた私。
私よりずっと若いのに
定期的に福島へ炊き出しに行っているマキちゃんや、
「俺の働きには何軒もの福島の農家さんの生活がかかってるんだ」
と言って、
事実を冷静に検証しながら熱く行動している 和気さんに出逢い、
私は自分のこれまでの 「安全基準感覚」 を、
初めて丁寧に見つめ直しました。
どんな食品を選ぶかは自由で いろんな考えがあるけれど、
食品店の友人を含め この3人の身近な人々の言葉と姿は、
私の考えと行動をだんだんと、より正確な意識に基づくものに
進化させてくれました。
心から、感謝します。
●お別れの朝、ご家族との朝ごはんに誘ってくださり、
「今日は二人のハレの日だから」
と、私の両親とやっちゃんの初対面日だと話した私たちの朝食だけ、
立派なお膳に載せてくれた和気さん。
一口ずつかみしめるたび、美味しさと一緒に
お心遣いが身にしみました。(感涙)
ほんとうに、ありがとうございました……!
●あの晩、
「私はまだ一つの場所に定住するイメージがなくて、
各地で素晴らしい仕事をしている方たちに
直接会いに行って取材させてもらい、
自分を通してその方たちのことを伝える仕事がしたいんです。
九州の先輩からいただいた “旅人は文化を運ぶ”
という言葉を実行し、
北海道の先輩から言っていただいた “風の人” として、
今しばらくは、各地でがんばっている “土の人” たちを訪ね、
希望や情報を運び伝えることがしたいんです」
と語った私の話を、黙って聴いてくださった和気さん。
土と風 両方の化身である彼は、
9月からしばし風の人となって、各地に熱風を届けてくれるようです。
「青空とカレーライスツアー」
9月29日(日)には札幌にも来るみたい……!
再会と まだ聴いたことのないナマ歌声を想像しただけで、
胸が熱くなる私です。
●春のツアー報告第二弾は、東久留米を出て向かったこの街。
東横線の学芸大学駅。
…から歩いて3分ほどのところにある、農民カフェ。
到着したら、店先にちょうど、店主の和気さんのお姿が。
だいぶ前に下北沢のお店には行ったことがあったのですが、
新しくできた学芸大店は初体験。
下北沢店と同じく、店先では産直のオーガニック野菜も販売中。
売られている作物はすべて、
しっかり心を通い合わせている農家さんたちの作品。
名実共に 「ニッポンの農業を支えるぞ!」 という
お店の心意気が思いっ切り表現されていて、
のっけからグッと来てしまいました。
●春のツアー初回講演の会場となった
東久留米の自然食コミュニティレストラン「YOUR BIG FAMILY」 の
マキちゃんの紹介で向かったこのカフェは、
カリスマ ロックンローラー 和気優 さんとそのファミリーが営むお店。
カウンター越しのキッチンは、
まるで老舗のお寿司屋さんの厨房のように
食器や道具の配置まで働き手の動線にそってピシッ!と清潔に整えられ、
格好こそ調理人らしからねど、和気さんの動きにもムダがなく、
鍛え上げられた板前さんか、はたまた武芸か舞のよう。
カウンター越しに彼の動きを見ているだけで、
ホンマもんのロックンローラー魂はサムライの風格と共通するんだな~
と気づき、ホレボレ見入ってしまいました。
●講演地ではないこの街のこのお店にやってきたワケは、
第2回目の講演会場となる三軒茶屋の近くで宿を探していた私たちに、
マキちゃんから
「学芸大の農民カフェは泊まることもできるし、
ぜひ和気さんに会ってほしい! 会って話してみて!」
とススメられたから。
●サムライの風格の和気さんの指示にそって
粛々と動く奥さまに案内されたお部屋は、2Fの間。
必要充分な家具がスッキリと置かれたシンプルシックな室内に、
アジアの快適な旅人宿を思い出し、旅情がムクムク。
隣の広間といい、部屋の横のお手洗いや1Fの玄関先の風情といい、
スッキリしつつも懐かしい日本の古民家情緒と
思わず寝そべりたくなるようなタイやバリの南国感が
不思議にミックスされていて、何だかキューンと い~い感じ。
教えてもらって行った近所の銭湯で
地元のおばちゃんとハダカの会話を楽しんで、
さっぱりゆったりしたあとに、カウンターで晩ごはん。
●おまかせでお願いした 野菜と大豆中心のお料理は、
シンプルだけど、一つ一つが珠玉の品で、
一つ一つの素材に語られるべき物語があり、
選んだ調理人の心と技と勘所があり、
やっぱり たまにはチョイとフンパツして
こういう職人芸をいただくと、人生の味わいが増しますな~! と実感。
関わる人々の心意気や物語ごと しみじみといただく食事には、
そうではない食事の何十倍もの豊かなエネルギーが含まれている。
心底そう感じる、すばらしいひとときでした。
●日本中にファンがいる骨太ロックミュージシャンであり、
ギターを背負ってバイクでどこへでも行く旅人であり、
自伝を出版した作家であり、
気骨みなぎる農民であり、
切れ味バツグンの料理人であり、
高校生の娘にツルンと 「うちのお父さん超カッコイイ」
と言わしめる父親でもある 和気さんから、
食後あらためてまっすぐ見つめられ、
「で、今、何がしたくて何してる人なの?」 と聞かれ緊張したけれど、
初対面の彼と奥さんを前に 自分たちが何者であるかを語りながら、
自分の耳でも 自分の言葉を聴き、
自分自身が何を求めていて、何のために今ここにいるのかを、
再確認させてもらうことができたように思います。
●農民カフェ一号店のある下北沢で仲間たちとともに
地元を街ぐるみで巻き込みながら、
定期的に福島支援の大きな産直市を開いている和気さん。
「福島には、検査もしっかりして問題ない数値を提示しても
作物が売れなくて、生きるか死ぬかの瀬戸際でがんばってる
農家の人たちがたくさんいる。
ギター抱えてバイクで被災地を旅して そういう人たちと直に触れ合って、
何とかしたいって本気で思ったんだよね。
旅先で出会った人たちみんなに、ほんとによくしてもらったんだ。
俺の歌が聴きたいって言ってくれて、
飯食わせてくれて、泊まる場所も用意してくれて……
だから、
東京に来たらここに来ればいいよ
ゆっくりしていきなよ
って言える場所を持ちたくて、
この店には旅人が泊まれるゲストルームもつくったんだよ。
福島や東北で採れた作物を
この店で売ったり調理したりしながら 彼らの物語を伝え、
下北沢のマルシェでは
自分たちで直接 東京の人々と交流しながら売ってもらう。
俺はそういう場をつくることで、彼らと支え合おうと決めたんだ」
福島や東北産の食品はとにかく買わない、と決めていた私は、
彼の言葉に出合って初めて、紋切り型の自分の選択を
心して見つめ直しました。
●311のあと、札幌の自宅近くの自然食品店で働く友人も、
「うちの店に食品をおろしてくれている人たちが、
福島の原発事故以来、寝る間もないくらい働き詰めで
線量を検査してる姿を見て、思わず泣きそうになっちゃった。
ちゃんと検査してるし、ほんとに ものすごくがんばってるんだよ」
と話してくれたことがあって、
自分を振り返ってハッとさせられたことがあったけれど、
やっぱりまだ不信感がぬぐい去れず、
東北のものは食べないに越したことはない、と一刀両断していた私。
私よりずっと若いのに
定期的に福島へ炊き出しに行っているマキちゃんや、
「俺の働きには何軒もの福島の農家さんの生活がかかってるんだ」
と言って、
事実を冷静に検証しながら熱く行動している 和気さんに出逢い、
私は自分のこれまでの 「安全基準感覚」 を、
初めて丁寧に見つめ直しました。
どんな食品を選ぶかは自由で いろんな考えがあるけれど、
食品店の友人を含め この3人の身近な人々の言葉と姿は、
私の考えと行動をだんだんと、より正確な意識に基づくものに
進化させてくれました。
心から、感謝します。
●お別れの朝、ご家族との朝ごはんに誘ってくださり、
「今日は二人のハレの日だから」
と、私の両親とやっちゃんの初対面日だと話した私たちの朝食だけ、
立派なお膳に載せてくれた和気さん。
一口ずつかみしめるたび、美味しさと一緒に
お心遣いが身にしみました。(感涙)
ほんとうに、ありがとうございました……!
●あの晩、
「私はまだ一つの場所に定住するイメージがなくて、
各地で素晴らしい仕事をしている方たちに
直接会いに行って取材させてもらい、
自分を通してその方たちのことを伝える仕事がしたいんです。
九州の先輩からいただいた “旅人は文化を運ぶ”
という言葉を実行し、
北海道の先輩から言っていただいた “風の人” として、
今しばらくは、各地でがんばっている “土の人” たちを訪ね、
希望や情報を運び伝えることがしたいんです」
と語った私の話を、黙って聴いてくださった和気さん。
土と風 両方の化身である彼は、
9月からしばし風の人となって、各地に熱風を届けてくれるようです。
「青空とカレーライスツアー」
9月29日(日)には札幌にも来るみたい……!
再会と まだ聴いたことのないナマ歌声を想像しただけで、
胸が熱くなる私です。
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