旅するはらっぱ~日々旅日記

from HP 「旅するはらっぱ」


各地の各智を旅する、

はらみづほの旅日記です。

●≪原発(はら・はつ)ないス!!!ニュース≫5月16日(火)号

2012年05月16日 | さっぽろ旅
仕事が立て込んでいて、
ゆっくりブログやメールの返信を書く余裕がなく、
すみません!

どうしても今伝えたい情報が友人たちから届いたので、
ほとんど丸ごと、2つほど貼り付けます。

(その他の情報は、また後日!)

●1つめは、先日参加した
「電気の道をさかのぼる さっぽろ~泊ピースウォーク」
のリーダーでもあった吉村健次くんが、
蘭越町長 宮谷内留雄氏に宛てた書面の文章。

本人の了承を得て、そのまま貼り付けます。

(改行や文字色のみ、読みやすくするために手を加えてあります)

どうか、命を守る行動の、エネルギーにしてください。

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≪東日本大震災で発生したがれきの受け入れに関する要望書≫


日頃より町政において大切なお働きをくださり、感謝いたします。

さて、野田佳彦首相は、
「東日本大震災によって発生したがれき
(以下、がれき)の処理が進まない」
として、被災地以外の広域処理を強力に進めると発言しました。

また道からも、がれき受け入れ検討要請が各市町村に届き、
もし羊蹄山麓町村でがれき受け入れが決まった場合は、
倶知安の焼却場で処理されると思われます。

私たちとしては、
「被災地の復興支援に力を注いでいきたい」 という思いは強いのですが、

がれきの処理は下記に述べる様々な問題を含んでおり、
これを認めることはできません。

羊蹄山麓に住む、住民のいのちと暮らしを
危険にさらすようなことはしないでください。


●1.放射能汚染について

がれきが放射能によって汚染されている可能性は非常に高く、
今現在、明確な安全基準はありません。

原発事故前には1㎏当たり100ベクレル以下という規制だったのが、
今回8000ベクレルに引き上げられました


政府は各自治体に受け入れさせるために
そのような 「基準値」 を設けましたが、
その数値も、私たちの安全が保証されるものではありません。

燃やした後の灰は100ベクレルを超えれば、
低レベル放射線廃棄物となり、
国際基準上は特別に管理すべき灰です。


「宮城県内の薪ストーブの灰から、1キロあたり最大で
 5万9千ベクレルの放射性セシウムが検出された」

(2012年2月11日付朝日新聞)

との報道がありましたが、がれきを燃やした場合、
その残留放射性物質は何百倍にも濃縮がなされ、
埋め立て処分などは不可能になります。

また、がれきの基準値が設定されたのはセシウムだけですが、
ストロンチウムやプルトニウムの基準はありません。

搬出時に、がれきの放射線量を正確に測定する方法もありません。

何より、放射性物質を含むがれきを汚染が少ない北海道まで運んで、
広範囲に汚染を拡散することが許されてはなりません。

子どもたちへの内部被曝も心配です。



●2.その他の有害物質による汚染について

問題は、放射能だけではありません。

その他にも、PCB、ダイオキシン類、アスベスト、
ヒ素、六価クロムなどの有害物質が含まれていることは
言うまでもありません。

このようながれきを処理することによって、
環境が汚染されることは明らかです。



●3.違法であるということ

行政の事務はすべて、根拠になる法律
(根拠法)が必要です。

これは 「法治国家」 の根本であり、
「自分の思い」 でなんとかなるようなものではありません。

がれきの広域処理は、根拠となる法律が存在しない違法事業です。

昨年8月に施行された
「東日本大震災により生じた災害廃棄物の処理に関する特別措置法」
においても、「広域処理」 はその対象になっていません。

廃棄物処理法も、この事業にはあてはまりません。
「放射性廃棄物の処理」 は同法から除外されているからです。



●4.本当の支援とは?

◆『朝日新聞』 2012年2月29日付に、
岩手県・岩泉町長の伊達勝身さんの発言が載っています。

「現場からは納得できないことが多々ある。
 がれき処理もそうだ。

 あと2年で片付けるという政府の公約が危ぶまれているというが、
 無理して早く片付けなくてはいけないんだろうか。

 山にしておいて10年、20年かけて片付けた方が地元に金が落ち、
 雇用も発生する。


 もともと使ってない土地がいっぱいあり、
 処理されなくても困らないのに、
 税金を青天井に使って全国に運び出す必要がどこにあるのか。


◆また、山内知也神戸大大学院教授が主張される、

「がれき処理が遅れているのは、
 広域処理が進まないことが原因ではない。

 最大の原因は、
 被災地での がれき処理の体制整備に
 時間がかかっていることでしょう。

 解決のためには、被災地で
 高性能なフィルターが付いた大型焼却施設の建設
 を増やすべきです。

 被災地に大きな金が落ち、雇用も期待できます。

 発電装置を備えた焼却施設をつくれば、処理を終えた後も、
 間伐材を使った木質バイオマス発電として活用できます。

 安全対策を徹底し、
 復興につながるかたちで処理を進めるべきです」

(2012年3月16日付け朝日新聞)

との考えに、強く共感します。


◆そして、植物生態学者の宮脇昭さんは、次のように提唱されています。

「瓦礫の山の中から有害なものや分解不能なものを除き、
 穴を掘って土とともにがれきを埋め、マウンドを作り、
 その上に植樹すると、約20年で自然豊かな森ができる。

 マウンドを高くすることによりそれらが緑の壁となって、
 津波のエネルギーを減少できる緑の防潮堤となることで、
 かなりの高さの津波を防ぐことができる

(『瓦礫を活かす「森の防波堤」が命を守る』参照)


受け入れるべきは移住を望む被災者であり、
公金を大量に投入してがれきを遠隔地へ運ぶのは、
税金の無駄使いに他なりません。


私たちは、今こそ 「本当の支援」 とは何かを考え、
実行しなければなりません。

人々の良心を悪用して、
がれきの広域処理を急ごうとする動きに
踊らされてはいけないと思います。


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●貼り付ける2つめの情報は、
札幌の頼れる活動家、泉かおりさんの発信。

この2つの情報を発信してくださったお2人と、
転送してくれた友人に、感謝!

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今日の 「苫小牧へのがれき受け入れに待った!デモ」 には、
主催者発表100名の参加。
札幌、旭川、江別、余市からも大勢駆けつけました。

カタツムリスピードを始めとする
若手アーティストたちのライブのあと、デモ出発。
若者たちと小さな子どもたちが圧倒的多数をしめました。

達郎くんの新曲
「がれきはいらないぜ!放射能はあぶないぜ!」
を合唱しながら。

苫小牧び岩倉市長は、
5月18日に、がれき受け入れの正式表明の記者会見を予定しています。

苫小牧を北海道で最初にがれき受け入れる最初の自治体にしないために、
今、できることをやりたいと思います。


◆5月15日には、10:00 苫小牧市民と道民による
「苫小牧市にがれき受け入れ待った!」
苫小牧市申し入れを予定しています。

副市長面談。北海道中から駆けつけます。

◆5月15日 18:30から、苫小牧の「Bar Old」にて、
川原先生の「がれき出前授業」第一回目が開かれます。
(連絡先09016432534)

◆5月19日 10:00 
「東日本大震災のがれき問題の現状について」 共産党主催講演会  
講師 岩手県宮古市議および復興委員長 苫小牧市民会館

◆以下、全会一致で、がれき受け入れ反対の請願を否決した
苫小牧市議の連絡先リスト
です。

電話で、がれき受け入れに関する意見を伝えませんか? 

「苫小牧のがれき受け入れ」 は、北海道の他の地域にも拡散します。
放射能と一緒に。


可能な方は、直接出向くのが、より効果的です。

・100Bq/Kgの基準でも、がれきの安全性は確認できない。
・広域処理はやっては行けない。国際法違反。
・広域処理が進まないから、復興が遅れている、は間違い。

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以上、命と未来を守るための、大事なアクション情報でした!



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